和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

蜆(しじみ)/今日の俳句 ≪第2085号≫

2016年03月24日 05時34分51秒 | 今日の俳句

≪2016年(平成28年)3月24日(木)≫(旧暦2/16)





 からからと鍋に蜆をうつしけり
       松根東洋城

 ほんの少し家賃下りぬ蜆汁
        渡辺水巴

 蜆汁昼寝覚雲の落し穴に落ちて
      しおやきみこ

 蜆汁一膳飯屋にみすゞの詩
        木田千女

 砂抜きの出刃差し入れて蜆桶
       成田智世子




※ 蜆貝・真蜆・紫蜆・蜆取・蜆舟・蜆掻・蜆売
 シジミガイ科の二枚貝。汽水域に棲む大和蜆と淡水に棲む真蜆・瀬田蜆が主な種類である。大きさは三~四センチで、殻表はいずれも黒色。島根県宍道湖の大和蜆は有名。また瀬田蜆は琵琶湖の特産。蜆汁にして食べるのが、最も一般的。
→土用蜆(夏)


【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】







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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  季節の変わり目。

  寒暖差に注意し

  体調を崩さぬよう

  聡明な生活を!

  生き生きと健康第一で!



       2016年3月24日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 全青連一行を熱烈歓迎!青年の交流こそ日中友好の柱。永遠不滅の金の橋

      ◇

 「福井師弟原点の日」。常勝関西の要の勇者よ!地域に友好対話の春風を

      ◇

 「勝れたるを勝れたりという事は慢ににて大功徳」。正義は堂々と叫べ

      ◇

 多忙な年度末、交通事故に注意!脇見運転や速度超過は禁物。基本を徹底

      ◇

 2月の大卒内定率、8年ぶり高水準。更なる雇用改善へ公明よ全力尽くせ



【聖教新聞:2016年(平成28年)3月24日(木)付】



      ※☆*名字の言*※



「聴く」という字には「耳」と「目」と「心」が入っている――民俗学者の六車由実さんが、介護の現場に入り、その体験をつづった著書『驚きの介護民俗学』(医学書院)を読み、そんなことを思った



六車さんは、認知症の人に話を聴き、その人の「思い出の記」を作成した。ある研究会で、その取り組みを紹介すると、驚かれたという。認知症の人の言葉は、脈絡がなく、意味のないものと思われているからだろう



だが六車さんは、そうした先入観を捨てて、真正面から言葉を受け止めることにした。すると「散りばめられたたくさんの言葉が一本の糸に紡がれていき(中略)その人の人生や生きてきた歴史や社会を織りなす布が形づくられていく」と、六車さんはつづる



“この人をどうにかしよう”という思いばかりが先行すると、その気負いが邪魔をして、相手の言葉は心に入ってこない。“この人を知ろう”と決めて、素直に相手のありのままの言葉に耳を傾けるとき、心に見えてくるものがある



話すことが苦手と思っている人も、相手の話をじっくり聴くことはできるはず。対話上手とは聞き上手。必要なのは誠実な「心」であり、巧みな話術は、必ずしも必要ない。友好対話の春本番。心通う対話に出掛けよう。(敬)



【聖教新聞:2016年(平成28年)3月24日(木)付】


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力走 一/小説「新・人間革命」〉

2016年03月24日 05時24分33秒 | 今日の俳句
【力走 一】 法悟空 内田健一郎 画 (5758)

 爽快な秋晴れであった。
 暗雲を払い、威風も堂々と進む創価の同志の心意気を表すかのように青空が広がった。
 一九七八年(昭和五十三年)十一月十八日午後、創価学会創立四十八周年を記念する本部幹部会が、本部総会の意義をとどめて、東京・荒川文化会館で盛大に開催された。学会が定めた明七九年(同五十四年)「人材育成の年」への助走が、力強く開始されたのだ。
 席上、会長・山本伸一は、学会が七年ごとに前進の節を刻んできた「七つの鐘」が、明年には鳴り終わることを述べ、その翌年の八〇年(同五十五年)から二〇〇〇年まで、五年単位に、二十一世紀への新たな前進の節を刻んでいくことを発表した。
 また、「11・18」を記念して、今や人類的課題となった環境問題を中心に、「地方の時代」などについての提言を行うことを語った。
 そして、翌十九日付の「聖教新聞」に、四・五面見開きで、記念提言が掲載されたのだ。
 提言では、まず、「地方の時代」が叫ばれ始めた背景について論じていった。
 ――日本の近代産業は、中央集権的な政治体制と密接に結びついて、効率の良さを追求し、多大な富をもたらしてきた。しかし、その半面、消費文明化、都市偏重をもたらし、過密・過疎や環境破壊が進むとともに、地方の伝統文化は表面的、画一的な中央文化に従属させられてきた。つまり、各地の個性的な生活様式や、地域に根ざした文化の多様性が切り崩されていったのだ。
 そのなかで、伝統に根ざし、伝統を触発しつつ、みずみずしい生活感覚を発揮していける場を取り戻そうとの、人びとの願いが背景となって、「地方の時代」を志向する流れが生まれたと分析。さらに、庶民の日常生活に即して進められる私どもの運動は、そうした願いを、共に呼吸するなかで進められていかなければならないと訴えたのである。
 仏法即世間であり、学会即社会である。人びとの希求、渇望に応えてこそ、時代の創造という宗教の使命を果たすことができる。



