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年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
たくさんのコメントを待ってます

『大連飯店』 上質な雰囲気でありながらもリーズナブルな中華は上品な味わい

2019-07-21 22:51:11 | 九州・沖縄
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朝4時過ぎ
鳴り響くスマホのアラームで叩き起こされ、何事かと思ったら【警戒レベル4】だという避難勧告ではありませんか
人生初の出来事にどうしたものかと狼狽えながらも、下手に動くよりここに留まったほうが安全であろうと決断したのですが、その後眠りにつくこともできず寝不足であります



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お昼すぎ
なんとか雨も小康状態となりましたので柳川市にある中華料理店『大連飯店』を訪ねます
駐車場からのアプローチに設置された千本鳥居を模したようなオブジェを潜り抜け店内へと入りますと、近くにお住いの方たちが気軽に家族で利用するようなお店だと聞いていたのですが、そのイメージとはかけ離れる上質な雰囲気に包まれた客席が広がっているではないですか
メニューを眺めますと雰囲気が素敵なお店なのにリーズナブル
これは一皿のボリュームが少ないに違いないと思いながら注文したのですが…


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先ずは「自家製水餃子」
自家製とあるだけあって皮はモッチリとしていて包まれる餡にはたっぷりな韮が…
旨みたっぷりなスープでありましたので、何も付けること無くおいしくいただくことができました


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そして「麻婆豆腐」と「ニンニクの芽と豚肉の醤油炒め」
メニュー写真ではもう少し赤みがあって辛そうに思えた「麻婆豆腐」ですが、家族客が多いと言うことからか万人受けするものでありまして…
ちょっと薄味でしたので卓上に置かれたお醤油と辣油を垂らしていただきます
程よく食感を残すニンニクの芽がおいしい「ニンニクの芽と豚肉の醤油炒め」も上品な薄味でありまして…
ガツンと来る男町中華が苦手なご婦人方にも好まれる味付けで提供されているようです


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〆にいただいた「揚州炒飯」
しっかりとネギが香る葱油で炒められているようですが、残念なことにその油が多かったのかベチャっとした食感でありましたし、お塩も全体に回っておらずところどころにしょっぱい固まりが…
とは言え、それも許容の範囲内だと言うことでおいしくいただくことができましたし、お値段以上のボリュームにも大満足であります



【大連飯店】
福岡県柳川市田脇137
0944-72-2018




『お菓子村 杏都 -あんと-』 庭園の中にあるひと坪ほどの庵でいただくスィーツ

2019-07-20 23:38:47 | 九州・沖縄
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『田中鰻屋』でおいしい鰻をいただいたあとは、甘いものをいただきながらまったりと過ごしましょうと…
ちょっと面白いお店があるからと、新鳥栖駅近くまで足を延ばすことにいたします



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目的としたお店は地元で有名なケーキ屋さん『Ange Coco』が姉妹店として昨年6月にオープンさせた『お菓子村 杏都 -あんと-』
県道17号線を福岡方面へと進み、パフェで有名な『Cafe de Blue』がある平塚交差点を1㎞ほど西に入ったところにお店があるのですが…
通りに面した大きな看板があるわけでもありませんし、駐車場の奥にあるお店は生垣で覆われていて目立つことが無いのであります
駐車場に車を止め門を潜りますと…
和菓子だけでなく本店で提供されるオシャレな洋菓子が売られる母屋のほか、庭園のようにきれいに手入れされた庭の先には、古代へとタイムスリップしたかのように思える一坪ほどの〝庵〟が5棟並んでいるのであります


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そんな〝庵〟で購入したスィーツをいただくことができるとのことでしたので迷うことなく…
いただいたケーキは「花てまり」
艶やかな赤がショーケースの中でひときわ美しく輝いていた一品でありまして、中はいちごと抹茶のムース
そのフワッと柔らかで滑らかな舌ざわりは人気店であることも納得なものでありますし、小雨が降っていたこともあり庵まで傘を差してエスコートしてくれるなどサービスもしっかりとしていますね



