和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

人材城(四十四)小説「新 ・人間革命」

2012年05月31日 08時35分21秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)5月31日(木)より転載】

 

人材城44(5/31)
 熊本県の代表メンバーとの懇談会で、県長の柳節夫から、五木の同志の報告を聞いた山本伸一は語った。

 「五木に伝わる子守唄の守子のような境遇の子どもたちを、なんとしても幸せにしたいというのが、牧口先生の思いであり、創価教育の原点です。また、それが学会の心です。

 断じて不幸をなくそうという、牧口先生の、この心を知ってほしいんです。

 五木の皆さんには、こうお伝えください。

 『やがて、村の多くの集落が湖底に沈んでしまう日が来るにせよ、一日一日、力の限り、広宣流布に走り続けてください。地域の人びとの胸に、妙法の種子を植え続けてください。集落は湖底に消えても、妙法の種子は、幸せの花を咲かせ続けていきます』と」

 「はい!」

 答えたのは、五木を擁する人吉本部の、婦人部の幹部であった。彼女は、伸一に、五木の現況を語った。

 「五年前に、先生の激励の手拭いを届けていただいた六月八日を、『五木の日』とし、毎年、この日にはセミナーを開き、地域広布の活動を推進しています」

 「ありがとう。すごいことです。一つ一つの思い出を大切にし、それを未来の前進の糧にしていく。そこから、勝利の力が生まれていきます。

 五木に行きたいな。ここから五木までは、どのぐらいかかりますか」

 「車で三時間ほどです」

 「三時間ですか。それなら、今回は行けないな。本当は、皆さんのお宅を、一軒一軒回って、激励したいんです。

 五木の皆さんとは、私は、直接、お会いして語り合ったことはないが、一念はつながっています。まだ見ぬ皆さんの顔が、私の胸にありありと浮かんできます。これが真の同志なんです。これが師弟なんです」

 そして、伸一は、「五木の同志に、句を贈ります」と言って、色紙にペンを走らせた。

 「忘れまじ 六月八日の 花の顔」

勇気をもって仏縁の拡大を【御書とともに】(80)

2012年05月31日 06時25分04秒 | 今日の俳句
  【御書とともに】(80)


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【「聖教新聞」平成24年5月31日(木)より転載


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  名誉会長が指針を贈る  

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 勇気をもって仏縁の拡大を



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「以何令衆生・得入無上道」の御心のそこ順縁・逆縁の御ことのは巳(すで)に本懐なれば暫くも持(たも)つ者も又本意にかないぬ又本意に叶はば仏の恩を報ずるなり(持妙法華問答抄、467頁)


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【通解】
 「なんとしても、衆生を無上道に入らしめ(速やかに仏身を成就させたい)」との御心の底、順縁・逆縁の者も共に救おうという御言葉は、まさに仏の本懐である。
 また本意にかなうならば、仏の恩を報ずることになる。

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【同志への指針】
 仏の願いは、一切衆生の救済である。素直に仏法を信じる順縁の人はもちろん、反発する逆縁の人であろうと、仏縁によって、最後はその人が幸福になる。それが、仏の最大の喜びである。
 ゆえに、友のために勇気をもって語り、仏縁を拡大することが、仏の本意に叶う、大慈悲の行動となるのだ。     

鰹/今朝の俳句 No.937

2012年05月31日 05時34分42秒 | 今日の俳句
鰹/今朝の俳句 No.937・2012年(平成24年)5月31日(木)



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5月31日(記念日)。
■ 青峰忌。
 俳人・嶋田青峰の1944年の忌日。
新興俳句運動に理解を示していたことから、1941年、治安維持法による新興俳句派に対する弾圧事件「俳句事件」に連坐して起訴され、留置場で喀血して釈放されたが、病状が悪化し亡くなった。