【「聖教新聞」2016年(平成28年)3月24日(木)より転載】


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牡丹の芽/今日の俳句 ≪第2084号≫

2016年03月23日 05時27分28秒 | 今日の俳句

≪2016年(平成28年)3月23日(水)≫(旧暦2/15)




 ビニールの姐様かむり牡丹の芽
       阿波野青畝

 吹き落ちて松風さはる牡丹の芽
        日野草城

 牡丹の大いなる芽のつめたかり
         林 徹

 待つといふことのゆたかさ牡丹の芽
        斉藤道子

 神苑に小さき炎の牡丹の芽
       池田すみ子


※ 牡丹の芽。
 キンポウゲ科の落葉低木。早春、枯木同然の枝々から燃えるような目を出す。寒さに強く、湧き出る生命力をそなえている。花は四月から五・六月にかけて咲く。まだ冬枯の様の深い庭園に真紅な牡丹の芽は一興をそえる。
→牡丹(夏)。

【「新版・俳句歳時記/第四版/監修・桂信子ほか」(雄山閣)より転載】







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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  仏法は自身の使命を

  開花させる原動力だ。

  そのために 日々

  心を磨きゆけ!

  努力と挑戦を重ねよ!


       2016年3月23日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 SGIは未来の平和の道を開く為に働いている―元首相。人類を導く旭光

      ◇

 「中部女性の日」20周年。友に励ましを送る希望の一番星!幸の連帯を拡大

      ◇

 青年部はへこたれるな!うんと戦って歴史を残せ―恩師。不屈の巌窟王と

      ◇

 列島各地で桜の開花宣言「対話の春」も本番だ!大きく動いて友情を結べ

      ◇

 青少年外相会合で「軍縮の取り組み加速」を若者が提言!次代の声を聴け



【聖教新聞:2016年(平成28年)3月23日(水)付】



      ※☆*名字の言*※



選抜高校野球の熱戦が続く。テレビでは分かりづらいが、球場で野球を見ると、打者が内野ゴロを放ったとき、捕手も追い掛けるように一塁方向に走るのが分かる。一塁手の捕球失敗に備えるためだが、鍛錬を積んだ野手に失策はまれだ。判定が出ると、捕手は自分の守備位置に走って戻っていく



慶應義塾大学の塾長を務めた小泉信三氏は、この姿に感銘を受けたという(『平生の心がけ』講談社学術文庫)。公算が小さくても万一に備え、陰で支え続ける行為に、尊い信念を見たのだろう



ある地区座談会の終了後、ほとんどの参加者が帰った会場で、地区部長が「1、2、3……」と何かを数えだした。学会歌の歌詞カードなどを張り出す際に使った画びょうの数だった。一つも抜け落ちていないことを確認した地区部長は、後片付けを始めた。会場のお宅の家族にけががあってはいけない、との気配りだ



その一部始終を、新入会の壮年が見ていた。「学会には、人のために陰で尽くす人がいっぱいいて、そうした人が一番偉いとたたえるから、すがすがしいよね」。そう言って、一緒に片付けをした



“人のため”という心根は、地中の根のように、目には見えない。だが高潔な志は必ず行動ににじみ出て、人の心を動かしていく。(白)



【聖教新聞:2016年(平成28年)3月23日(水)付】


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常楽六十九/小説「新・人間革命」〉

2016年03月23日 05時14分47秒 | 今日の俳句
【常楽六十九】 法悟空 内田健一郎 画 (5757)