【お菓子村 杏都 -あんと-】
佐賀県鳥栖市原古賀町519
0942-85-7780



『田中鰻屋』 1804年創業 9代目が受け継ぐ家伝のせいろ蒸し

2019-07-20 22:17:10 | 九州・沖縄
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久留米でお昼
何をいただこうかと迷うところでありますが、土用の丑の日も近いことから鰻をいただくことにいたします
この辺りで鰻といえば柳川の〝せいろ蒸し〟が有名なのでありますが、久留米にも名店がいくつかあるということで…



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お邪魔したのはJR久留米駅からほど近いところにある『田中鰻屋』でありまして、店先の暖簾や看板には〝旧藩主有馬家御膳寮奉仕〟〝蒲焼元祖〟とあります
なんでも有馬藩主の命を受け江戸で修業をした初代が蒲焼を調理する「御膳寮奉仕」の役を務めたことが始まりでなのだそうで、店内には〝文化元年創業以来事業の発展と地域経済の振興に尽力されました〟との表彰状も掲げられています


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2階にある個室をいただくこととなったのですが、そこへと上がる階段はピカピカに磨かれていますし、お部屋の掃除も行き届いていて…
昔の建物は良い材料が使われていることが多いため、キチッと磨き上げることで老朽ではなく歴史を感じる雰囲気になるんですね


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先ずは「うなぎせいろ」
こちらで使用される鰻は天然物であるようで…
養殖物のような大きさや脂はありませんが、身が締まっていることでの歯ごたえを感じることができます
そして、甘すぎず濃すぎずのタレは己を強く主張することが無く鰻とのバランスの良さを感じます
「せいろ」は炊き上がったご飯にタレを塗したあと蒸しあげるためベチャっとしたものなっていることが多いのですが、こちらで提供されたものはお米ひと粒一粒がしっかりと立っていておいしくいただくことができました


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続いて「うなぎ丼」
丼の蓋を取ってビックリ
ご飯の中に鰻が隠されたビジュアルには驚きますが、これを見てもご飯のおいしさは一目瞭然でありまして…
せいろ同様にひと粒一粒がしっかりとしていることから、お店の方に二つのごはん炊き分けているのかと尋ねてみますと…
「それは企業秘密です 200年の歴史ですから…」と嫌味を感じることのない笑顔で答えていただけました


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もうひと皿「うなぎ蒲焼」
蒲焼のおいしさも然ることながらタレのおいしさを最も味わえるモノでありまして、芳ばしく焼かれた鰻の香りを損なうことのない優しい味わいでありながらもご飯が欲しくなるような…
これが永年継ぎ足される老舗の旨味なのでしょうね



【田中鰻屋】
福岡県久留米市中央町15-32
0942-34-3000




『やっぱりステーキ』 塊でいただくステーキは火が通り過ぎることなく最後までおいしくいただけます

2019-06-17 20:58:19 | 九州・沖縄
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天神周辺をブラブラとしていて見つけたステーキ屋さん
沖縄で生まれ全国へと支店を広げているのですが、まだ都内には出店されておらず…
この機を逃してはならないと早速お邪魔させていただくことにいたします


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入り口にある券売機で食券を買って客席へと入るシステム
メニュー数が少ないお店や、通い慣れたお店で食べるものが決まっているときには抵抗を感じることもないのですが、初めてのお店であれこれと迷いたいときには不便さを感じてしまいます
なんとか商品を選び、案内されたのはお店のいちばん奥にある2名掛けテーブル
ちょっとチープも感じますが、おいしいお肉を定食屋感覚でガッツリと召し上がられる若者には気にならないのでしょうね