【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】


   ☆☆※☆☆※

    今朝の俳句

   ☆☆※☆☆※


 鰹船かへり大島に雲垂れたり
      水原秋櫻子


 鰹船飯くふ裸身車座に
      瀧 春一


 鰹揚(あ)ぐ手送りに月滴れり
      平松弥栄子
      

■ 鰹→松魚・鰹魚・鰹釣・鰹船・鰹時。
※ サバ科に属する海水魚で、六〇センチから九〇センチに達し、日本でとれる魚のうちでも、最も重要なものといわれる。
 背は鉛青色、腹は銀白色で体側に縞状の濃青色の線がある。 春から夏にかけて黒潮に乗って北上し、三月には四国沖、四月ごろに紀州沖、五月ごろに房総沖を経て、秋には三陸沖にまで達する。
 漁は一本釣りといわれる豪快な方法で漁獲される。
    


【「現代俳句歳時記・夏/角川春樹」より転載】 
   

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   わが友に贈る/寸鉄

【「聖教新聞」平成24年5月31日(木)より転載


   ☆☆※☆☆※

   わが友に贈る

   ☆☆※☆☆※


 わが目標の達成へ

 勇気と執念で進め。

 「私はやり切った!」

 そう心から言える

 悔いなき一日を!


    ☆5月31日☆


   ☆☆※☆☆※☆

    【寸 鉄】

   ☆☆※☆☆※☆


「母」の歌は会長(SGI)の人間主義の象徴ー総長(キルギス)。全ての母の幸福こそ人類の勝利



あす関東婦人部の希望の連帯(スクラム)月間が開幕。心通う語らいで平和の光広げよ



「信心にあきる事なく所願を成就されるがよい」御書。不断の祈りに福徳



陸前高田「奇跡の一本松」保存へ。復興に立ち上がる負けじ魂は永遠に輝く



新社会人の7割「就職先に満足」と。自分次第だ。腹を決めれば使命が開く

人材城(四十三)小説「新 ・人間革命」

2012年05月30日 06時59分57秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)5月30日(水)より転載】

 

人材城43(5/30)
 昭和に入ると、時代は、軍国主義化の度を深め、「滅私奉公」が声高に叫ばれていった。そのなかで、個人主義にも、全体主義にも偏ることのない牧口常三郎の教育思想は、軍部政府の政策とは、相反する原理であった。

 また、日蓮仏法と出合った牧口は、その教えを価値論の画竜点睛とした。

 彼は、社会的価値である「善」には、人びとに金品を施すことなど、さまざまあるが、現世限りの相対的な「善」ではなく、「大善」に生きることを訴えた。

 牧口のいう「大善」とは、三世永遠にわたる生命の因果の法則に基づく生き方である。つまり、法華経の精髄たる日蓮仏法を奉持し、その教えを実践し、弘めゆくなかに「大善」があり、そこに自他ともの真実の幸福があるというのが、牧口の結論であった。 彼は述べている。

 「吾等各個の生活力は悉く大宇宙に具備している大生活力の示顕であり、従ってその生活力発動の機関として出現している宇宙の森羅万象――これによって生活する吾吾人類も――に具わる生活力の大本たる大法が即ち妙法として一切の生活法を摂する根源であり本体であらせられる」(注1=2面、以下同じ)

 そして、その妙法を根本とした生活法を、「大善生活法」と名づけた。この大善生活法を人びとに伝え、幸福の実験証明を行うことに、彼は、生涯を捧げたのである。

 いわば、広宣流布という菩薩の行に生き抜くなかに、自己の幸福が、そして、社会の平和と繁栄があると、牧口は訴えたのである。

 子どもの幸福を願う彼の一途な求道は、広宣流布という極善の峰へ到達したのだ。 牧口が、獄死の約一カ月前に家族に送った葉書には、こう記されている。

 「百年前、及ビ其後ノ学者共ガ、望ンデ、手ヲ着ケナイ『価値論』ヲ私ガ著ハシ、而カモ上ハ法華経ノ信仰ニ結ビツケ、下、数千人ニ実証シタノヲ見テ、自分ナガラ驚イテ居ル。コレ故、三障四魔ガ紛起スルノハ当然デ、経文通リデス」

※ 小説『新・人間革命』の引用文献
 注1 「価値創造」(『牧口常三郎全集10』所収)第三文明社=現代表記に改めた。
 注2 「書簡集」(『牧口常三郎全集10』所収)第三文明社