 加古川文化会館の勤行会で、山本伸一は、「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし」(御書一一九二ページ)との御文を拝して指導。生活、仕事、商売等、人生のすべては、信心によって勝利していけることを述べ、「大確信の信心を!」と力説した。
 また、加古川では、播磨圏の代表幹部との懇談など、語らいに次ぐ語らいを重ねた。
 翌十四日には、兵庫県芦屋市にある関西戸田記念館で近隣の会員と、正午過ぎから懇親会を行った。さらに、姫路文化会館で開催される姫路支部結成十八周年記念勤行会に出席するため、夕刻には姫路へと走った。姫路は十一年ぶりの訪問となる。
 「あの姫路城のごとく、堂々たる信念の仏法者であってください!」
 伸一は大勝利城・兵庫を胸に描いて呼びかけた。同志は歓呼の声で応え、奮い立った。
 さらに、姫路圏の代表幹部との語らいでも、全精魂を注ぎ尽くした。蓄積する疲労を跳ね返して、「臨終只今にあり」(同一三三七ページ)との思いでの行動であった。
 十五日には、関西戸田記念館で、神戸、西宮方面の支部長・婦人部長と懇談し、近隣のメンバーと記念撮影をした。
 そして、大阪府豊中市の関西牧口記念館を訪問。地元幹部と勤行・唱題し、東京に戻る直前まで、激励と指導を続けたのである。
 創価の航路には、いまだ暗雲が垂れ込め、さらに激しい嵐の予兆を感じさせた。
 同志は皆、さまざまな苦悩をかかえ、悶え、あがきながらも、今世のわが使命を果たそうと、必死に戦い、生きている。まさに、泥中に咲く蓮華のごとく、健気にして崇高なる、仏の使いの人びとである。
 伸一は、讃え、励まさずにはいられなかった。一人として負けることなく、皆が人生の凱歌を声高らかに響かせてほしかった。その赤裸々な姿のなかに、尊き地涌の菩薩の実像があるからだ。“師子よ、負けるな!”との祈りを込め、彼は師子吼を放ち続けた。
 (この章終わり)




【「聖教新聞」2016年(平成28年)3月23日(水)より転載】


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田螺/今日の俳句 ≪第2083号≫

2016年03月22日 05時31分09秒 | 今日の俳句

≪2016年(平成28年)3月22日(火)≫(旧暦2/14)



 田螺鳴く二条御門の裏手かな
       河東碧梧桐

 月の出のおそきをなげく田螺かな
      久保田万太郎

 大田螺種田山頭火と似たり
         大串章

 晩年や田螺つぶやき蜷呆け
       百合山羽公

 白鳳の塔の真下の田螺かな
        富岡計次



※ 田螺・田螺鳴く・田螺取
 タニシ科の淡水産巻貝の総称。殻は卵形で蝸牛を少し大きくしたような形をしている。空は黒色。冬の間は池や田の泥中に生息しているが春になると、いわゆる田螺の道を作りながら水田などの泥の表面を這う姿が見かけられる。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】







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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  いかなる試練も

  必ず乗り越えられる!

  信仰とは不屈の力だ。

  強盛なる祈りで

  わが胸に希望の旭日を!



       2016年3月22日




       ※☆*寸 鉄*☆※


 人類の為、社会の為に活躍する若人を育てるのだ―恩師。人材育成に総力

      ◇

 正義を創る事でのみ平和は生まれる―哲人。仏縁拡大こそ。いざ友の元へ

      ◇

 転入・転出の友に温かな声掛けを。創価家族の励ましが新たな飛躍の力に

      ◇

 米国大統領が88年ぶりにキューバを訪問。直接対話こそ新時代創出の直道

      ◇

 世界水の日。持続可能な未来へ水資源は最重要。日本が先進技術で貢献を



【聖教新聞:2016年(平成28年)3月22日(火)付】



      ※☆*名字の言*※



中国雑技団の民音公演“輝け! パンダ・マスター”が好評を博している。今回の公演の魅力は、雑技では珍しい、ストーリー性をもたせた構成にある



雑技団には2年前、ラスベガスで喝采を浴びた演目があった。しかし、民音公演にはあえて新演目で臨みたいと、中国屈指の演出家を招聘。一から脚本を練り、推敲を重ね、世界初公開となる演目を携えて来日した



2010年、同団は民音創立者の池田名誉会長に「最高顧問」称号を贈った。同団が民音公演に力を注ぐ理由の一つに、こんな話もある。前回の来日で、ある地域を訪れた時のこと。観客から、“人生に絶望していましたが、人間の限界に挑む技を見て、生きる勇気が湧きました”との声をもらったという



前回、今回の公演で芸術監督を務める孫力力副団長は語る。「雑技は大道芸のような扱いを受けることもありますが、新たな使命を教わり、目の覚める思いでした。6年間、世界各地で演じる際、このことを団員と確認してきました」



名誉会長は高松公演に寄せて「民衆の大地で磨き上げられた文化には、国を超えて人々の心を打ち、勇気を贈るエネルギーがあります」とつづった(「四国新聞」今月5日付)。生命を鼓舞し、人と人を結ぶ舞台の大成功を祈る。(暫)


【聖教新聞:2016年(平成28年)3月22日(火)付】


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常楽六十八/小説「新・人間革命」〉

2016年03月22日 05時21分19秒 | 今日の俳句
【常楽六十八】法悟空 内田健一郎 画 (5756)