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屋号を冠した「やっぱりステーキ」をいただいてみようかとも思ったのですが、こちらのお店で使われる赤身はミスジだとのことで…
ならばそれをいただくことにしようと「赤身ステーキ」をチョイスします
溶岩プレートに乗せられた厚みがあるお肉は少し硬さを感じますが、これも赤身であるゆえの歯ごたえでありますし、赤身のコクも感じることができ…
しっかりと調味されたブラックペッパーの香りとともに300gのお肉をペロリといただくことができました
用意されるソースは定番のオニオンソースと甘口のダレ
最初は気付かず大きな容器に入ったオニオンソースを使っていましたが、醤油などに紛れてあった甘口ダレを知ってからはずっとそれでいただいていました


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もうひとつはご一緒していただいた方が召し上がられたサーロインステーキ
それほどサシが入っているわけではありませんが、塊でいただくサーロインは魅惑的ですね



【やっぱりステーキ】
福岡県福岡市中央区舞鶴1-8-40
092-739-0298



『大臣閣』 1964年創業 創業者であるご主人を亡くされたあとも娘さんとともに作り上げる濃厚とんこつラーメン

2019-06-16 23:44:28 | 九州・沖縄
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帰り道
どうしてもとんこつラーメンが食べたいと…
海辺から背振山の峠を越えて佐賀市内へと移動します



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お邪魔したのは『大臣閣』
暖簾は掛かっていますし、営業中との札もあるのですが、食事としては中途半端な時間帯であったためか、お店から営業をしているような空気を感じることはできず、恐る恐る引き戸を開けますと…
何と迎えてくださったのはAround80のおばあちゃんでありました
お店の奥には小上がり席が、そして入り口近くにテーブルが2卓とカウンター
かなりレトロな雰囲気であります


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提供されるラーメンは一種のみ
その大盛りのほか、おつまみとして、チャーシューやホルモン、焼肉とあるだけで…
あとは白飯とビールやお酒があるだけのシンプルなメニューであります

丼の淵ギリギリまで張られたスープ
それをひとくちいただいてみますと、濃厚なとんこつの旨味と骨粉の香りが広がります
新鮮で上質な豚骨、そしてそれをキレイに洗われているからなのでしょう
後味に脂臭さを感じないおいしさでありますし、スープに浮かぶ泡
これこそが豚骨スープだと思えるほどの〝Theとんこつ〟なのでありまして…
手間や原材料費などを考える前に、おいしものを提供しようというおばあちゃんの気持ちを感じ取ることができました
麺は中細のストレート
スープほどの感動は得ることができませんでしたが、加水が少なめの麺はスープとの絡みも良くおいしくいただくことができました


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こちらはおつまみメニューからいただいたチャーシュー
ラーメンの元ダレでありましょうか 
塩味が効いたタレが掛けられ、ネギが添えられるだけなのですが、これがなかなかにおいしくて…
麺に乗せられるものと同じではあるのでしょうが、その柔らかさとタレの旨みとで後を引く一品でありました



【大臣閣】
佐賀県佐賀市諸富町大字諸富津138-9
0952-47-2121



『一番田舎』 農林水産大臣賞を受賞したこともあるという〝糸島銘柄牛〟を使った牛丼

2019-06-16 22:57:39 | 九州・沖縄
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おいしいまぐろをいただいたあとはお肉
車で15分ほど移動したところに、全国農業コンクールの農林水産大臣賞を受賞したこともあるという〝糸島銘柄牛〟を使った牛丼がいただけるというので…



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そこは田んぼのど真ん中
『一番田舎』って看板に笑みが浮かぶのでありますが…
〝いちばんいなか〟ではなく〝いちばんでんしゃ〟と読むのだとか…
そこには地元の生産者が持ち寄ったお野菜や、お魚が置かれているだけでなく、先の糸島銘柄牛の販売所もあってピンク色が美しいお肉を鑑賞いたします


