草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

黒ぶどう

2010-09-15 15:33:37 | 山の暮らし
「さあ、喰べよう。」



3年目にして初めて採れた黒ブドウ。


毎年、少し伸びては枯れてしまい、茎も折れ、
もう消滅したかと思いきや、
今年は、ヒョロヒョロながらも2m近くに伸び、
あるとき気づいたらなんと実をつけていた。
わずかで小さな実だったので、
どうせ、食べられるものにはならないだろうと期待もしていなかったが、
とりあえず、ブドウ棚を作ってやり、絡ませてやった。
でも、実は棚の上に届くことなく、地面近くに数房のみ。
それでも、
黒く、そして少し大きくなってきたので、
袋もかけてやった。


今年は、ほんの少しでこれだけ。
いつか、
太く大きなブドウの木になって、
棚の上からたわわとぶら下がるのを想像しつつ、
そっと口に入れてみた。

品種は何だったか忘れたが、
甘いばかりの最近の種なしのものとは、ちょっと違う。


それは、なんだか、
蜂蜜の匂いのするような、
そばの匂いもするような、
きょろきょろ青い肉の、
まさしく賢治の黒ぶどうのようで、
おもわず、
仔牛の真似して、
コツッとたねを噛み砕いてみた。



    秋だねぇ。。