初鰹/今朝の俳句 No.936

2012年05月30日 05時57分33秒 | 今日の俳句
初鰹/今朝の俳句 No.936・2012年(平成24年)5月30日(水)

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5月30日(記念日)。
■ 消費者の日。
 日本政府が1978年に制定。経済企画庁(現在の内閣府)が主催。
 1968年5月30日、「消費者保護基本法」が公布・施行された。

■ ゴミゼロの日。
「ゴ(5)ミ(3)ゼロ(0)」の語呂合せ。
 豊橋山岳会会長・夏目久男さんの呼び掛けにより豊橋市で530(ゴミゼロ)運動が開始され、1975年に官民一体の530運動推進連絡会が設立。
 5月30日のゴミゼロの日と11月11日の市民の日を中心として全市一斉の清掃活動が行われるようになった。
 「530(ゴミゼロ)」というネーミングのユニークさから530ゼロ運動は全国に広がり、1993年には厚生省がこの日を初日とするごみ減量化推進週間を制定した。

【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】


   ☆☆※☆☆※

    今朝の俳句

   ☆☆※☆☆※


 初鰹襲名いさぎよかりけり
      久保田万太郎


 江戸っ子の気負ひもなくて初鰹
      福島 勲


 たつぷりと泣き初鰹食ひにゆく
      宇多喜代子
      

■ 初鰹→初松魚。
※ 黒潮に乗って「尾を三度振ると三度来る」といわれる速度で大海原をかけめぐる鰹は身がしまり、初物好きの江戸っ子の大好物であった。
 『守貞漫稿』に次のように書かれており、その当時の初鰹をめぐる江戸の事情が目に見えるようである。
 「江戸の魚売りは、四月、初松魚売りを盛りなりとす。二三年以前は、初めて来る松魚一尾価金二三両に至る。小民も争ひてこれを食ふ」。
 当時は舟上でさばかれ、舟べりにむすびつけ海水に浸しながら運んだ。
 この塩味のついた鰹を砂糖と醤油のたれに漬け込み、からしを薬味にして食べた。
 回遊魚の鰹は三ー四月ごろに薩摩・土佐・紀州を通り、青葉のころに伊豆や湘南付近に上がってくる。
 東北・三陸を経て秋にたっぷりと脂肪がついて下ってきたのが、「下り鰹」。
 最近は巻網漁が多くなったが、鮮度を保ち身を傷つけない一本釣漁でとれた鰹が最高である。  

【「現代俳句歳時記・夏/角川春樹」より転載】 
   

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   わが友に贈る/寸鉄

【「聖教新聞」平成24年5月30日(水)より転載


   ☆☆※☆☆※

   わが友に贈る

   ☆☆※☆☆※


 高齢社会を

 はつらつと生きる

 多宝の友こそ

 生涯青春の模範!

 健康・長寿を祈る!


    ☆5月30日☆


   ☆☆※☆☆※☆

    【寸 鉄】

   ☆☆※☆☆※☆


池田先生は自らの行動で青年に使命を語るー中国識者。ここに育成の鉄則



佐賀が躍進月間。栄えの国に響く正義の師子吼。新たな勝利のドラマを!



会合は終了時間厳守を!同志も多忙だ。キリッと無駄なく。歓喜の集いに



ゴミゼロの日。皆の努力で循環型社会の構築へ!減量。リサイクルを推進



人民が政治を管理するのが民主制ー孫文。主役は我ら!青年よ監視怠るな

人材城(四十二)小説「新 ・人間革命」

2012年05月29日 16時24分14秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)5月29日(火)より転載】
http://m.seikyoonline.jp/


 

人材城42(5/29)
 牧口常三郎の教育目的は、明快である。

 「幸福が人生の目的であり、従って教育の目的でなければならぬ」(注)――教育思想家としての彼の眼差しは、早くから、子どもの幸福の実現という一点を見すえていた。

 それは、苦学の少年期、そして、北海道の教員経験、さらに、東京・三笠尋常小学校などで、貧しい最下層の児童の現実を直視してきたことと深く関係していよう。

 社会の歪みの影響をもろに受け、満足に学ぶこともできずに労働を強いられて、ぼろ切れのような人生を歩むことを余儀なくされた子どもたち。その子らに、幸福になっていくための力をつけさせたい――そこに、牧口の思いが、理想が、戦いがあったのである。

