国家試験の受験勉強は、自分が受験生だと思い勉強していると、
卑屈になり、辛いものです。
私は、
経済学を勉強している時は、経済学者に、
会計学を勉強している時は、会計学者に、
会社法を勉強している時は、法学者に
なったつもりで勉強していました。
このように思うことで、勉強の苦しさよりも楽しさを感じられるように
なりました。
実は、高校生の頃、将来の夢として「学者になる」ことも目標設定していました。
しかし、実際、大学生になり、サミュエルソンの「経済学」を読んだ時、
学者とは、天才がなるもので、努力でなれるものではないことを悟りました。
結果として、私は、実務家になるしかなかったのです。
ただし、どうせ実務家になるのなら、最高の実務家を目指しました。
試験でヤマを張ったり、重要性がないからと言って、試験では重要性が乏しいと思われる分野でも勉強を怠ることはしませんでした。
それは、学問の体系を最も重要視したからです。
この結果、自分が今まで出会ったことのないタイプの問題に本試験で
ぶつかったときに、あせらず対応することができました。
本試験は、模試と異なり、どんな問題が出るか分かりません。
その時、本当の実力が問われます。
未知の問題に出会うことが、本試験では十分ありうるので、その対策としては、学者的思考法を身につけて、体系的、演繹的アプローチで対応するしかありません。
国家試験の勉強も学問だと思って勉強に励む方が、結果として早く合格できるのではないでしょうか。
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