 山本伸一は、泉州文化会館での各部合同勤行会を終え、南大阪文化会館(後の羽曳野文化会館)へと向かった。スケジュールにはなかったが、大ブロック長会があると聞き、急遽、激励に訪れたのである。
 一瞬たりとも無駄にしたくなかった。わずかでも時間があれば、同志のため、広宣流布のために使いたかった。その日々の実践が、不惜身命、死身弘法に通じよう。
 彼は、全精魂を振り絞る思いで訴えた。
 「人生は山あり、谷ありです。一面から見れば、すべては諸行無常です。愛し合ってきた夫婦も、どちらかが先に他界していく。愛別離苦も避けがたい。しかし、その無常なる現象の奥に、妙法という永遠の法理がある。この法理に立脚し、自身の境涯を革命していくならば、苦悩の波が打ち続こうとも、それに負けることなく、悠々と乗り越えていくことができるんです。
 そのために日蓮大聖人は、題目を教えられ、御本尊を顕された。諸行無常の世にあって、常楽我浄の人生を謳歌し、遊楽を満喫する方途を示してくださったんです」
 そして、翌十三日には、兵庫県の加古川文化会館を訪問し、加古川支部結成十七周年を祝う記念勤行会に出席した。
 当初、伸一の加古川訪問は、日程の調整がつかなかった。しかし、“これまでにお会いできなかった方々を、なんとしても励ましたい”との、彼の強い思いから、訪問が決行されたのである。
 彼は、関西の幹部に言った。
 「これからは兵庫県が大事だ。兵庫が強くなれば、それに啓発されて大阪も強くなる。両者が切磋琢磨し合っていくならば、それが関西の牽引力となり、日本、世界の一大牽引力となる。また、兵庫県を強くするには、これまで、あまり光の当たらなかった加古川などを強化していくことだ。それが、永遠なる常勝の王者・関西を築くポイントです。
 だから私は行く。新しいところへ、幹部が率先して足を運ぶんです」



【「聖教新聞」2016年(平成28年)3月22日(火)より転載】


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木蘭(もくれん)/今日の俳句 ≪第2082号≫

2016年03月21日 05時49分12秒 | 今日の俳句

≪2016年(平成28年)3月21日(月)≫(旧暦2/13)
※ 振替休日




 高々と雨意の木蓮崩れけり
        日野草城

 白木蓮に雲厚き風つのるなり
       長田喜代子

 木蓮に日強くて風定まらず
        飯田蛇笏

 木蓮のつぼみのひかり立ちそろふ
       長谷川素逝

 木蓮に大風のやまぬ日なりけり
        木下夕爾




※ 木蘭(もくれん)・白れん・木蓮
 モクレン科のやや大型の落葉低木で、コブシ・タイザンボク・ホオノキ等と同じ属。古く中国から渡来し、各地に観賞用として広く植えられている。
 四月上旬、枝上に大型で暗紫色の花を開く。花は六弁で長さ一〇センチに達し芳香があり、肉質で蓮の花に似ている。
 モクレンには白色花はなく、白れんというのは、白木蓮のことで、これは落葉高木で、高さ五メートルに達し、花も大きく芳香も強い。はかに唐木蓮(姫木蓮)があり、俳句ではこれらをも木蓮としてつくる。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】







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       ※☆*今週のことば*☆※

  進学・就職・転居など

  新出発の友にエールを!

  変化は好機到来なり。

  人生は勝つためにある。

  桜梅桃李で自分らしく!


       2016年3月21日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 優れた人間は徳の働きによって全てに打ち勝つ―哲人。人格光る幹部たれ

      ◇

 九州の日。新たな凱歌の歴史を今こそ!弾ける勢いで先駆の拡大劇を頼む

      ◇

 「一華を見て春を推せよ」御書。妙法は幸福開花の大法。春風広げる対話を

      ◇

 ネット上の人権侵害が過去最多と。デマは精神の害毒。真偽見抜く眼鋭く

      ◇

 国際人種差別撤廃デー。らゆる差異越える社会へ生命尊厳の視座さらに

【聖教新聞:2016年(平成28年)3月21日(月)付】



      ※☆*名字の言*※



同じ日に没した故人名が、隣り合う墓石のそれぞれに彫られていた。また別の一つの墓石には、同じ日に亡くなった3人の青年の名があった。「平成二十三年三月十一日」。宮城県の東北池田記念墓地公園で目にした情景だ。同墓園は、蔵王連峰の名峰「不忘山」のふもとにある



震災から5年が過ぎ、東北にも再び春の彼岸が訪れた。家族や同志との別れは、今もつらい出来事として刻まれる。だが妙法で結ばれた絆は、生死を超えて永遠である。この仏法哲理を繰り返し語る池田SGI会長の励ましに支えられ、友は歩み続ける



大震災で母を失った青年部員がいる。同志の励ましにも無表情のままだった。無理もない。だが、ある壮年の言葉に、青年はすっと涙を流した。「お母さんは亡くなった後も、ずっと君のことが心配で、心配で仕方がないんだ。それが親子だよ」。実はこの壮年も、年老いた母を亡くしていた



日蓮大聖人は「この功徳は、あなたの父母や祖父母、さらに無量無辺の衆生にも及んでいくでしょう」(御書1231ページ、通解)と仰せだ



恩を返すべき人が亡くなったとしても、その恩を忘れず、報いようとする信行の挑戦が自身を磨く。そして、三世にわたって一家一族をも福徳で包みゆくことを確信しよう。(代)


