これから、2ヶ月の間に、弊社の社員の結婚式が、立て続けに4回あります。
その全てに、私がピアノ演奏するという出し物をするのですが・・・
さらに、娘と一緒に、子供に混じって、ピアノの発表会にも参加します。
というわけで、2ヶ月の間に合計5回、発表会があります。
(結婚式には、ラ・カンパネラを弾きます。発表会は、ショパンの幻想即興曲を弾きます。)
そこで、最近は、朝30分、会社に出かける前にピアノの練習をしています。
娘と発表会に出るのは、これで4回目です。
私は、ピアノを始めて、今年で6年たちますが、4曲しか弾けません。
・月光(第一楽章)
・乙女の祈り
・幻想即興曲
・ラ・カンパネラ
の4曲です。
6年間のうち、じつに、リストが作曲したラ・カンパネラに4年ほど費やしています。
リストの曲は、非常にテクニカルで、超絶技巧曲といわれるような難曲ですが、ラ・カンパネラは、非常に美しく、とにかくこの曲をマスターしたく、はじめは独学で練習しました。
ちなみに、私は、楽譜も読めないので、全部、暗譜してます。
というか、暗譜しない限り、弾けません。
最初に、娘のピアノの先生に習わなかったのは、素人は基本から叩き込まれるからです。ちなみに、私の妻は、娘と一緒に始めましたが、本当に基本的なところで終始してます。
自分の弾きたい曲だけを弾くには、「出すぎた杭」になるしかありません。
中途半端な、出る杭では、たたかれるだけです。
素人なのにラ・カンパネラを全部暗譜して、へたくそでもとりあえず、弾けるようにして、先生に見せれば、非常に興味を持ってくれました。
今までにそんなアホな生徒はいないからです。
なので、楽譜がまったく読めなくても、怒られることもなく、教えてくれます。
(ちなみに、私の妻は、楽譜にルビをふったら、先生に怒られて、消しゴムで消されてました。)
最近、毎日引いていて気づいたのが、・・・私のように素人は、弾くことに精一杯で、自分の曲を聴いていなかったということです。
ついつい手で弾いていました。
もし、自分の耳で音を確認しながら弾いていれば、もっと練習の成果がはやくあがっていたでしょう。
聴衆がどのように聴こえるのかということを確認しながら、弾いたとき、劇的に変化したことが一つあります。
それは、『スピード・コントロール』です。
自分のイメージを音で確認することができるからです。
今までは、インプット(単に弾くこと)のみしか見えていませんでしたが、これからは、アウトプット(聴衆にいかに聴こえるのか?)にこだわらなければ上達しないということが、やっと分かった気がします。
自分の耳で確認するのではなく、聴衆の耳になって確信することの大切さが分かりました。
先生には、たまに「音を聞きなさい」といわれてましたが、音なんて、常に聞こえるものだと勘違いしていました。
自分の脳は、指先の鍵盤ばかりを追いかけて、音を追いかけてはいなかったのです。