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そんな肉売り場で牛丼のチケットを買ったあとは、会議場などで使われるようなパイプ椅子が並べられた別棟の食堂へ
焼肉をいただくこともできるようで、コンロが埋め込まれたテーブルもいくつかありまして…
貸切予約ができるのであれば、大勢の仲間と一緒に焼肉パーティなどにも使えそうですね


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待つこと5分ほど
お店の奥の方からおばあちゃんが運んできてくださった「牛丼」は見るからに脂身がいっぱいで…
しっかりと煮込まれていますので、その脂身や筋などもとろけるような舌ざわりでありますし、何より和牛の脂身ならではの甘みを楽しむことができました
使われるお米やお味噌なども、生産者から持ち込まれたものが使われているのでしょうか
全てに満足できる一品でありました



【一番田舎】
福岡県前原市泊1410- 1
092-323-1140



『糸島食堂』 海を一望できるカフェのようなお店でいただいた「クロマグロ丼」

2019-06-16 22:38:04 | 九州・沖縄
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今年の元日
これまでの薩摩料理のお店をリニューアルし『糸島食堂』として生まれ変わったお店
国産のクロマグロを使った丼がいただけるというのでお邪魔させていただきました



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30年ほど前にホテルとして建てられた施設
今はリノベーションされマンションとなっていますが、その一階にレストランがありまして…
駐車場の大半が住居者専用となっていることから、10数台しかないスペースの空きを待ってお邪魔いたします
エントランス部分のチープさに悲しさ感じながら店内へと入りますと海を一望することができる見事な景色でありますし、ペット連れでも利用できるテラス席では海風に当たることもでき、今の季節には最高なロケーションでありました


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かつてのお店の名残りか黒豚とんかつなど肉メニューも充実していましたが、いただくお料理はもちろん「クロマグロ丼」
国産のクロマグロを一頭買いしているとのことで、一杯の丼で赤身や中とろ、さらには大とろまでもをいただくことができるということで…
ひょっとすると生まぐろ?
そんなしっとりとした舌ざわりとともに幸せを楽しみます


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そして友人が注文した「カンパチ丼」
玄界灘で獲れたというカンパチは身がしまっていて…
背の腹のふた味を食べ比べることができるだけでなく、まぐろの赤身も添えられた見た目にも美しい丼でありました



【糸島食堂】
福岡県福岡市西区今津4787-7
092-806-0848



『Kataru Kitchen』 隠れ家のような洋食店でいただいたケイジャンペッパーが香るチキンロースト

2019-06-15 15:07:21 | 九州・沖縄
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久留米市内のコンビニなどに置かれるフリーペーパーの特集が〝知られざる幻のブランド牛〟とあったことで軽く興味を惹かれて…
ペラペラっと中を見ていて目に留まったのが、やっぱり肉が好きってコーナーで紹介されていた「チキンのケイジャンスパイスロースト」であります



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ケイジャンペッパー好きなワタシとしては見逃せないと、それを提供してくれる『カタルキッチン』でお昼をいただくことにいたします
設定したナビでは到着したことになっているのですが、そこにお店を見つけることができず…
キョロキョロとしていたところでようやく小さな看板を見つけます
かつては住居であったのでしょうか
かなり古い建物をリノベーションされているようで…
その奥まったところにある扉を開けますと、木の温もりを感じる雰囲気とオープンになった厨房に立つスタッフの笑顔に迎えられ気持ちが安らぎます


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いただくお料理はもちろん「チキンケイジャンロースト」
ケイジャンとはフランス系のカナダ人がルイジアナへ移住したことで生まれた、フランス料理で使われるハーブやスパイスにルイジアナの唐辛子などを組み合わせた料理なのでありまして…
調理が始まりますとチリペッパーなどケイジャンスパイスのおいしそうな香りが店内に広がり食欲が掻き立てられます
焼かれるチキンは事前にスパイスで漬け込まれているようでちょっと焦げたような見た目ではありますが、しっかりと味が染みていながらも柔らかい身のおいしさとケイジャンペッパーの香りを楽しむことができました


