和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

革心52/小説「新・人間革命」

2015年06月30日 07時50分00秒 | 新・人間革命


【「聖教新聞」 2015年(平成27年) 6月30日(火)より転載】

【革心52】


 山本伸一たち、訪中団一行が、南京から北京空港に到着したのは、午後七時四十分(現地時間)であった。秋冷えのするなか、空港では、中日友好協会の張香山・趙樸初副会長、廖承志会長の夫人である経普椿理事をはじめ、多数の“友人”が出迎えてくれた。

 既に四度目となる宿舎の北京飯店に着くと、外は雷雨となった。

 翌十七日も、激しい雨が降り続いていた。

 「天が大地を清めてくれているんだ。すばらしいじゃないか!雨に感謝だよ」

 宿舎を出発する時、伸一は、皆にこう言って、笑いの花を咲かせた。一行が向かったのは、前年九月、天安門広場の南側に完成した毛主席記念堂であった。車を降りた時には、雨はあがっていた。

 記念堂には、毛主席の遺体が納められている。一行は献花して追悼の祈りを捧げた。

 その後、北京の北西約五十キロにある明の十三陵の一つである定陵を見学した。

 定陵を巡りながら、伸一と趙樸初副会長の語らいが弾んだ。

 趙副会長は、中国仏教協会の責任者でもあり、これまでにも、何度か仏教談義を重ねてきた。この年の四月にも、中国仏教協会訪日友好代表団の団長として来日し、聖教新聞社で語り合っていた。

 定陵で二人は、「一大事因縁」「五味」「開示梧入」などについて意見を交換したあと、法華経を漢訳した鳩摩羅什をめぐって、翻訳論が話題となった。趙樸初が言った。

 「仏法の翻訳という作業においては、言葉を言葉として伝えるだけの翻訳では『理』であると考えています。自身の生き方、行動を通して、身をもって示し伝えてこそ、『事』の翻訳といえるのではないでしょうか。

 また、大切なことは、仏法の教えの心を知り、それを正しく伝えることです。翻訳者が言葉の表層しかとらえられなければ、仏法の法理を誤って伝えてしまうことにもなりかねません。崇高な教えも、翻訳のいかんで、薬にもなれば、毒にもなってしまいます」
                                  


■ 小説『新・人間革命』の引用文献

    語句の解説

◎一大事因縁など

 一大事因縁は、仏がこの世に出現した最も重要な因縁、出世の本意のこと。
 五味は、牛乳を精製する時に経る五つの味(乳、酪、生蘇、熟蘇、醍醐)のこと。これを法門に当てはめ、その優劣を説くのに用いる。
 開示悟人は、衆生に仏知見(仏の智慧の異名)を開かせ、示し、悟らせ、入らしめること。
             
                          

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大瑠璃/今日の俳句 ≪第.1819号≫

2015年06月30日 06時08分45秒 | 今日の俳句
  この沢やいま大瑠璃鳥(おおるり)のこゑひとつ
       水原秋櫻子


  大瑠璃鳥(おおるり)や白灯台に灘の照り
       岡部六弥太


  オオルリの恋のはじまり青まだ
       豊田ささお


  行きし瑠璃鳥またかへしきぬ山葵沢
       橋本鶏二


  風入るる藤村旧居瑠璃鳥のこゑ
       堀口星眠




※ 大瑠璃
 ヒタキ科の夏鳥。その渡来は比較的早く四月中旬日本へ来て囀る。大きさは雀ぐらいで、雄の背面は目の覚めるような瑠璃色だが、雌は背面が茶褐色でさして美しくない。
 繁殖期は五ー七月ごろ。高く澄んだ美声でピールリと囀り続け、ジュッジュッという軋み声を混ぜる。その声が良いので、古くから鶯・駒鳥とともに三鳴鳥といわれている。
                                                                                      

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】






     ※わが友に贈る※


  いかなる宿命も

  必ず転換できるのが

  日蓮仏法の力だ!