 彼は、教育現場にあって、児童の就学率の上昇、教育環境の整備、学力の向上など、多くの実績を残した。また、半日学校制度や小学校長登用試験制度などを提唱し、教育制度の改革にも力を尽くしていった。

 子どもの幸福を実現するための教育をめざした牧口にとって、「幸福とは何か」ということは、最大のテーマであった。彼は、それは「価値の獲得」にあるとした。では、価値とは何か――思索は、掘り下げられていく。

 牧口は、新カント派の哲学者が確立した「真・善・美」という価値の分類に対して、「美・利・善」という尺度を示した。

 「真」すなわち「真理」の探究は、よりよい生活を送るために知識を得るという手段的なものであり、それ自体は目的とはなり得ないとして、価値から外したのだ。

 そして、「真」に代わって、「利」すなわち「利益」を加えた。生活苦に喘ぐ庶民の子らに接してきた牧口は、自身の経験のうえから、「利」の価値の大切さを痛感していたのであろう。彼は、「美醜・利害・善悪」を、価値判定の尺度としたのだ。画期的な、新たな価値論の提唱である。

 牧口は「美」と「利」を個人的価値とし、社会的価値(公益)を「善」とし、個人と全体の調和、自他共の共栄を説いたのである。

白鷺/今朝の俳句 No.935

2012年05月29日 06時01分09秒 | 今日の俳句
白鷺/今朝の俳句 No.935・2012年(平成24年)5月29日(火)

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5月29日(記念日)。
■ 国連平和維持要員の国際デー(International Day of United Nations Peacekeepers)。
 2002年の国連総会で採択。国際デーの1つ。
 国連平和維持活動(PKO)にかかわった全ての人の献身と勇気を称え、PKOで命を失った人々を追悼する日。

■ エベレスト登頂記念日。
 1953年のこの日、ニュージーランドのエドモンド・ヒラリーとシェルパ族のテンジン・ノルゲイが、世界で初めて世界最高峰のエベレストの登頂に成功した。

■ 白櫻忌,晶子忌。
 歌人・詩人の與謝野晶子の1942年の忌日。
歿後に出された最後の歌集『白櫻集』に因み、「白櫻忌」とも呼ばれる。

■ 俳人・橋本多佳子の1963年の忌日。
【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】


   ☆☆※☆☆※

    今朝の俳句

   ☆☆※☆☆※


 白鷺の佇つとき細き草摘み
      長谷川かな女


 白鷺飛び過ぎてただよふもののこす
      村上 冬燕


 白鷺と水のあわいに病む乳房
      宇多喜代子
      

■ 大鷺・中鷺・小鷺があり、前二種は渡り鳥。小鷺は留鳥。
 田や畦などで、多く見かけるのは、小鷺で、純白で姿がよい。
 初夏から巣を営むので、俳句では繁殖期を主として、夏季に入れている。

【「現代俳句歳時記・夏/角川春樹」より転載】 
   

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   わが友に贈る/寸鉄

【「聖教新聞」平成24年5月29日(火)より転載


   ☆☆※☆☆※

   わが友に贈る

   ☆☆※☆☆※


 大勢の会合だけでは

 伝わらないこともある。

 リーダーは時間を見つけ

 一対一の語らいを。

 納得こそ前進の力だ!


    ☆5月29日(火)☆


   ☆☆※☆☆※☆

    【寸 鉄】

   ☆☆※☆☆※☆


会長(SGI)の写真に平和への強い情熱を感ずるー写真家(ギャバ)。不戦の世紀を人類は待望



「力あらば一文一句なりとも」御書。沈黙するな。随力弘通の対話の達人に



幹部(リーダー)は陰の人を大切に。広宣流布への尊き地道な労苦を讃える組織は発展



気温の上昇と共に食中毒が増加。食品の加熱、手洗いの励行等で賢く予防



世界の若者失業者7千万人超ー予測。公明よ斬新な対策を日本から発信せよ

人材城(四十一)小説「新 ・人間革命」

2012年05月28日 09時56分47秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)5月28日(月)より転載】
http://m.seikyoonline.jp/