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そして「オムライス」
ミニハンバーグ付きとのことで、デミグラスソースで煮込まれた50gほどのかわいいハンバーグがころりと…
そして卵はふわふわでとろとろ
それがチキンライスとうまく合わさって良い感じにまとまります



意外にもスパゲッティメニューも充実していますし、夜には和牛を使ったお料理も…
何より、ご夫婦かと思うほどに息のあったおふたりの接客も心地よく、使い勝手の良いお店でありますね



【Kataru Kitchen】
福岡県久留米市通町111-27
0942-65-6866



『タカチホキッチン』 本場宮崎でチキン南蛮50選に選ばれた〝ホンモノ〟は期待通りにおいしかった

2019-05-13 22:53:16 | 九州・沖縄
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福岡天神
九州随一のマーケットを持つ街でありますが、大型商業施設内にしても路面であっても、資本力を持つチェーン店ばかりが軒を連ねるつまらないエリアに変わっていくようで…
そこからちょっと頑張れば歩いてでも移動できる赤坂や警固、薬院といったところに、規模が小さくとも魅力的なお料理を提供するお店が増えているのであります



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お邪魔したのは薬院駅から歩いて5分ほどのところにある『タカチホキッチン』というお店
宮崎県の郷土料理として有名なチキン南蛮をメインとしながら、店名にもある高千穂のブランド牛までもをいただけるのであります
11:30開店との情報を持っていたのですが、お店に着いた11:00過ぎには既に開店されていて…
店内には乳飲み子を抱いたママとそのお友達といった先客がいらっしゃいます


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いただくお料理は当然のようにチキン南蛮であるのですが、あっさりとした〝ムネ〟かジューシーな〝モモ〟またその〝ミックス〟と選べるとのことで…
迷ったときにはミックスでしょうと、プラス300円でお願いすることができるチキン南蛮の大盛りをお願いいたします
都内でいただくチキン南蛮のような〝風〟ではなく、しっかりと南蛮酢に漬け込まれた〝ホンモノ〟は衣に染みた南蛮酢がジュワッとお口の中に広がるジューシーなものでありまして…
提供の際には食べ切れないかもと思った大盛りもペロリといただけてしまいます



で、会計時
店長だと思われる女性の発音が宮崎の方であるように思えたので尋ねてみますと、やはり宮崎出身の方であるとのこと
本場の方が提供する本場の味であったのだと再確認いたします



【チキンナンバン タカチホキッチン】
福岡県福岡市中央区薬院1-14-27 エクスパンドビル1F
092-725-6495



『ステーキハウス 牛亭』 開業から35年 地元の方に愛される続ける気取らないステーキハウス

2019-05-12 23:29:24 | 九州・沖縄
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おいしいステーキを提供するお店があると人伝に聞き柳川へ
聞いた場所にあるのは時を経たナイトレジャービルでありまして…
本当にここにあるの? と不安になる気持ちを抑えてスナックなどが並ぶ2階へと階段を上ります



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そんなビルでありますから、お昼に営業されているのはこちらのお店だけであるようで…
ひっそりとしたフロアを奥へと進みますと、程なくお店を発見
店内はレトロな喫茶店のようでもありまして…
ステーキハウスとのイメージはありませんが、きちっとコックコートを着こなしたシェフの笑顔に迎えられます


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ランチメニューにあるステーキにスープを添えていただこうとしますと…
「スープを付けられるのであれば、こちらがお勧めですよ」と通常メニューにある国産牛のステーキコースを指し示すシェフはお勧めも上手な方であります
ステーキ専用に開発したというソースとともに提供されますが、まずは真ん中のところをそのままお召し上がりくださいとのこと
なるほどミディアムレアに焼き上げられたステーキは程よい赤身のコクと脂身の甘さを感じることができるものでありました