  大確信の祈りと

  不屈の実践を貫け!


        2015年6月30日





     ※☆*寸 鉄*※



会長(SGI)は人々に力を与えて新たな文化を創造したー音楽家(アルゼンチン)。人間輝く共戦譜

        ◇

学生部結成記念日。権力の魔性との闘争が原点。民衆を守る先駆の師子に

        ◇

自分から勇み行動すればかつてない突破力がー恩師。自発能力の勇者たれ

        ◇

「車のおもけれども油をぬりてまわり」御書。粘り強い励ましで広布は加速

        ◇

古い扇風機やエアコンから発火の恐れ。接触不良・断線が原因と。必ず点検        
                         




     ※名字の言※


75年前の6月、戦時下に一冊の本が出版された。『学生に与う』。非合理・反知性の軍国主義に染まりゆく世相の中で、学生に支持され、瞬く間に十数版を重ねた。戦後もロングセラーを続け、学生、青年の必読書の一つとなった



著者の河合栄治郎は、軍国主義に抗して論陣を張り、軍部に立ち向かった。そのことで、最終的に東大教授の職を追われた。弾圧の中、3週間あまりで一気に書き上げたのが『学生に与う』だった



同書では河合は学問、教育の目的を「人格の陶冶」と位置づけ、「人格」を成長させる学生生活の在り方の一つとして「師弟」を説いた。「弟子はあくまで誠実をもち続け、最後まで師の跡を追う愛着と執拗さがなければならない」と



『創価教育学体系』が、「人格の価値」を高めることを教育の目的とうたったことを想起する。この創価教育の旗を掲げた牧口初代会長、戸田第2代会長の師弟は、いかに時代が変わり、権力の弾圧が迫ろうとも、その旗を降ろさなかった。戸田会長は、牢獄まで師の後を追い、殉じようとした



まことに「師弟」こそ、人格を陶冶し、尊極の人生を生きるための源泉である。若くしてその大道を知り、進みゆく創価の学徒の使命は大きい。きょうは「学生部結成記念日」。            (芯)
                                                                             




【聖教新聞:2015年(平成27年)6月30日(火)付】



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6月29日(月)のつぶやき

2015年06月30日 01時44分14秒 | 今日の俳句

革心51/小説「新・人間革命」

2015年06月29日 15時54分39秒 | 新・人間革命


【「聖教新聞」 2015年(平成27年) 6月29日(月)より転載】

【革心51】

 廖仲が国民党の右派によって暗殺された時、子息の廖承志は十六歳であった。仲の妻・何香凝は、自宅の門に「精神不死」(肉体は殺せても、精神を殺すことはできない)との横幕を掲げて抗議し、毅然として新中国の建設のために戦い抜いた。その彼女の闘争を、若き穎超は支え続けてきた。

 廖承志は、父の遺志を受け継ぎ、社会改革の道を歩み、長征にも加わった。しかし、なんと味方である紅軍からもスパイの嫌疑をかけられ、手枷をつけて行軍させられたこともあった。また、文化大革命では、理不尽な攻撃にさらされ、四年間の軟禁生活を送った。

 中国の要人たちの誰もが、激動の荒波にもまれ、苦渋の闘争を展開し、時に非道な裏切りにも遭い、肉親や同志を失っていた。

 革命の道は、あまりにも過酷であり、悲惨であった。そして、それを乗り越えて、新中国が誕生し、さらに、「四つの現代化」が開始されたのである。

 貧しさにあえぐ人民に幸せな生活を送らせたいというのが、廖仲、何香凝を活動に駆り立てた願いであったにちがいない。忘れてはならないのが、その革命の原点である。

 山本伸一たち訪中団一行は、「廖陵」で献花し、追悼の深い祈りを捧げた。

 伸一は、空を仰ぎながら、皆に語った。

 「ご両親の追善をさせていただいたことを聞けば、廖承志先生も、きっと喜んでくださるでしょう。

 私が、日中友好に全力を注ぐのは、こうした平和と人民の幸福を願った方々の志を無にしたくないからです。そのためには、経済的な利害や、政治的な駆け引きに翻弄されることのない、友誼と信頼の堅固な基盤を築かなくてはならないからです。