 

人材城41(5/28)

 腹をすかせ、弁当も持たずに登校してくる子どものために、牧口常三郎は豆餅などを用意し、自由に食べられるようにした。当初、その費用は、すべて牧口が出していた。

 やがて、給食の協力をしてくれる篤志家も現れた。「読売新聞」の一九二一年(大正十年)十二月八日付(注1)に、こんな見出しが躍っている。


 「小学校で貧しい児童に   無料で昼食給与

     本所の三笠小学校の試み

      夜学児童にも給与の計画

          =パンと汁を二椀」


 記事には、「本所三笠小学校では最近同校生徒中の気の毒な境遇にあるもの約百名ばかりを選んで昼食を給与することに決定し、経費と設備の都合上当分三十五匁(約一三〇㌘=編集部注)の〓麭一個と豆腐や野菜を材料にした汁二杯とを無料で給与し」とある。

 さらに、工場から自宅に帰らないで、直接、学校に来る夜学の生徒にも、食事の給与を検討中であることが報じられている。

 校長である牧口の談話もある。「顔の色が蒼白でいかにも繊弱らしく見える」生徒は、「いずれも絶食の結果で、しかもたまたま昼食を食べても碌な物を食わぬから全く栄養不良に陥っているのさえある」と述べている。

 また、牧口は、工場から自宅に帰れずに学校へ来る夜学生への、食事の給与も考えていると語ったうえで、「満腹する程与えてないのに『お前は学校で食べて来たろう』と言って宅で食を与えぬようなことが起りはせぬかとそれを心配してる」とも語っている。

 彼は、どこまでも子どもの置かれた現実に立って物事を考え、悩み、そして不屈の闘魂をたぎらせて改善を進めていった。

 哲人エマソンは、貧しい一女性の言葉に強く感銘し、その言葉を書き残している。

 ――「困難が増せば増すほど獅子のような勇猛心をふるいおこす――これが私の主義です」

 それは、まさに牧口の信念でもあった。

水鶏(くいな)/今朝の俳句 No.934

2012年05月28日 06時08分34秒 | 今日の俳句
水鶏(くいな)/今朝の俳句 No.934・2012年(平成24年)5月28日(月)


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5月28日(記念日)。
■ 国際アムネスティ記念日。
 1961年5月28日、政治的権力による人権侵害を守るための国際民間機関アムネスティ・インターナショナルが発足した。

■ 業平忌
 平安時代初期の歌人・在原業平の880(元慶4)年の忌日。平城天皇の子の阿保親王の第5子で、在原姓を賜って臣籍に下った。
 六歌仙・三十六歌仙の一人で、容姿端麗で情熱的な和歌の名手だったため『伊勢物語』の主人公とされている。枕を共にした女性は若い娘から上は99歳まで、その数は3733人と伝えられ、才女の小野小町も名を連ねている。
【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】
http://ja.wikipedia.org/wiki/


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    今朝の俳句

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 聞くうちにすゑまぼろしの水鶏かな
      青薙

 一つ家(や)を叩く水鶏の薄暮より
      松本たかし

 父の背をもはらに叩き水鶏かな
      八木林之助




■ 水鶏(くひな)→緋水鶏・姫水鶏・水鶏たたく・水鶏笛
※ 水鶏にはいくつかの種類があるが、キョッキョッキョキョ、または、コツコツコツと高声に鳴くのは緋水鶏である。繁殖期の五月から八月にかけて全国各地の水辺に巣をつくる。とくに、六月ごろの交尾期になると、雄はカタカタカタと、あたかも戸をたたくような声で鳴くことから、それを「水鶏たたく」と呼ばれている。水鶏笛は、水鶏を誘い出すための笛。

【「現代俳句歳時記・夏/角川春樹」より転載】 
   

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   わが友に贈る/寸鉄

【「聖教新聞」平成24年5月28日(月)より転載
http://www.seikyoonline.jp/


   ☆☆※☆☆※

   わが友に贈る

   ☆☆※☆☆※


 朝が大事だ!

