久野康成公認会計士事務所/株式会社東京コンサルティングファーム(TCF)の 【国際化支援ブログ】

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【去るものは、追わず。 来るものは、拒まず】

2006年01月05日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

というのが、私がかつていたPWの組織風土でした。

もっとも、それゆえ優秀な人材も多く退職したこととは思いますが・・・

でも、私は、このような組織風土が大好きなのです。



だから、優秀な社員が会社を去ろうとするときにも危機感は・・・というと・・・・全くもって危機感を持っておりません。


『優秀な人材が辞めるのに、危機感を持たない経営者なんてどうかしている!』と思われる
かもしれませんが・・・




私は、どんな優秀な人が事務所を去ろうとも、『決して引き止めまい』と心に誓っているのです。



なぜか?


今までの経験で、引き止めた結果、経営者と従業員の間に、わだかまりが残ってしまったことを
多く見てきているからです。



経営者に引き止められた従業員は、『残ってあげた』という気持ちが、知らず知らずに湧き出てきます。

『あんなによい条件のところを蹴って、残ったのだから、もっと評価しろ!』
と思うように
なります。



人間は、必ずそうなります。



経営者も経営者で、
『あいつは、一度、辞めようとしたやつだ』と思ってしまうのです。



その結果・・・



引き止めにあった社員は、やがては会社を去るのです。

しかも、お互いに心にわだかまりを持って・・・



つまり、

去ろうとする社員を決して止めてはならないのです。



これが愛情です。


石の上にも3年・・・

2006年01月05日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

 あけましておめでとうございます。

 早いもので、今年は厄年。。。数えで42歳になります。子供のころ、数え歳は、なんとなく成長した気分でうれしかったのですが・・・地元の神社で、元日に厄払いしてもらいました。お蔭様で、今日も元気です。

 さて、会社はというと、今年で創業9年目(1998年7月創業)を迎えます。
9割以上の会社が、創業10年を迎えることなく倒産すると言われています。その中で、何とかもってきました。

 私の会計士のかつての同僚でも、独立した後、経営がうまく行かず、監査法人に逆戻りした人も何人かいます。経営とは、甘いものではありません。今のままでよいと思った瞬間から業績は悪化します。一度、悪化しだすと持ち直すのは至難の業です。業績を上げることも大変かもしれませんが、悪化した経営を立て直すことと比較すれば、なんてことはありません。

 つまり、経営では、業績を上げ続けることが、『最も楽』と思う方がよいのです。

 

 さて、この正月休み、寝ている間に、『自分が新年の挨拶をしている夢』をみました。その内容もかなり正確に覚えていたので、本当に今日、スタッフにその内容を話しました。まさに、【正夢】となりました。


 さて、その夢なのですが・・・・ 具体的には、『石の上にも3年』『守破離』の解説をしていました。


 その解説とは・・・

 結果=考え方×判断 によって表される。

 ①正しい考え方を持った人が、正しい判断を行う・・・よい結果となる
 ②正しい考え方を持った人が、誤った判断を行う・・・悪い結果となる

 ここまでは、誰でもわかります。

 では、

 ③誤った考え方を持った人が、正しい判断を行う・・・悪い結果となる
 ④誤った考え方を持った人が、誤った判断を行う・・・論理的には、不明


 ポイントは、何かというと、我々は、常に自分が正しいと思う判断を下していると思っているのですが、結果として過ちを繰り返します。


 それは、自分が①のつもりになっているが、本当は、③なのです。


 なぜ、『石の上にも3年』なのか??

 誤った考え方を持った人間は、自分が判断を下す前に、考え方を修正する必要があるからです。そのためには、3年かかるという意味です。

 我々のスタッフでも、直ぐに仕事に飽きてしまったり、隣の芝が青く見えて転職したくなる人が多々います。しかし、重要視しなければならないのは、自分がいかなる判断を下したかではなく、考え方を正しいものにすることです。


『守破離』も全く同じ意味です。自分の形を作るためには、伝統的な教えを守り抜くことが重要という意味です。
つまり、自分の形ができないうちに自分流を作ろうとすれば、それは、『形無し』となります。『型破り』とは、基本がしかっりできている人のみできることです。

少なくとも、3年間自分と向き合い学んでみましょう。焦っても、同じ過ちを繰り返すのみです。決して、よい結果は得られません。