 どうか、その私の心を、永遠に忘れないでほしい。特に青年部、頼むよ」

 一行は、孫文の「中山陵」を訪れ、ここでも献花をし、冥福を祈り、題目を三唱した。

 そして、夕方には、空路、南京から最終訪問地の北京へ向かったのである。
                       

■ 小説『新・人間革命』の引用文献
 注1・2・3・4西園寺一晃著『頴超』潮出版社
 主な参考文献
 西園寺一晃著『頴超』潮出版社
  『人民の母ーー頴超』高橋強・水上弘子・周恩来 頴超研究会編著、白帝社
 ハン・スーイン著『長兄ーー周恩来の生涯』川口洋・美樹子訳、新潮社
 サンケイ新聞社著 『蒋介石秘録』 サンケイ出版
                          

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白鷺/今日の俳句 ≪第.1818号≫

2015年06月29日 06時21分11秒 | 今日の俳句


  癌の妻風の白鷺胸に飼ふ
       斉藤 玄


  白鷺や植ゑし水田の稲みどり
       門屋大樹


  白鷺の降りし青田のあらたまる
       柴田佐和子


  白鷺の深みへ行くを見詰めをり
       篠田純子


  白鷺のはるかな白に居りにけり
       不破 博




※ サギ科の白い羽毛に覆われている鳥の総称で、大鷺・中鷺・小鷺があり、前二種は渡り鳥。小鷺は留鳥。いずれも初夏から巣を営む。
 沼沢や水辺を渡り歩いて餌をあさる渉禽で、形は鶴に似ているが、小さい。浦和市の野田の鷺山は名高かったが、開発と農薬公害で一羽もいなくなった。
                                                                                      

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】






     ※今週のことば※


  女子部の希望の新出発。

  楽しく華のスクラムを!

  明るく陽光の励ましを!

  「心の財」を積みながら

  歓喜と充実の青春たれ。


        2015年6月29日





     ※☆*寸 鉄*※

大関西が総会。世界が仰ぐ常勝の英雄よ!新生の心意気で共々に快進撃を

       ◇

「大阪の戦い」を勝ち開いたのは20代の青年室長。後継ぐ青年の使命は燦然

       ◇

真の功徳は折伏を知らぬ者にはありえないー恩師。喜び勇んで仏縁を広げよ

       ◇

皆で活動体験語る充実の協議会を。「師弟の月」の勝利へ我が地区から出発

       ◇

熱中症に注意!屋内での発症も多く。水分・塩分補給、冷房の活用小まめに        
                         




     ※名字の言※


「僕には才能がありませんから」「力はございませんが……」。謙遜を美徳とする日本人が、言いがちなせりふである



思想家で、武道家でもある内田樹氏は、自分も若いころにはよくそう言ったが、教える立場になった時、それは禁句であることが分かったという



氏の同門に昔、いくら勧められても初段の審査を受けない人がいた。自分にはまだ黒帯の実力がない、と。そのうち後輩にもだんどん抜かれ、不思議なことに、10年以上稽古しても、さっぱり彼の技能は進歩しなかった。「何か」が能力の開花に「ロック」をかけていた(『街場の戦争論』ミシマ社)



「力がありません」という表白は、結果が首尾よくいかなかった時のための予防線である。この、心の隅に残った恐れの命が、成長を妨げる。ほかに「自分はやればできる」という言葉があるが、これも、時には「やらない」言い訳であり、臆病の表れかもしれない



