和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

飯蛸/今日の俳句 ≪第2075号≫

2016年03月14日 05時51分29秒 | 今日の俳句


≪2016年(平成28年)3月14日(月)≫(旧暦2/6)



 飯蛸をめでたきものとして厨(くりや)
        高野素十

 飯蛸の飯のゆたかに祝(ほ)ぎの膳
        宮下翠舟

 夕澄みて飯蛸泳ぐ舟のうち
        堀口星眠

 飯蛸の飯詰まりしもの選び買ふ
       赤木日出子

 飯蛸をつかめば夢のごと逃ぐる
        澤本三乗


※ 飯蛸。
 タコの一種。体長は足を加えてニ五センチ位の小型。
 三月頃産卵するがこの頃のものの胴には卵が飯粒のように詰まっているのでこの名がある。
「・・・・・・播州高砂の産は頭中の飯多し・・・・・・」『和漢三才図会』。
「・・・・・・腹内に白米飯のごときものありて充満す。味佳なり。腹足ともにこれを食ふべし」『本朝食鑑』(元禄八年)。
北海道南部以南の日本近海に広く分布する。
→蛸・真蛸・麦藁蛸(夏)。

【「新版・俳句歳時記/第四版/監修・桂信子ほか」(雄山閣)より転載】





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       ※☆*今週のことば*☆※


  従藍而青(じゅうらんにしょう)の3・16だ!

  大願に生きる「情熱」

  壁を破る「勇気」

  歴史を創る「連帯」

  創価の青年力を社会へ!

       2016年3月14日




       ※☆*寸 鉄*☆※


 「臨終只今にありと解りて信心を致して」。若人よ青春の勝利史を今こそ!

      ◇

 京都婦人部の日。人間共和の楽土築く母、万歳!正義の対話を威風堂々と

      ◇

 仏法の魂は「人の振る舞い」に脈動。大誠実の行動で信頼と友情の絆結べ

      ◇

 「生きている限り、生命を大切に」詩人。多忙な時こそ健康管理に留意を

      ◇

 昨年の振込詐欺、1件当たり約373万円。高齢者狙うと。呼び掛け絶やさず


【聖教新聞:2016年(平成28年)3月14日(月)付】



      ※☆*名字の言*※


全国の幼児・児童を対象にしたアンケート「大人になったらなりたいもの」(本年1月、第一生命)。「電車・バス・車の運転士」「食べ物屋さん」等々、子どもたちが挙げた「なりたいもの」を見ると、心がほのぼのとしてくる



人には「持つ人生」と「なる人生」がある――医師の日野原重明さんが、ドイツの心理学者エーリッヒ・フロムの言葉を紹介しながら、子どもに語っている。「持つ人生」とは、ほしいものを手に入れて満足する生き方。「なる人生」とは、「もの」でなく「自分が何になるか」を目標に、自分を磨き、なりたいものになる生き方だ、と(『明日をつくる十歳のきみへ 一〇三歳のわたしから』冨山房インターナショナル)



日野原さんは単に、周囲の評価が高い職業を目指せと言いたいのではない。「なりたい」自分を決め、それに向かって努力し、挫折しても、その挫折から学び、また努力する――得られた「結果」よりも、こうした過程そのものに人生の価値があると伝えたいのだ



日蓮大聖人は、「蔵の財」「身の財」よりも「心の財」すなわち信心が第一と教えられた



「心の財」を積みゆく人生に、これでいいというゴールはない。限りない向上の道を生きる、その人こそ、幸福に輝いている。(申)


【聖教新聞:2016年(平成28年)3月14日(月)付】


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常楽61小説「新・人間革命」〉

2016年03月14日 05時30分28秒 | 今日の俳句
【常楽61】 法悟空 内田健一郎 画 (5749)

 永井明子は、春季合同慰霊祭での山本伸一の激励を、決して忘れなかった。
 挫けそうになるたびに、その時の言葉を思い起こしては、自分を鼓舞して唱題し、学会活動に励んだ。懸命に、誠心誠意、仕事に取り組む彼女を、次第に周囲の人たちも応援してくれるようになった。
 夫・忠の他界から十二年、会社は順調に業績を上げていたのである。
 伸一は、忠の十三回忌が間近に迫っていることを聞くと、彼女に言った。
 「明日もまた、泉州文化会館の開館記念勤行会を開催しますので、その時に、あわせてご主人の法要を行いましょう。よろしかったら、お子さんたちも一緒においでください。
 お母さんと共に、苦労を分かち合ってこられた立派なお子さんたちです。私も、ぜひお会いして、讃え、励まして差し上げたい」
 人間は、必ず、誰かに支えられて生きている。一人の人を本当に励まし、元気づけるには、その人を支えてくれている人をも讃え、励ましていくことが大事である。
 翌十一日昼、伸一が周辺の視察を終え、泉州文化会館に戻ると、玄関の前で永井一家が待っていた。
 「先生! 大変にありがとうございます。本日は、家族で来させていただきました」
 明子は、子どもたちを紹介していった。
 「こちらが長男の勝也で、二十六歳です。そして、次男の皓平、二十二歳です。それから長女の聡美です。二十歳になりました」
 長男は、高校を卒業し、タイル関係の会社に勤めた後、家業を継いでいた。また、次男は、この年の春に大学を卒業して建築資材関係の企業に就職。長女は、歯科衛生士をめざして専門学校に学んでいた。
 伸一は、子どもたちと握手を交わした。
 「立派に育ったね。亡くなられたお父さんも、喝采を送っているでしょう。お母さんを大切にね。しっかり親孝行するんだよ。苦労して、みんなを育ててくれた、日本一のお母さんだもの」




【「聖教新聞」2016年(平成28年)3月14日より転載】


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