≪2016年(平成28年)3月24日(木)≫(旧暦2/16)
からからと鍋に蜆をうつしけり
松根東洋城
ほんの少し家賃下りぬ蜆汁
渡辺水巴
蜆汁昼寝覚雲の落し穴に落ちて
しおやきみこ
蜆汁一膳飯屋にみすゞの詩
木田千女
砂抜きの出刃差し入れて蜆桶
成田智世子
※ 蜆貝・真蜆・紫蜆・蜆取・蜆舟・蜆掻・蜆売
シジミガイ科の二枚貝。汽水域に棲む大和蜆と淡水に棲む真蜆・瀬田蜆が主な種類である。大きさは三~四センチで、殻表はいずれも黒色。島根県宍道湖の大和蜆は有名。また瀬田蜆は琵琶湖の特産。蜆汁にして食べるのが、最も一般的。
→土用蜆(夏)
【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】
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※☆*わが友に贈る*☆※
季節の変わり目。
寒暖差に注意し
体調を崩さぬよう
聡明な生活を!
生き生きと健康第一で!
2016年3月24日
※☆*寸 鉄*☆※
全青連一行を熱烈歓迎!青年の交流こそ日中友好の柱。永遠不滅の金の橋
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「福井師弟原点の日」。常勝関西の要の勇者よ!地域に友好対話の春風を
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「勝れたるを勝れたりという事は慢ににて大功徳」。正義は堂々と叫べ
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多忙な年度末、交通事故に注意!脇見運転や速度超過は禁物。基本を徹底
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2月の大卒内定率、8年ぶり高水準。更なる雇用改善へ公明よ全力尽くせ
【聖教新聞:2016年(平成28年)3月24日(木)付】
※☆*名字の言*※
「聴く」という字には「耳」と「目」と「心」が入っている――民俗学者の六車由実さんが、介護の現場に入り、その体験をつづった著書『驚きの介護民俗学』(医学書院)を読み、そんなことを思った
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六車さんは、認知症の人に話を聴き、その人の「思い出の記」を作成した。ある研究会で、その取り組みを紹介すると、驚かれたという。認知症の人の言葉は、脈絡がなく、意味のないものと思われているからだろう
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だが六車さんは、そうした先入観を捨てて、真正面から言葉を受け止めることにした。すると「散りばめられたたくさんの言葉が一本の糸に紡がれていき(中略)その人の人生や生きてきた歴史や社会を織りなす布が形づくられていく」と、六車さんはつづる
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“この人をどうにかしよう”という思いばかりが先行すると、その気負いが邪魔をして、相手の言葉は心に入ってこない。“この人を知ろう”と決めて、素直に相手のありのままの言葉に耳を傾けるとき、心に見えてくるものがある
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話すことが苦手と思っている人も、相手の話をじっくり聴くことはできるはず。対話上手とは聞き上手。必要なのは誠実な「心」であり、巧みな話術は、必ずしも必要ない。友好対話の春本番。心通う対話に出掛けよう。(敬)
【聖教新聞:2016年(平成28年)3月24日(木)付】
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