だから、成長にはまず「勇気」が必要となる。牧口初代会長は青年に言った。「勇猛精進し給え!仏法は実行だよ。精進だよ。老齢にはなったが、私も実践しています」と。勇んで挑戦する。そのあとに力はついてくる。「力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし」(御書1361ページ)である。            (申)                   
                                                                       




【聖教新聞:2015年(平成27年)6月29日(月)付】



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青鷺/今日の俳句 ≪第.1817号≫

2015年06月28日 06時42分09秒 | 今日の俳句
  青鷺の叱と鳴きつゝけふの月
       服部嵐雪


  青鷺や闇のどこかが濡れてをり
       加藤楸邨


  青鷺の真中に下りる最上川
       中西舗土


  青鷺の眼の炯々と瀬の早し
       玉木郁子


  青鷺のはるかなる視野しぐれけり
       上野さち子




※ 日本のサギ類の中では最も大型で、背面が青灰色。産卵期は四~五月。北海道・本州・四国・対馬で繁殖するが、北方のものは開きに南下し、冬季を過ごす。
 クァークァーと低い声で鳴き、ゆるく羽打ちながら飛ぶ。水辺や干潟に下りて、魚・蛙・貝・昆虫などを食べる。
                                                       


【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】






     ※わが友に贈る※


  よく話を聴く中で

  心の扉は開かれる。

  相手の状況や悩みを知り

  「誠実」「情熱」で

  幸福への語らいを!


        2015年6月28日





     ※☆*寸 鉄*※


ブラジル広布55周年の総会。師弟の心熱き人間王者の陣列!新時代の暁鐘

        ◇

池田会長(SGI)という模範に多くの人が続くことを期待ー元大統領(フィリピン)。平和の大河と

        ◇

勇気ある信心で変毒為薬できない試練は絶対ないー恩師。最大の敵は諦め

        ◇

サイバー犯罪が巧妙化。暗証番号(パスワード)変更・危機対策(セキュリティーソフト)更新忘れず。小事が大事

        ◇

女性の就業率、6割超で過去最高と。豊かな感性と力を生かす社会へ更に        
                         




     ※名字の言※



福岡市博物館の特別展「世界記憶遺産・山本作兵衛~記憶の坑道~」を見た。炭坑の作業風景や生活を描いた、作兵衛の記録画には、人間的なぬくもりがある



「自分の絵には一つ嘘がある」「炭坑の中は、あげん明るうはござっせん」。作兵衛は生前、そう語ったという。作品を見ると、照明だけではなく、人々の表情もまた明るい。男性の顔はどれも凛々しく、すすだらけだったはずの女性の顔は、化粧をしたように美しい。                                



過酷な労働、事故、暴力……。厳しい炭鉱生活の中でも、人々は生き生きと輝いていた。一つ一つの作品から、人間のたくましさが伝わってきた



「心は工(たくみ)なる画師(えし)の如し」と仏典は説く。心は見えない。だが、心は生き方に表れる。どんな境遇にあっても、強い思いを描き、努力を重ねれば、必ず心豊かに人生を生きることができ、価値を創り出すことができるのだ。信仰は、その「心」を磨き、鍛えるためにある



作兵衛の絵の前に立ち、さらに一つ、思うことがあった。絵に闇が描かれているからこそ、光の部分が映えていた。人間もまた、苦労を経てこそ幸福に輝く。だからこそ、苦難や失敗を恐れず、どこまでも前へ。挑戦を忘れない人生は、名画のような光彩を放つに違いない。            (実)
                                 




【聖教新聞:2015年(平成27年)6月28日(日)付】



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6月27日(土)のつぶやき

2015年06月28日 01時43分26秒 | 今日の俳句

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詩「森ヶ崎海岸」作詞山本伸一(池田大作)作曲本田隆美 goo.gl/cAXKAW


