年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
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『割烹 や満登』 1902年創業 伝統を受け継ぎ進化させていく… そして今も変わらぬ おもてなし

2019-08-20 22:39:15 | 関東
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昨夜の豪雨を降らせた雨雲が居座っているのか、今朝も突然真っ暗になったかと思うとザーッとバケツを返したような雨が降り始めたりと荒れた天候が続いていたのでありますが…
お昼近くにはそれも落ち着いたように思えましたので、折りたたみの傘をカバンに入れ出掛けることにいたします



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お昼をいただいたのは美人女将がいることで有名な『割烹 や満登』
八重洲にお店を構えて120年近く
一時は5,000万とも6,000万とも言われる赤字を出していたらしいのですが、その女将が着任するや否や〝伝統を受け継ぎ進化させていく…〟をテーマにさまざまな改善を行い、僅か数年で繁盛店へと蘇らせた敏腕女将でもあると言うのであります
かつては日本橋花柳界で華やいだと言われる八重洲ではありますが、今では雑多な印象しかない街でありまして…
そんな雰囲気に飲み込まれたようなビルの入り口には良いイメージがないのですが、お店がある地下へと向かうエレベーターの扉が開きますとそこはまるで別世界
洗練されたオシャレな店構えでありますし、店内に入った右手には厚みがある一枚板で作られるバーカウンターがあったりとセンスある〝和モダン〟な空間が広がっているのであります


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個室も用意されることで夜には接待などでの利用されるお客さまも多いようですが、お昼の時間にはリーズナブルにいただける御膳メニューが用意されることからDAIMARUでお買い物をされるようなご婦人方だけでなく近くにお勤めされる方たちの利用も多いようですね
いただいたお料理は「彩 二段重」
4つに仕切られた白木のお重には〝彩〟との名に負けることのなく盛り付けられた品々が…
どれもが事前に作り置きされたものであるはずなのにそれを感じさせることがないほどに熱いものは熱く冷たいものは冷たく提供されていますし、温められた鶏肉のグリルも乾燥すること無くしっとりとしているのであります
唯一ケチ付けをしますと天ぷらくらいは注文が入って揚げても良いのではないかということくらいで満足なものでありました



残念ながら噂の美人女将の姿を拝むことはできませんでしたが、仲居さんたちには理念がきちんと浸透しているようで…
身だしなみや身のこなしだけでなく、お客さまを大切にする気持ちを感じることができました



【割烹 や満登】
東京都中央区八重洲1-7-4 失満登ビルB1F
03-3271-2491