【聖教新聞:2016年(平成28年)3月21日(月)付】


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常楽六十七/小説「新・人間革命」〉

2016年03月21日 05時30分21秒 | 今日の俳句
【常楽六十七】法悟空 内田健一郎 画 (5755)

 山本伸一は、泉州の女子部総会に続いて行われた、各部合同勤行会にも出席した。この参加者は、泉州文化会館を菊の花で荘厳するために、丹精込めて菊を育てた各大ブロックの有志たちであった。
 二日前、咲き薫る菊の花を見た伸一は、関西の幹部に、「この花を育ててくれた方たちは、勤行会には集って来られますか」と尋ねた。メンバーが、参加対象にはなっていないことを聞くと、こう提案した。
 「勤行会の開催回数を増やして、菊を育ててくださった方々をお招きできませんか。私は、何回でも出席させていただきます。陰で苦労し、真心を尽くしてくださった人を、最も大事にするのが学会です。私は、直接お会いして、心から御礼申し上げたいんです」
 そして、十二日午後の各部合同勤行会が決まったのである。人びとを思う、一つ一つの配慮のなかにこそ、人間主義の輝きがある。
 勤行会で伸一は、「よ(善)からんは不思議わる(悪)からんは一定とをもへ」(御書一一九〇ページ)の御聖訓を拝して、広布の道は苦闘の連続であると覚悟し、諸難を乗り越え、人生の勝利と幸福を築いてほしいと訴えた。
 また、菊作りの労作業に感謝し、賞賛と励ましの句を、次々と贈ったのである。
 「天に月 地に菊薫る 広布かな」
 「菊作り 喜ぶ人みて 陰で泣く」
 「目もさめる 此の世の絵巻か 菊の庭」
 「菊見つつ 信のこころが 見ゆるかな」
 「霊山も かくの如きか 菊の波」
 勤行会での指導を終えた彼は、会場の片隅にいた数人の老婦人のもとへ歩みを運んだ。苦労して広宣流布の道を切り開いてこられた草創の功労者であろう。広布の幾山河を歩み抜いてきた苦闘と栄光が偲ばれた。仏を仰ぐ思いで、老婦人の肩に手をかけて言った。
 「よくいらっしゃいましたね。偉大なるお母さん方にお会いできて嬉しい。お疲れ様です。皆さんを見ていると、私のおふくろのように思えるんです。うんと長生きしてください。それが私の願いです」



【「聖教新聞」2016年(平成28年)3月21日(月)より転載】


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桜/今日の俳句 ≪第2081号≫

2016年03月20日 06時01分11秒 | 今日の俳句

≪2016年(平成28年)3月20日(日)≫(旧暦2/12)
※ 春分の日
 春分の日(しゅんぶんのひ)は、日本の国民の祝日の一つであり、春分日(天文観測により春分が起こるとされる日)が選定される。通例、3月20日から3月21日ごろのいずれか1日。しばしば、「昼と夜の長さが同じになる。」といわれるが、実際は昼の方が長い。詳細は春分を参照のこと。また、本項において、国民の祝日となる日を「春分の日」、天文学上の春分が生じる日を「春分日」と区別する。

【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】




 もの言ひの眼くもれり夕桜
        石橋秀野

 日本人ニャンと言っても桜好き
       黒田さつき

 桜散る男西行ならばあぐらして
        坪内稔典

 桜月夜遊んでくれろと猫がなく
    わたなべじゅんこ

 掌でゆすつてみたる八重桜
       津田このみ




※ 桜・朝桜・夕桜・夜桜・若桜・老桜 
 バラ科のサクラ属の落葉高木の総称で、山桜・染井吉野など自生種・園芸種を含めて数百種類ある。
 花見の行事と結びつき文学や絵画に数多く登場する他、古くから農作業開始の目安としても親しまれてきた。染井吉野は明治初期に東京の染井村(豊島区)から急速に全国に広まった。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】







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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  どうすれば

  皆が喜び安心するか。

  日々祈り、心を砕け!

  人間味あふれる

  誠実のリーダーたれ!



       2016年3月20日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 全国で春季彼岸勤行法要広宣の友の唱題こそ無上の追善。福徳は三世不滅
      ◇
 長崎の日。使命の同志は意気軒高!草の根の対話で永遠の平和の都を築け
      ◇
 恐れるな!敢然と突き進むのだ―恩師。題目に勝る力なし。わが勝利峰へ
      ◇
 「太陽は燃焼しながら皆を同じ光で温める」英雄。励まし広げる太陽の人に
      ◇
 よく笑う高齢者は脳卒中・心臓病の危険少―研究。楽観主義は健康の秘訣と


【聖教新聞:2016年(平成28年)3月20日(日)付】



      ※☆*名字の言*※



今月16日に行われた創価学園の卒業式。東京創価小学校の式典では、卒業生が熱唱したミュージカル「レ・ミゼラブル」の「民衆の歌」に大きな拍手が送られた。この一年、皆で歌い続けた曲だ。“我らの列に入り、味方になれよ”との一節に差し掛かると、声に一段と力がこもった