 朗々たる勤行・唱題で

 一日を出発しよう!

 前向きな生命の息吹が

 勝利の扉を開く!

    ☆5月28日☆


   ☆☆※☆☆※☆

    【寸 鉄】

   ☆☆※☆☆※☆


自律する哲学を持つ学会こそ民主主義の実現力ー識者(デンマーク)。日本変革の主人公



「宮城県婦人部の日」。偉大な母の奮闘に世界が喝采。福光の太陽は燦然



祈り語る声は強力な電波の如く相手の命に響くー恩師。青年よ、この確信だ



「世界で最も偉大な人は常に一人立つ」偉人(ガンジー)。先駆の拡大!これ名将の条件



健康にはジョギングよりウォーキングー医学者。友のために歩く活動こそ

蜥蜴(とかげ)/今朝の俳句 No.933

2012年05月27日 06時22分47秒 | 今日の俳句
蜥蜴(とかげ)/今朝の俳句 No.933・2012年(平成24年)5月27日(日)


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5月27日(記念日)。
■ 日本海海戦の日。
 1905年5月27日、日本海海戦で東郷平八郎が率いる日本艦隊が、ロシアのバルチック艦隊に対して大勝利を収めた。
 後に「東郷ターン」と呼ばれる丁字型陣形をとり、敵艦に対して一斉射撃をして大勝利を収めた。
【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】
http://ja.wikipedia.org/wiki/


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    今朝の俳句

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 蜥蜴照り肺ひこひことひかり吸ふ
      山口 誓子


 下京の仁王の肩の瑠璃蜥蜴
      坪内 稔典


 爪切りて身軽になりぬ青蜥蜴
      奥坂 まや


■ 蜥蜴(とかげ)→青蜥蜴・瑠璃蜥蜴・縞蜥蜴。
 トカゲ科の爬虫類。全長二〇センチで尾は長い。
 背中は暗緑色で鮮緑色の三条の縦縞が走っていて、まるで青光りのする銅のような背を炎天下に見せるので不気味な中にも、なにか美しくも見える。
 草むらや石垣の隙間などにいて小虫を捕食し、驚くほど敏速に腹を地につけるようにして走る。
 敵に対して尾を切り残して逃げ、尾は自然に再生する。 

【「現代俳句歳時記・夏/角川春樹」より転載】 
   

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   わが友に贈る/寸鉄

【「聖教新聞」平成24年5月27日(日)より転載
http://www.seikyoonline.jp/


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   わが友に贈る

   ☆☆※☆☆※


 リーダー率先が

 広布前進の要だ。

 果敢に動こう!

 明快に語ろう!

 拡大の突破口を!


    ☆5月27日☆


   ☆☆※☆☆※☆

    【寸 鉄】

   ☆☆※☆☆※☆


人間に基軸を置く会長(SGI)の哲学に人類共通の価値がー学者(ロシア)。平和世紀の黎明



未来部の日。名誉会長の「未来対話」「希望の大空へ」を胸に成長の日々を



きょう神奈川婦人部の日。正義の女性の声は無敵。草の根対話を颯爽と拡大



「日蓮が難にあう所ごとに仏土なるべきか」御書。わが地域を寂光土に変革



公費接種(ヒブワクチン)普及で子供の髄膜炎が半減ー調査。生命を守る公明の実績が輝く


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人材城(四十)小説「新 ・人間革命」

2012年05月26日 14時17分25秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)5月26日(土)より転載】
http://m.seikyoonline.jp/


 

人材城40(5/26)
 一九二〇年(大正九年)六月、三笠尋常小学校、同夜学校の校長に就任した牧口常三郎は、同時に住居も、家族と共に学校内にある官舎に移した。

 彼には、名門校の校長になりたいなどという願望は、全くなかった。最も不幸な、大変な生活環境のなかに生きる児童に、教育の光を送ることこそ、教育者の使命であると考えていたからである。 三笠小は、壊れた窓ガラスを厚紙で塞ぎ、風の侵入を防いでいるような、施設の補修も十分にできない恵まれぬ小学校であった。