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革心50/小説「新・人間革命」

2015年06月27日 06時35分36秒 | 新・人間革命


【「聖教新聞」 2015年(平成27年) 6月27日(土)より転載】

【革心50】


 山本伸一は、梅園新村記念館を見学しながら、妻の峯子に言った。

 「中国の改革のために奔走された周総理と頴超先生が、一緒に過ごされた時間は、世間一般の夫婦と比べれば、決して長くはなかったはずだ。しかし、互いに、深い愛情と尊敬、信頼で結ばれていたと言われている。それは、お二人が、“夫婦”というだけでなく、“同志”の絆に結ばれていたからだろうね」                          

 “夫婦”も、相手を見つめ合うだけの関係であれば、その世界は狭く、互いの向上も、前進も乏しい。しかし、二人が共通の理想、目的をもち、共に同じ方向を向いて進んでいく“同志”の関係にあるならば、切磋琢磨し、励まし合いながら、向上、前進していくことができる。

 夫婦愛、そして同志愛に結ばれた夫婦の絆ほど、強く、美しいものはない。

 周恩来・頴超夫妻の間には、「八互原則」があったという。



   一、互愛(互いに愛し合う)

   二、互敬(互いに尊敬し合う)

   三、互勉(互いに励ましあう)

   四、互慰(互いに慰め合う)

   五、互譲(互いに譲り合う)

   六、互諒(互いに諒解し合う)

   七、互助(互いに助け合う)

   八、互学(互いに学び合う)



 夫妻は、常に、この精神に立ち返って、愛と信頼の絆を、より強く結び合いながら、新中国の建設をめざしてきたのであろう。

 峯子は、伸一を見て言った。

 「頴超先生にお会いしたら、お伺いしたいことが、たくさんありますね」

 続いて訪中団一行が訪れたのは、南京東部郊外の紫金山であった。ここは、孫文の墓所「中山陵」があることで有名だが、まず伸一たちが訪れたのは、中日友好協会の廖承志会長の両親であり、孫文や周恩来らと共に新しい中国の建設のために戦った、廖仲・何香凝夫妻の墓所「廖陵」であった。
                       

                            

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水鶏/今日の俳句 ≪第.1816号≫

2015年06月27日 05時19分44秒 | 今日の俳句




  水鶏笛きつと芭蕉を呼び寄せる
       松田ひろむ


  水鶏鳴き夕ぐれ深む舟溜り
       小宮梨夫


  水鶏啼き高野は真夜も杉匂ふ
       神尾久美子


  水鶏たたく五湖の一つの昏れにけり
       岡本爽子


  ほろほろと水鶏の月のこぼれ雨
       山本杜城




※ クイナ科の鳥の総称。水鶏・緋水鶏などがあるが、和歌などに詠まれてきたのは、緋水鶏で、顔面から腹にかけて赤栗色。足は赤色。沼や沢などの湿地に好んで生息する。
 繁殖期の夜に、雄がキョッキョッキョッと戸を叩くような声で鳴く。それを「水鶏叩く」という。「水鶏笛」は水鶏を誘い出す笛。                            
                       
【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】






     ※わが友に贈る※


  毎日が出発であり

  新たな建設の戦いだ。

  わが目標へ向かって

  たゆまぬ挑戦を!

  黄金の自分史を綴れ!


        2015年6月27日





     ※☆*寸 鉄*※


会長(SGI)の言葉は情熱的で心揺さぶり壁を破る力がー博士(アメリカ)。不二の弟子よ走れ

       ◇

御聖訓「語はふみにつくさず」。個人指導は会うのが根本。奮闘の友称えよ

       ◇

未来部の日。結成45周年万歳。生涯、師と共に同志と共に。青春の誓い貫け

       ◇

強き生命力と逞しき智慧で人生を支配せよー恩師。題目こそ最強無敵の利剣

       ◇

各地で大雨。河川増水・土砂災害に警戒。無冠の友よ呉々も、安全最優先で
                   




     ※名字の言※


明治を代表する歌人・正岡子規を生んだ四国。出身地の愛媛・松山は「俳都」と呼ばれ、全国の高校生が競う「俳句甲子園」も、今夏で18回目を迎える



アラブ首長国連邦の著名な詩人、シハブ・ガネム博士一行が今月4日、お隣・香川県の四国研修道場を訪れた。博士は「世界桂冠詩人」である池田名誉会長の詩をアラビア語に翻訳するなど、その思想と行動に深い敬意を寄せる