同校の英語の授業では、平和の心を学ぶ「世界市民タイム」という時間がある。2月には、今年の「SGIの日」記念提言の英訳を学び合った



同提言でSGI会長は、国連「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の基調をなす「誰も置き去りにしない」誓いを高く評価し、そうした世界を築く方途を提示している



児童たちはその内容を懸命にたどり、“目の前の一人を大切に”“違いを認め合い、スクラムを組もう”と確かめ合った。そして、各自の将来の夢を含めて「私の平和提言」として英語でまとめた。「民衆の歌」の歌声に、それを通して得た心の成長が表れていた



世界で起きている飢餓や貧困、災害などを知識として知る人は多い。だが、「自分にできること」を考え、行動に移す人は少ない。未来を変えるのは「行動」である。師の訴えを自分自身の問題と捉え、挑戦する子どもたちの意気に、大人の私たちも学び、続きたい。(朋)


【聖教新聞:2016年(平成28年)3月20日(日)付】


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桜蘂降る(さくらしべふる)/今日の俳句

2016年03月19日 05時26分50秒 | 今日の俳句

≪2016年(平成28年)3月19日(土)≫(旧暦2/11)


 おかもちに桜しべ降り出前行く
        飯島清子

 桜蘂ふるふる夜の微笑かな
    わたなべじゅんこ

 垣に干すリュックに旅の桜蘂
        皆川盤水

 たちまちに車内に桜餅匂ふ
        大島英昭

 桜蘂降るあきらめないは彼のこと
        近藤千雅



※  桜蘂降る(さくらしべふる)。
 萼「がく」についている細かな蘂が、風に誘われてひそやかに降るのを云う。晩春の静かな景である。落花とは違う趣きがあり、地面を赤く染める風情もまたよい。花の後のこの風情を愛する俳人も多い。大樹の下(もと)は紅のじゅうたんを敷いたかのように見える。

【「新版・俳句歳時記/第四版/監修・桂信子ほか」雄山閣・より転載】






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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  「負けない人」に

  最後の栄冠は輝く。

  挑戦し続ける中に

  充実の人生がある。

  力強く信念の道を歩め!


       2016年3月19日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 創大・女子短大で卒業式。さあ青春勝利へ船出!創立者との永遠の誓い胸に
      ◇
 福岡「筑紫総県の日」。希望広げる勇者の行進。先駆の大使命担い立て!
      ◇
 今いる場所こそ「よきところ」と。感謝の心が成長と幸福の因。自分らしく
      ◇
 2012年の世界の死者の23%「環境汚染が原因」―報告。地球守る一歩を
      ◇
 就寝前のスマホ使用で体内時計乱れる―専門家。健康第一。規則決め活用


【聖教新聞:2016年(平成28年)3月19日(土)付】



      ※☆*名字の言*※



東日本大震災から5年の節目だった3月11日を中心に、各マスコミが一斉に被災地の「今」を報じた。しかし、被災者の思いが、5年で一区切りとなるわけではない



震災を経験した東北と関西の友による、震災5年企画展「心の財は絶対に壊されない!」を見た(8月28日までの土・日曜、祝日のみ開催)。会場の関西国際文化センターに入ると、東北の被災地へ国内外から寄せられた“励ましのメッセージ”が並んでいる



1993年の北海道南西沖地震で甚大な被害を受けた、奥尻島の同志の言葉に、くぎ付けになった。「私も地震で娘と孫を失いましたが、たくさんの同志の皆様の励ましで立ち直ることができました。『法華経を信ずる人は冬のごとし冬は必ず春となる』との御文は絶対です」



21年前の阪神・淡路大震災を思い起こすのだろう。涙を拭い、展示品を見つめる人の姿も。「一言一言に、心がこもっています。神戸も、この励ましの心に支えられて復興してきたのだと感謝でいっぱいになりました」



苦しんでいる人を放っておけない――この心が伝わる時、相手の生きる力になる。そして、友を思う心はそのまま、自分が強く生きる力にもなる。「時の経過」という風化の力に抗して、被災地に思いをはせ続けたい。(川)


【聖教新聞:2016年(平成28年)3月19日(土)付】


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常楽六十六/小説「新・人間革命」〉

2016年03月19日 05時13分11秒 | 今日の俳句
【常楽六十六】 法悟空 内田健一郎 画 (5754)

