和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

桃の花/今日の俳句 ≪第2090号≫

2016年03月29日 05時34分40秒 | 今日の俳句

≪2016年(平成28年)3月29日(火)≫(旧暦2/21)


 ふだん着てふだんの心桃の花
        細見綾子

 野に出れば人みなやさし桃の花
        高野素十

 遊びゐるうちに日が暮れ桃の花
        長谷川櫂

 舟へ運ぶ真水さざめく緋桃の季
        熊谷愛子

 わらわらと影踏む童子桃岬
        中村苑子




※ 桃の花・白桃・緋桃
 バラ科の落葉小高木。中国原産。花は五弁で、淡紅色の他、緋色、白色などがあり、花形は一重と八重とがある。『万葉集』のころからその美しさは愛でられてきた。古く中国や日本では桃には邪気を祓う霊力があるとされ珍重された。
→桃の実(秋)                                           

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】





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       ※☆*わが友に贈る*☆※


 広布の誓願を貫けば

 苦難を恐れない心

 魔性を打ち破る力が

 わが生命に湯現する。

 不退の心で大躍進を!


       2016年3月29日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 「誰が庶民を護るのか?それは創価学会である」恩師。三代の闘魂を継承

      ◇

 さあ春本番!心も体も軽やかに。大誠実の対話でわが友情の地図を描こう

      ◇

 東京「目黒の日」。皆が憧れる師弟有縁の天地。模範の弟子の本領今こそ

      ◇

 御書「互につねに・いゐあわせて」。団結は無敵の武器。励まし合って前進

      ◇

 公明は被災者の視点と全体観で復興に尽力―識者人間の復興を断固進めよ


【聖教新聞:2016年(平成28年)3月29日(火)付】



      ※☆*名字の言*※


北海道新幹線の一番列車が青函トンネルに入った際、車掌が粋なアナウンスを始めた。「(トンネルの)開通までには多くの苦労がありました。しかし、海面下という特殊な環境の中でも世界に誇る技術を生み出しつつ、困難に打ち勝ってきた……」



世界最長の海底鉄道トンネル。その工事は、異常出水事故など問題の連続だった。34人が殉職。工事の指揮者も「一〇〇のことをやったとすれば、成功したのは本当にせいぜい一〇ぐらい」と述懐する



だが、彼らは「失敗」の一つ一つに意義を見いだした。「その一〇で、人間が育ったんじゃなくて、残りの九〇で若い技術者が育っていった」「試行錯誤のないものには進歩はあり得ない」(持田豊「青函トンネルを掘って」)。24年に及ぶ難工事は、若い世代へ技術をつなぐことなくして、できなかった



生誕150年の文豪ロマン・ロランは「人は望むとおりのことができるものではない」「肝腎なことは、ねえ、望んだり生きたりするのに飽きないことだ」と(豊島与志雄訳『ジャン・クリストフ』岩波文庫)



新幹線もトンネルも、山のように失敗を重ね、それでも望みを捨てなかった人々の挑戦の結晶だ。「希望」の持つ偉大な力を示しつつ、新幹線が北海の大地を走り始めた。(鉄)


【聖教新聞:2016年(平成28年)3月29日(火)付】


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力走 五 〈小説「新・人間革命」〉

2016年03月29日 05時27分19秒 | 今日の俳句
【力走 五 】法悟空 内田健一郎 画 (5762)

 記念提言の最後に、山本伸一は、十四世紀から十六世紀にヨーロッパで起こったルネサンス運動について論じた。
 ――ルネサンスは、一切に君臨していた絶対神を個人の内面へおろした、画期的な時代の流れであったといってよい。しかし、教会を中心とした中世的な世界観が否定され、人間性の解放が叫ばれながらも、そのあとにきたものは、個人の尊厳とは異なる外側の権威の絶対化であった。進歩信仰、制度信仰、資本信仰、科学信仰、核信仰など、その流れは、数百年にわたったのである。
 だが、今や、そのひずみは際限に達し、これまでの価値観が急速に崩れ、人間の内面、生き方に大きな空白が生じているのだ。
 「私は、これからの理念は、人びとの心の奥に根をおろした宗教から発するものでなければならないと信じております。外なる権威の絶対化から、一個の人間の内なる変革を第一義とすべき時代に入ってきている。それは、地道ではあるが、第二次ルネサンスともいうべき、時代の趨勢とならざるをえないと考えるのであります。
 その主役は、一人ひとりの庶民であり、その戦いは、自己自身の人生の転換から出発すべきであります」
 そして伸一は、それを可能にする道は、日蓮大聖人の仏法にあることを示して、結びとしたのである。
 彼は、二十一世紀のために、仏法の法理を社会へ、世界へと開き、人類の新たな活路を開かなければならないと、固く、強く、決意していた。
 日蓮大聖人は「立正安国論」で「一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を?らん者か」(御書三一ページ)と仰せである。「四表の静謐」とは社会、世界の平和と繁栄を意味する。
 宗教者が人類的課題に眼を閉ざし、社会に背を向けるならば、宗教の根本的な使命である「救済」の放棄となる。荒れ狂う現実社会に飛び込み、人びとを苦悩から解放するために戦ってこそ、真の仏法者なのだ。



【「聖教新聞」2016年(平成28年)3月29日より転載】


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