和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

囀り/今日の俳句 ≪第2089号≫

2016年03月28日 05時41分47秒 | 今日の俳句

≪2016年(平成28年)3月28日(月)≫(旧暦2/20)



 囀やあはれなるほど喉ふくれ
        原石鼎

 囀りや宿雪の上を水流れ
       石原八束

 囀りやピアノの上の薄埃
        島村元

 囀りのカールマルクス通りかな
       福田雅子

 囀りの舟屋に空きのありにけり
      金久美智子



※ 囀り・囀・鳥囀る。
 鳴禽類の囀りは牡が雌に求愛のために、あるいは鳥が自分の縄張りを知らせるためのもの

である。鶯・雲雀・頬白の囀りが春の代表的なもので、繁殖期が最も盛んである。これに対

し、鳥の仲間に合図する鳴き声は、地鳴きという。時鳥、郭公、大瑠璃などは、夏になって

鳴くとりである。

【「現代俳句歳時記(春)/角川春樹編」(角川春樹事務所)より転載】




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       ※☆*今週のことば*☆※


  対話拡大の要諦は

  「よく聴く」こと。

  耳を傾ける誠実から

  信頼と友情が広がる。

  言論戦の賢者たれ!



       2016年3月28日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 イタリアで核廃絶展。世界の民衆が平和を渇望。声を一つに新時代の扉を

      ◇

 沖縄女性の日。母の連帯は太陽の如く。歓喜の対話をダイナミックに拡大

      ◇

 新社会人よ頑張れ!信用こそ最上の宝だ。地道に一歩ずつ十年一剣を磨け

      ◇

 詐欺の受け取り役で中学生が逮捕。人々を食い物にする魔物の根絶へ総力

      ◇

 子供への虐待の疑い、最多の3万7千人と。全ての生命慈しむ社会を必ず



【聖教新聞:2016年(平成28年)3月28日(月)付】



      ※☆*名字の言*※



働く世代の人口が減っていく日本では、経済規模を維持するために、官民挙げて労働生産性

の向上が叫ばれる。では、その方法とは――



米「ニューヨーク・タイムズ」が書き、日本のウェブサイト「現代ビジネス」(3月10日

)でも紹介された、米グーグル社の取り組みに目が留まった。同社では、専門家を結集し、

社内のさまざまな作業グループを徹底的に観察・分析し、成績の良いグループに共通するパ

ターンを探った



能力の高い人が多いか、働き方のルールが厳格か緩やかか、などは関係なく、浮かび上がっ

たのは「心理的安全性」、つまり“ありのままの自分”“本来の自分”を安心してさらけ出

せるチームは、生産性が高い事実だった



企業の生産性の話を、単純に一般化して語るべきではないだろう。だが、自身の悩みや弱さ

を皆が赤裸々に語り合い、励まし合いながら進む中に、創価学会の強さがあることを想起せ

ずにはいられない。「組織力」といっても、その中身は、一人一人を大切にし、誰もがあり

のままで輝ける場所であるということなのだ



日蓮仏法は「桜梅桃李」と説く。桜は桜、梅は梅、桃は桃、李は李なりに美しい。花咲き誇

る春。人間革命への挑戦を皆でたたえ合いながら、「5月3日」へ進みたい。(飛)


【聖教新聞:2016年(平成28年)3月28日(月)付】


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力走 四〈小説「新・人間革命」〉

2016年03月28日 05時31分51秒 | 今日の俳句
力走 四〈小説「新・人間革命」〉


【力走 四】法悟空 内田健一郎 画 (5761)

 記念提言は、核心に入っていった。
 山本伸一は、今や世界は一体化しており、なかでも自然・環境破壊は、一国や一地域を越えて、全地球に壊滅的な影響をもたらすと警告を発した。そして、各国の英知を結集して、全地球的規模において人類が生き延びる方策を研究、討議し、具体的な解決策を見いだしていくべきであると主張。そのための話し合いと取り決めの場として、「環境国連」の創設を提唱したのだ。
 また、近代科学の技術を駆使した開発によって経済的繁栄を享受してきた先進諸国と、その恩恵に浴さず、飢餓と貧困にあえぐ開発途上国、つまり「南・北」の問題にも言及。両者の調和、共存共栄を図っていくために、開発途上国の犠牲のうえに繁栄を築いてきた先進国は、とりわけ厳しい試練を自らに課していく道義的責任があると指摘した。
 さらに、環境破壊をもたらした大量消費文明を築き上げてきたのは、人間の欲望のとめどなき拡大であり、その欲望を限定、抑制することこそ、最重要の課題であると訴えた。
 「そのためにも、そうした英知を開発する哲学、なかでも宗教の重要性を訴えたいのであります。
 “もの”から“こころ”へ、物質至上主義から生命至上主義へ――すなわち、御書に仰せの『蔵の財よりも身の財すぐれたり身の財より心の財第一なり』(一一七三ページ)との価値観が、今ほど要請される時代はありません。
 この価値観が、人びとの心に定着していく時、人類のかかえる大きな問題も、いかなる試練があろうと、もつれた糸をほぐすように、解決の方向へ進むと、私は確信しております。“内なる破壊”が“外なる破壊”と緊密に?がっているとすれば、“内なる調和”が“外なる調和”を呼んでいくことも、また必然であるからであります」
 仏法の視座からの、伸一の叫びであった。
 人類の直面する複雑で困難な問題も、仏法という生命の根源の法に立ち返るならば、必ずや、新たなる創造の道が開かれる。



【「聖教新聞」2016年(平成28年)3月28日(日)より転載】


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