研修道場では、1981年11月、名誉会長が青年たちの思いに応え、「紅の歌」を作詞した歴史が話題になった。推敲は二十数回にわたった。その軌跡を物語る、当時の原稿に目を落とした博士。「まるで詩作を教えているようですね」と、青年のための精神闘争に、感嘆の声を上げた



名誉会長が体現してきた「詩心」。それは、日本人の一般的なイメージとは異なる。世の喧騒から離れ、花鳥風月にふけるのみが詩人ではない。「詩心」の真髄とはーー名誉会長は語る。「それは、一切を『人間のために』との心であります」



「人間のために」との信念のゆえに、詩人は、その尊厳を踏みにじるものとは戦わざるを得ないのだ。その意味で、現実社会の中で、人間の幸福のために語り、動く民衆の中にこそ「詩心」は光っている。この誇りと決意で進みたい。           (守)
                                  


【聖教新聞:2015年(平成27年)6月27日(土)付】



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6月26日(金)のつぶやき

2015年06月27日 01時45分55秒 | 今日の俳句

ブログを更新しました。 『鵜/今日の俳句 ≪第.1815号≫  』
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ブログを更新しました。 『革心49/小説「新・人間革命」』
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【宮家邦彦】日本を孤立させるはずが自分が孤立してしまった韓国wwwあさラジ!2015年6月26日(金) goo.gl/jGqTMO


ブログを更新しました。 『【宮家邦彦】日本を孤立させるはずが自分が孤立してしまった韓国wwwあさラジ!2015年6月26日』
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革心49/小説「新・人間革命」

2015年06月26日 07時07分47秒 | 新・人間革命


【「聖教新聞」 2015年(平成27年) 6月26日(金)より転載】

【革心49】

 頴超の母・楊振徳は、一九四〇年(昭和十五年)十一月、病のため、六十五歳で世を去る。身なりも質素で、清貧に甘んじ、雑草のごとく強く、いかなる迫害にも屈することのない、気高き信念の生涯であった。

 彼女は、娘にこう語ってきた。

 「人は周夫人と言ってきっと大事にしてくれるわ」「でもあなたは一生懸命学んで、努力して、周夫人としてではなく、穎超として尊敬される人になりなさい」(注1=2面)

 独立した人間であれ――それが、母の教えであった。

 頴超が悲しみの淵に突き落とされた時にも、泣いても何も変わらないのだから、歯を食いしばってでも頑張るようにと、励ました。

 母親は、人生で最初の教師であり、娘にとっては、生き方の範を示す先輩である。

 フランスの作家アンドレ・モーロワは言う。

 「数々の失敗や不幸にもかかわらず、人生に対する信頼を最後まで持ちつづける楽天家は、しばしばよき母親の手で育てられた人々である」(注2=同)
  