 森川一正は、「泉州の歌」の歌詞を、朗々と読み上げていった。
   
 一、桜と朝日の泉州は
   満つる功徳に笑顔あり
   あの人この人元初より
   不離の同志か兄弟か
   
 二、ああ平和なりこの大地
   幾百万の雄叫びは
   歓喜のスクラム道拓く
   勇み歌えや我友よ
   
 三、天に月あり地には菊
   香れる人材泉州に
   広布の旗はついに起つ
   ああ泉州の城光れ
   
 大拍手と歓びの笑みが広がった。
 山本伸一のあいさつとなった。彼は、女子部員の幸せを願いつつ、語り始めた。
 「若々しい生命の放つ輝きほど、美しいものはない。皆さんは気づかないかもしれないが、青春そのものが最高の美なんです。
 青春には、若さもあれば希望もある。それ自体が強さであり、特権です。ましてや皆さんは、自己の内面を磨き鍛え、最高に個性を輝かせていける信心という絶対的な法則を知り、実践している。ゆえに、他者に依存して幸福を求めるのではなく、自分に自信をもって、毅然と生き抜いていただきたい。
 女子部の年代は、生涯にわたる幸せの軌道を建設する時代といえます。その軌道をつくる力が信心であり、教学なんです。
 生きることは、宿命との戦いです。宿命の問題を解決していく道は、生命の大法である仏法による以外にない。その意味からも、教学を学び、幸福への人生哲学を、しっかりと身につけていただきたい。また、自行化他にわたる信心で、友の幸せのために行動し、境涯を広げ、何があっても負けない生命の強さを培い、福運を積んでいってください」



【「聖教新聞」2016年(平成28年)3月19日(土)より転載】


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枝垂桜/今日の俳句 ≪第2079号≫

2016年03月18日 05時28分55秒 | 今日の俳句



≪2016年(平成28年)3月18日(金)≫(旧暦2/10)


 まさをなる空よりしだれざくらかな
       富安風生

 高麗の里枝垂桜が紅潮す
       細見綾子

 瞑想のはじまり枝垂桜かな
       山田暢子

 桜茶に摘む枝垂花介護士と
       品川鈴子

 糸桜言の葉つむぐやうに揺れ
       金藤優子



※ 枝垂桜・糸桜・紅枝垂。
 エドヒガンから生まれた園芸品種。三月下旬から咲き始め、淡紅色の一重花。高さ20メートル、幹の直径1メートルの大きいものがある。樹齢は長く、枝垂れる姿は優美であるので、社寺や庭園に植えられ、とくに京都の祇園、平安神宮の紅枝垂は巨樹銘木が多く、京都の「郷土の花」になっている。


【「新版・俳句歳時記/第四版/監修・桂信子ほか」(雄山閣)より転載】






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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  「学は光」なり。

  学び続ける人には

  若々しい息吹がある。

  精神の成長がある。

  向上の歴史を綴れ!



       2016年3月18日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 人のため、社会のために力ある人間となれ―恩師青年よ日々挑戦の青春を

      ◇

 東京「杉並の日」。勇気の人材輝く創価の名門!無敵の団結で勝利へ邁進

      ◇

 影響力の大きいメディア4割超が「新聞」と。我らは人間主義の論調を発信

      ◇

 「災害用伝言ダイヤル」の機能拡充。使用法を確認。もしもの備え、日頃から

      ◇

 食べられる状態の食品、年間約642万トンが廃棄と。「食品ロス」削減へ行動


【聖教新聞:2016年(平成28年)3月18日(金)付】



      ※☆*名字の言*※



ギリシャの哲人ソクラテスは、自らの思想を書物に残さなかった。彼の思想を著作に残したのは、プラトンをはじめとする弟子たちである



プラトンは、今も、この先も自身の作などない、と記した。あるのは「若く美しくなったソクラテス」のものである、と。教育者の林竹二氏は“ソクラテスの思想が、プラトンという魂に種を蒔き、実を生じさせた。ゆえにその実は、師匠のものでもある”と捉える(『若く美しくなったソクラテス』田畑書店)。師の分身として立ったプラトンは、ソクラテスに代わって語り、彼が創設した学園アカデメイアは900年以上にわたり人材を輩出した



池田SGI会長は、戸田第2代会長が逝いた時、自身を「先生の残せる、分身の生命」と規定した。厳粛なる後継の儀式から58年。地球大に広がる広宣流布の運動、創価の名を冠した教育機関の発展、知性との対話――SGI会長は、恩師の構想の全てを実現した



牧口初代会長は偉大である。戸田第2代会長もまた偉大である。だがSGI会長なくば、その思想も生涯も、世界に知られることはなかった。その意味で、SGI会長の中に三代会長の精神は収まっていよう



道は開かれた。あとはそれを固め、広げゆく覚悟と実践が、私たちに問われている。(蹴)


【聖教新聞:2016年(平成28年)3月18日(金)付】


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常楽六十五/小説「新・人間革命」〉

2016年03月18日 05時13分18秒 | 今日の俳句
【常楽六十五】法悟空 内田健一郎 画 (5753)