 しかし、牧口は、満身に情熱をたぎらせ、児童のために心血を注いだ。当時の三笠小は、「十五学級約八百人の児童が三部に分かれて教授を受けている。即ち四年以下が午前と午後とに、五、六年は全部夜間にということになっていて、授業時間は二十一時乃至二十四時である」(注1=2面、以下同じ)とある。

 授業は、なんと午前零時まで行われていたのだ。校長の牧口が、校内にある官舎で暮らしたのは、まさに二十四時間、児童のために尽くそうと覚悟していたからだ。

 また、保護者についても、次のように記述されている。

 「父兄は悉く労働者階級というのだから、教育よりも食うことという念慮が強い。
したがって児童の大部分はそれ相応の労働に従事せねばならない。そして多少の賃銭を得て活計を助けているのである。
こういう状態だから出席歩合なども、平均七五・三五という低率である。
彼等のうち、六ケ年も学校に出すというのはいい部類だ。中には全然之を避けようとする、若しくは避けなければならぬ余儀ない事情の者もある」(注2) 
牧口は、ここでも児童の家を訪ね、子どもを学校に通わせるように、親を説得して回った。児童の将来のために、学ぶことの大切さを力説した。
聞く耳をもたない親たちも、牧口の慈愛に満ちた真剣な訴えに、遂には登校させることを約束するのだ。
真心を込めた情熱の対話こそ、事態を打開する直道である。

※ 小説『新・人間革命』の引用文献
 注1、2・佐藤柏葉著「東京市の小学校を観る(二)」(『北海道教育』大正十年七月所収)=現代表記に改めた。 



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軽鳧の子/今朝の俳句 No.932

2012年05月26日 03時54分07秒 | 今日の俳句
軽鳧の子/今朝の俳句 No.932・2012年(平成24年)5月26日(土)


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5月26日(記念日)。
■ 東名高速道路全通記念日。
 1969年5月26日、大井松田IC~御殿場ICが開通し、東京から愛知県小牧市まで346kmにおよぶ東名高速道路が全線開通した。
小牧ICで、4年前に完成していた名神自動車道と接続し、関東・中京・関西を結ぶ日本の大動脈となった。

■ ラッキーゾーンの日。
 1947年5月26日、甲子園球場にラッキーゾーンが設置された。
 広すぎてホームランが出にくいとの理由で設置されたが、1992年に撤去された。
【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】
http://ja.wikipedia.org/wiki/


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    今朝の俳句

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 軽鳧の子の親を離るゝ水尾引いて
      今井つる女

 かるの子のつぎつぎ残す水輪かな
      村上 鬼城

 軽鳧の子のみんな同じでみなちがふ
      市川 葉


■ 軽鳧(かる)の子→鳧(かる)の子・軽鳧(かるがも)の子
※ 一年中いる軽鴨の子で、六月ごろ生まれる。雛は大体黄褐色で、全身綿毛で覆われている。
 親鳥のあとについてよちよちと歩いたり、親鳥の背に乗って泳いだりしているのは可愛らしい。
 俳句で「鴨の子」として詠まれるのは、ほとんどこの軽鴨の子である。
【「現代俳句歳時記・夏/角川春樹」より転載】 
   

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   わが友に贈る/寸鉄

【「聖教新聞」平成24年5月26日(土)より転載
http://www.seikyoonline.jp/


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   わが友に贈る

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 各地で活躍する

 ヤング壮年部の友。

 社会で輝く実証を!

 地域に深き信頼を!

 信心の王者たれ!


    ☆5月26日☆


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    【寸 鉄】

   ☆☆※☆☆※☆


会長(SGI)の励ましは青年の内なる善の力を開花ー総長(ポリピア)。正義の連帯築く創価城。



きょう「広島県女性の日」平和の魂広げる王女よ!勇気の対話で幸の世紀を



人は発する声の如く成るー内村鑑三。生き生きと語れ!そこに人生の充実



中継支えるサテライトG(グループ)の皆様に感謝!仏の会座守る使命大。福徳は厳然



働く女性の7割が「心の乾き」を実感と。生命を潤す人間交流を今こそ!


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