工房八重の部屋

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800年の歴史ある和歌の名家の、冷泉家住宅の特別公開

2009年11月05日 | Weblog
10月31日から11月3日まで、現存する公家住宅として、

重要文化財に指定されている、冷泉家住宅の特別公開がありました。

冷泉家は藤原俊成、定家親子の子孫で、800年にわたる歴史ある名家で、歌道

師範として、重要な役割をになってきました。

国宝級の藤原定家の「明月記」など、貴重な古典籍多数が受け伝えられおり、

1981年「冷泉家時雨亭文庫」を設立し、研究活動が続けられています。

冷泉家ってどんな屋敷なのでしょう?

特別公開に行ってみました。 御所の北、今出川に面してあります。同志社大学は

昔の公家屋敷の土塀の囲まれているところがあるので、一部が冷泉家の屋敷だと、

今まで気がつきませんでした。 冷泉家の屋敷は同志社大学の建物に囲まれて

いるのですね。

今も冷泉家はこの敷地内に、公開されている公家屋敷ではなく、別棟にお住まい

とのことで、貴重な古典籍は、御文庫の倉にあり、倉には当主しか入れない

のだそうです。 向かいの御所は10日まで、秋の特別公開中なので、近辺は観光

客で賑わっていました。


今出川通にある、冷泉家の屋敷の土塀。  周りを同志社大学の建物に囲まれて
います。 向かいは御所です。


冷泉家の門


玄関


台所前の板の間


「しゃぐま」という祇園祭りの槍鉾の先につけられた、魔よけが、
台所の柱に飾られていました。


かまど


使者の間


上の間


広間





咲いていた菊の花。   冷泉家にふさわしい菊の花でした。


屋敷の北側


屋敷の東側


手前の倉は御文庫で、国宝級の古典籍が収めてあり、火事の時は前にある
空井戸にいれるとのことです。奥の倉は、比較的新しい古典籍が収めてある。


この倉は当主しか、入られないとのことです。小さな覗き窓がある。