和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

鰊(にしん)/今日の俳句 ≪第2072号≫

2016年03月11日 05時28分31秒 | 今日の俳句

≪2016年(平成28年)3月11日(金)≫(旧暦2/3)



 妻も吾もみちのくびとや鰊食ふ
       山口青邨

 日毎食ふ鰊や蝦夷に済みつくか
       相馬遷子

 鰊来る気配に曇る雄久岬
       岡本昼虹

 坑夫くる青く大きな鰊ぶらさげ
       高橋葦男

 鰊焼く焔が皮に移り燃ゆ
      田川飛旅子



※ 鯡(にしん)・鰊(にしん)・かど・かどいわし・走り鰊・中鰊・後鰊・鰊群来・群来汁・群来鰊。
 ニシン目ニシン科の代表的な回遊魚。前兆三〇センチほどになる。背部は青暗色。腹部は白色。三月からの産卵期に北海道西岸などの沿岸に大群で寄ってくる。これを鰊群来といい、漁期にあたり、かつては三度あった。ほっかいどう近海に鰊が回遊してくるころの曇り空を「鰊曇」とよぶ。


【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】




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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  我ら創価家族には

  変毒為薬の信心がある。

  「悲哀」を「勇気」に

  「宿命」を「使命」に

  自他共の幸福を開け!



       2016年3月11日




       ※☆*寸 鉄*☆※


 大震災から5年。全犠牲者の冥福と東北の大復興を祈念。希望の春を必ず
      ◇
 小樽問答記念日。創価の正義決した師の師子吼。青年よ声の力で歴史開け
      ◇
 この世に悩みのない人間は一人もいない―恩師。煩悩即菩提の仏法こそ光
      ◇
 隠れメタボ患者、971万人と。聡明な食生活と適度な運動が鍵。改善、即座に
      ◇
 彼岸の供養狙う日顕宗。「猫の鼠を伺うが如し」。泥棒猫の強欲坊主は撃退


【聖教新聞:2016年(平成28年)3月11日(金)付】





      ※☆*名字の言*※


池田SGI会長は、東日本大震災の翌月、何度も何度も、爛漫と咲く東京の桜をカメラに収めた。後にその写真は、被災地の同志のもとへ贈られた



多くの花や木が、大津波によって根こそぎ押し流され、人々の“心の春”も奪われていた。愛する東北の友への思いを託し、届いた桜の写真――。花は心を映す。写真を目にした友の胸には、苦難に立ち向かう勇気と、未来への希望が芽生えた



宮城のある婦人部員は、津波で自宅が高さ2メートルまで浸水した。塀や物置は流された。だが、水が引くと花壇の跡が残っていた。“この地に踏みとどまって復興しよう”と決めた彼女は、震災の年から再び花を育て始めた



1年目に花を付けたのは数輪だった。その種を増やし、地域住民のほとんどが避難した地で、今も花を育て、咲かせ続けている。「年ごとに、咲く花の種類も数も増えました。そのおかげで花を見に来る人の数と、皆の笑顔も増えました」



きょうで大震災から5年。詩人リルケはうたった。「記念の碑を建てるな。ただ年々に かれのためにばらを咲かせよ」(生野幸吉訳)と。創価の友は、人々の心に希望と幸福の種をまき、根付かせ、ともどもに花を咲かせてきた。地道にして偉大なその歩みは、明日へと続いていく。(城)


【聖教新聞:2016年(平成28年)3月11日(金)付】


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常楽59〈小説「新・人間革命」〉

2016年03月11日 05時14分30秒 | 今日の俳句
【常楽59】 法悟空 内田健一郎 画 (5747)

 勤行会終了後、山本伸一は泉州文化会館の館内を回り、会う人ごとに励ましの言葉をかけた。また、代表との懇談会を行ったほか、数人の婦人部幹部とも語り合った。
 彼は、この語らいの折、泉州地域から成る第七大阪本部の婦人部長・井草香に、微笑みながら話しかけた。
 「私は、あなたの一生懸命な姿が、忘れられないんです。昭和三十一年(一九五六年)の大阪の戦いの時に、道案内をしてくれましたね」
 伸一が、泉州で会場となっている会員宅を激励に回った時、案内役を務めてくれたのが井草であった。
 その日、彼は、朝から大阪各地を駆け巡り、泉州では、二会場を回る予定であった。訪れた先々で、生命を削る思いで激励を続けてきただけに、伸一の疲労は、ピークに達していた。泉州の二軒目となるお宅に向かいながら、彼は言った。
 「さあ、あと一会場だね。今日は、これで二十四カ所目なんですよ」
 井草は、一瞬、躊躇した。二会場の予定が、どうしても訪問してもらいたい家があり、三会場にしてしまっていたのだ。
 意を決して、もう一カ所、増えたことを伝え、伸一にわびた。
 「お疲れのところ、申し訳ありません」
 「いいえ。喜んで伺わせてもらいます。私は広布のため、同志のために一身を捧げる覚悟です。それが幹部ではないですか」
  
 伸一は、当時を思い起こしながら語った。
 「私は、一緒に戦い、共戦の歴史を綴った同志のことは、深く心に刻んでいます」
 井草は、目を潤ませた。
 さらに彼は、隣にいた泉州圏婦人部の指導長である永井明子を見た。
 「あなたも頑張ってきたね」
 「ありがとうございます! 今年は夫の十三回忌となります」
 「その間の苦闘は、ご一家にとって最高の財産になりますよ。それが信心の世界です」

【「聖教新聞」2016年(平成28年)3月11日より転載】


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