和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

鳥帰る/今日の俳句 ≪第2087号≫

2016年03月26日 05時32分25秒 | 今日の俳句

≪2016年(平成28年)3月26日(土)≫(旧暦2/18)



 白鳥帰る一つ一つの生命にて
      加藤瑠璃子

 鳥帰るいづこの窓も真顔見え
        今井聖

 鳥帰る近江に白き皿重ね
       柿本多映

 鳥帰る此処は丹波の分水嶺
      水谷ひさ江

 橋の上を人は往き来や鳥帰る
       島谷征良


※ 鳥帰る・小鳥帰る・鳥引く・引鳥。
 秋から冬にかけて北方から日本に渡って越冬した鳥が、春のなって北方の繁殖地に帰ることをいう。
 雁・カモ・ヒヨドリ・ツル・ハクチョウ、小鳥ではツグミ・ヒワなど種類は多い。これらの小鳥類は大群で渡来するのでよく目立つが、帰る時はばらばらで目立たない。
 帰ることを「引く」ともいう。ツバメのような夏鳥が、春繁殖のため日本に渡るのは帰るのではなく「来る」である。
→渡り鳥(秋)。

【「新版・俳句歳時記/第四版/監修・桂信子ほか」(雄山閣)より転載】




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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  行動の春本番!

  大きく動き語り

  仏縁を広げよう。

  絶対無事故を心掛け

  有意義な一日一日を!


       2016年3月26日



       ※☆*寸 鉄*☆※

 学会の「励まし合う」連帯の中に未来開く知恵が―博士。共生の社会創出へ

      ◇

 「苦労せざるものは幸運に値せず」偉人。今の奮闘は宝に。青年よ祈り勝て

      ◇

 仏法の根本は誰一人をも苦しめない―恩師。抜苦与楽の激励・対話名人に

      ◇

 バランス良い食事は病気死亡リスク15%減―調査聡明な食生活で健康人生

      ◇

 空き巣被害が増加する時期。短時間の外出も施錠しっかり。隙をつくるな


【聖教新聞:2016年(平成28年)3月26日(土)付】



      ※☆*名字の言*※



詩人の大岡信氏が、京都の染色家の仕事場を訪ねた時のこと。桜色に染まった着物を見た。淡いようでありながら、燃えるような強さを内に秘めた、その美しさに目を奪われた



「この色は何から取り出したんですか」。大岡の問い掛けに、染色家は「桜からです」と答える。だがそれは、花びらではなく、樹皮から抽出した色だった。しかも染色家によれば、その桜色は一年中、取れるものではなく、桜の花が咲く直前にしか抽出できない



桜は木全体で最上のピンク色になろうとしている。花びらは、樹木全体の活動のエッセンスの一端が姿を現したものである――。この桜のエピソードを通し、大岡氏は“言葉の世界も同様ではないか”と頭によぎった、という(『ことばの力』花神社)



発せられた一語一語を花びらに例えるなら、樹木全体は、その人自身であり、生きてきた人生そのものといえるだろう。その全てを分かることはできないとしても、誠実に相手の言葉に耳を傾け、言葉の奥にあるものに、思いをはせたい



各地から、続々と開花の便りが届いている。列島が桜色に染まっていく。かつて池田SGI会長は詠んだ。「春が来た 桜が咲いた 君も立て」と。心通わせる対話の花も、満開に咲かせる春としたい。(芯)


【聖教新聞:2016年(平成28年)3月26日(土)付】


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力走 三〈小説「新・人間革命」〉

2016年03月26日 05時16分14秒 | 今日の俳句
【力走 三】法悟空 内田健一郎 画 (5760)

 山本伸一は記念提言で、「エゴイズムの正当化」によって科学技術の発達がもたらされたが、そうした人間中心主義は、公害の蔓延等の事実が示すように、既に破綻をきたしていると述べた。そして、東洋の発想である自然中心の共和主義、調和主義へと代わらなければ、環境問題の抜本的な解決は図れないと訴えたのである。
 東洋の英知である仏法では、あらゆる存在に、その固有の尊厳性を認めている。さらに、自然環境を離れては、人間生命が成り立たないことを、「依正不二」として示している。これは、生命活動を営む主体たる正報と、その身がよりどころとする環境である依報とが、「二にして不二」であることを説いた法理である。
 つまり、正報という“内なる一念”の変革が、必然的に依報である自然環境、外部環境への対し方と連動し、そこに変革をもたらしていくという、優れて内外呼応した共和、調和への哲理といえよう。
 伸一は、記している。
 「こうした考え方を根本にしてこそ、今まで支配、服従の一方通行であった人間と自然との回路は、相互に音信を通じ、人間が自然からのメッセージに耳を傾けることも可能となるでありましょう。また、人間と自然とが交流し合う、豊かな感受性をもった文化、精神をつくりだすこともできるはずです。
 この発想を根底にするならば、自然に対する侵略、征服の思想から、共存の思想、さらには一体観の思想への転換も可能であると信じております」
 彼は、戦争をはじめ、核の脅威、自然・環境破壊、貧困、飢餓など、人類の生存さえも脅かす諸問題の一つ一つを、断固として克服しなければならないと決意していた。そのために、仏法という至極の英知を広く世界に伝え抜いていくことを、自らの“闘い”としていた。そして、日々、人類の頭上に広がる破滅の暗雲を感じながら、“急がねばならぬ”と、自分に言い聞かせていたのである。



【「聖教新聞」2016年(平成28年)3月26日(土)より転載】


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