 十一月十二日の午前中、山本伸一は岸和田市の泉州会館を視察した。一九六四年(昭和三十九年)秋に設けられた、二階建ての小さな会館である。泉佐野市に泉州文化会館が完成するまでは、ここが泉州方面の活動の中心となっていた。
 人びとの関心は、新しいものに集まる。しかし、“これまで使われてきた場所はどうなっているのか”“今後は、どう活用していくことが望ましいのか”などを考え、直接、足を運び、手を尽くしていくのが、リーダーの大事な在り方である。建物に限らず、何事においても、皆の気づかぬところに目を配る努力を怠ってはなるまい。
 車中、岸和田城が見えた。この城は、伝承によれば、和泉国守護となった楠木正成の一族・和田高家が、建武元年(一三三四年)に築いたといわれる。天守閣は、江戸時代後期に落雷で焼失し、戦後、再建されたものだ。
 春には、青空にそびえる天守と苔むした石垣、桜の景観が美しいという。
 伸一は、泉州の同志に、新しき常勝の時代の幕開けとして、「泉州の歌」を作詞して贈りたいと思い、歌詞を作り始めた。
 車窓の岸和田城と創価の新法城・泉州文化会館が、脳裏で二重写しになった。そして、文化会館の庭を埋め尽くした真心の菊や、会館から見た美しき月天子、歓喜に満ちた同志の笑顔が次々と浮かんだ。
 彼は、わが魂を、この地に永遠にとどめる思いで作詞を続けた。
 泉州文化会館に戻った時には、既に歌詞は出来上がっていた。
 この日は、午後一時から、「女子部の日」を祝う泉州の女子部総会が行われた。
 この総会にも、伸一は勇んで出席した。
 席上、副会長の森川一正が語った。
 「本日、山本先生は泉州会館を視察し、車の中で、『泉州の歌』を作詞してくださいました。先生から『この歌は、まず女子部の皆さんに聴いてもらおう』とのお話がありましたので、発表させていただきます」



【「聖教新聞」2016年(平成28年)3月18日(金)より転載】


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冴返る/今日の俳句 ≪第2039号≫

2016年03月18日 04時10分50秒 | 今日の俳句


≪2016年(平成28年)2月7日(日)≫(旧暦12/29)


 
 虚子さんは艶福俳人冴え返る
        坪内稔典

 見直して又見直して冴返る
        稲畑汀子

 壁を貼る手さばき密に冴返る
       相沢有理子

 冴返るひときわ白いねこの耳
    わたなべじゅんこ

 冴返るすまじきものの中に恋
       鈴木真砂女



※ 冴返る→凍返る・寒戻る。
そろそろ暖かくなりかけたと思うと、また寒さが戻ってくるのをいう。寒さがぶり返すと、ゆるんだ心持ちが再び引き締まり、万象が冴え返る感じをもつ。「凍返る」は寒さがぶり返して大地の凍てが再び戻ること。

→余寒・春寒・冴ゆ(冬)。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】


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       ※☆*わが友に贈る*※



 広宣流布とは
 友情を広げること。
 励まし励まされる
 心の交流こそが
 平和を築く直道だ!


         2月7日


       ※☆*寸 鉄*☆※



創価の三代会長は人類救う平和闘争を展開ー博士(アルゼンチン)。後継の青年よ立ち上がれ
          ◇
全国で御書講義。「仏になるみちは善知識にはすぎず」。生涯、学会と共に
          ◇
朝食を抜く人ほど脳出血の危険性高まるー研究。健康は生活習慣改善から
          ◇
2月は省エネ月間、空調の設定温度、無駄な電気等確認。無理なく工夫を
          ◇
公明党は女性目線の政策提言が光るー識者。平等社会の実現へ全力挙げよ


【聖教新聞:2016年(平成28年)2月7日(日)付】



      ※☆*名字の言*※


選ぶことのできる選択肢が多く、自由度が高まるほど、幸福感は増す。この「幸福」と「選択」の関係を論じた好著に、米コロンビア大学・アイエンガー教授の『選択の科学』(櫻井祐子訳、文芸春秋)がある

同書に、高齢者介護施設での心理学実験が紹介されていた。ある階では、職員が選んだ鉢植えを入居者に配り、水やりも職員が行う。施設で見る映画の予定も職員が組んだ。別の階では、入居者が好きな鉢植えを選び、水やりもした。映画を見る曜日も、入居者自身で決めた

驚いたことに、3週間後の調査では「選択権なし」のグループの70%以上に健康状態の悪化が見られた一方、「選択権あり」のグループの90%以上に改善が見られた

人生全般にも同じ見方ができよう。“運命は決められている”と考えるより、“自分の運命は自分で変えられる”と考えるほうが、前向きに生きられる。海外の新会員に入会動機を聞くと、特に、運命は変えられないとする宗教文化圏において、一つの傾向がある。日蓮仏法の「宿命転換」の法理が、新鮮で魅力的だったという人が多いのだ

幸福は与えられるものではなく、自分でつかむもの。選択権は全て、自分にある――この「限りない希望」の哲学を、地域で世界で、語り広げよう。(敬)


【聖教新聞:2016年(平成28年)2月7日(日)付】


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