 第二次国共合作のあとも、国民党には反共的な考えが根強く、共産党との対立が続いていた。周恩来、頴超にも、常に監視の目が光り、脅迫なども日常茶飯事であった。

 安徽省では、国民党軍が共産党軍を襲撃する事件も起こった。しかし、周恩来たちは、いきり立つ同志に、今は団結して抗日の戦いを進めることを懸命に説いた。

 四五年(同二十年)、日本の無条件降伏によって中国の対日戦争は終わる。ところが、それは新たな国共の内戦の始まりであった。

 周恩来と頴超は、梅園新村を事務所、宿舎として、国民党との和平交渉を行った。だが、和平はならず、内戦は激化し、悲惨な全面戦争となっていった。

 そして、共産党が国民党を制圧し、四九年(同二十四年)十月、中華人民共和国が成立するのである。一方、国民党の蒋介石は、台湾へ移っていった。



■ 小説『新・人間革命』の引用文献
 注1・2・3・4西園寺一晃著『頴超』潮出版社
 主な参考文献
 西園寺一晃著『頴超』潮出版社
  『人民の母ーー頴超』高橋強・水上弘子・周恩来 頴超研究会編著、白帝社
 ハン・スーイン著『長兄ーー周恩来の生涯』川口洋・美樹子訳、新潮社
 サンケイ新聞社著 『蒋介石秘録』 サンケイ出版


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鵜/今日の俳句 ≪第.1815号≫

2015年06月26日 06時49分17秒 | 今日の俳句
鵜/今日の俳句 ≪第.1815号≫



  惨酷と思はぬ不思議鵜の首を
       丸山佳子


  ごめ去って三番杭にいま川鵜
       伊藤白潮


  曇天に時に湧きたつ鵜なりけり
       細見綾子


  雨足の近づいてくる海の鵜よ
       鈴木六林男


  月光の仄(ほの)と一鵜の病みゐたる
       斉藤梅子




※ 鵜・海鵜・河鵜
 鳥のような黒い羽毛や緑黒色の羽毛に覆われたウ科の鳥で、嘴が長い。潜水が巧みでよく魚を捕らえる。
 河鵜・海鵜・姫鵜などがある。河鵜は現在、繁殖地が激減しているが、海鵜は北海道から九州までの沿岸や小島で繁殖する。鵜飼に使われるのは海鵜。
                            
                      

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】






     ※わが友に贈る※


  「不安」や「諦め」を

  「希望」と「勇気」に!

  友の一念を変えるのは

  大生命力の励ましだ。

  個人指導に全力を!


        2015年6月26日





     ※☆*寸 鉄*※


女性の絆ほど活力に満ちたものはないー米博士(ワイダー)。創価の婦女は地域の太陽

       ◇

ヤング壮年部が大活躍。青春の誓いに燃えて勝ちまくれ!誉れの黄金柱よ

       ◇

一人に可能なことは万人に可能ー偉人(ガンジー)。体験を語ろう!確信の声が万波に

       ◇

国際麻薬乱用撲滅デー。脱命の魔物を若者に近づけるな。若者は近づくな

       ◇

10年後、全国で介護職員が38万人不足と。福祉の公明党が先んじて対策を
                   





     ※名字の言※


合唱コンクールの全国大会で、金賞を35年連続で受賞している高校が、福島県にある。練習の歌声が届きそうなほど、すぐそばに中学校があり、その中学校の合唱部も、何度となく日本一に輝いている



それぞれの栄冠は、両校の生徒の高い目的意識と練習のたまものに違いない。加えて、尊敬し、目標とできる存在が身近にある時、人は自身の成長に一段と弾みをつけ、大きく可能性を開いていけるのではないだろうか



原発事故の影響で、福島県・双葉町から埼玉県に避難した女性がいる。彼女は長年、近所付き合いをしてきた学会の婦人部員と避難を共にした。その間、信仰を基盤に生きる婦人の姿をずっと見てきた



幸、不幸は自身の一念で決まること、「心の財」こそ人生最高の財産であることを学んだ彼女は昨年、入会した。昨秋の任用試験の合格を通して、信心の確信を得た彼女は、避難した創価の友の集い「うつくしまフェニックグループ」の一員にもなり、福光の大道を歩んでいる。



一人一人の声量には限度がある。だが、歌声が響き合う時、そのハーモニーは何倍にも美しく、何倍にも広がって耳に届く。同様に、苦楽を共にしながら、信念の人生を築きゆく創価の人間共和のスクラムは、幾重にも幸福の波動を広げていく。            (城)

                       
    


【聖教新聞:2015年(平成27年)6月26日(金)付】



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