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そして650円という驚きべき価格で提供されるハンバーグも同様なお勧めをいただきましたが、どれほどのものが提供されるのかとの興味が勝ります
たしかに小ぶりではありますが、細かくメッシュされたミンチはしっとりと柔らかく…
デミソースとの絡みもよくおいしくいただくことができました



ここで開業されたのは35年も前のことだそうで…
リーズナブルなお値段と丁寧なお料理、そしてシェフとその奥さまと思われる方のお人柄で地元の方に愛されているのでありましょう




【ステーキハウス 牛亭】
福岡県柳川市三橋町下百町24-1 プラニーシェ園田2F
0944-73-8203



『料亭御宿 坂本屋』 「お鰭をどうぞ」との挨拶で始まる長崎の卓袱料理をいただきます

2019-05-11 23:01:42 | 九州・沖縄
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先月のこと
ゆっくりとしたお部屋で会食を楽しみましょうと訪ねたのは1894年から続く老舗料亭『坂本屋』
「本日は予約のお客さまでいっぱいです」との言葉に諦めたのでありますが…
あまりにも立派な佇まいであったことやその丁寧な対応に、ここは絶対に一度は伺っておくべきお店だと直感し、東京へ戻ってすぐに今月の予約を入れておいたのであります


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案内していただけたのは宿泊にも使われるという12畳ほどのお部屋でありまして、そこを貸切で使わせていただけるだけとは思ってもみませんでした
お部屋には卓袱料理をいただくための円卓のほか、お庭を眺めながら寛ぐことができるテーブルまでもが置かれていまして…
贅沢な時間を過ごさせていただけることに感謝であります

卓袱料理とは…
そもそも親交を深めるための料理であるため身分の上下なく平等に円卓を囲むのが特色であること
これまで一人前がお膳に乗せられることが普通であった日本において、このスタイルが斬新であったことからたちまち全国へと広まり…
お父さんがひっくり返す〝ちゃぶ台〟へと進化したととの説もあるとのこと
そして円卓に並べられるお料理には取り箸が置かれることなく、自分の箸で小皿に取り分けていただくのだとか
食べる順番や食べ方などの決まりはないそうですが、唯一の決まりはまず最初に〝お鰭(ひれ)〟を食べ切ることであるそうです


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そんなことを説明してくださった仲居さんから「お鰭どうぞ」との挨拶をいただき食事が始まります
「お客様一人に鯛1尾を使いました」というもてなしの意味が込められているとのことですから、そのもてなしに感謝を込めて、きちっと出汁が出たおいしい吸い物をいただきます


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続いて卓上に並べられた「小菜」は…
関東ではヒラマサとして知られる高級魚〝ヒラス刺身〟〝筍木の芽和え〟〝フカの湯引き〟とあって、お刺身コリコリとした歯ざわりや木の芽和えの香りなどを楽しみます
ふっくらと煮込まれた〝黒豆〟と一緒に盛られているのが〝長崎風ちまき〟であるとのことですが、それはきな粉をまぶしたおはぎのようでありますし…
卵焼きやキビナゴと一緒に盛られるのが〝いちごのゼリー寄せ〟であったことには驚きであります


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そして「中鉢」として提供されるのは〝東坡煮〟
いわゆる豚の角煮なのでありますが、卓袱料理の代表的なお料理であるそうで…
しっかりと味が染みているにもかかわらず〝ほろり〟と崩れるお肉と、余分な脂が落とされることでゼラチン質だけが残った白身は〝とろり〟
まさにお店が目指しているという〝とろとろ ほろり〟を味わうことができました


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ご飯と一緒に「沢煮」
ランチで提供する卓袱料理には含まれないのですが、ぜひ添えて召し上がり下さいと勧められたものでありまして…
スープ仕立てとして提供されるようで、鶏のささみとともに優しいお出汁の旨みを楽しむことができました


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〆は〝おしるこ〟と〝オレンジ〟
以前はいついただいたのか思い出すことも出来ないほどに久しぶりなお汁粉でありましたが、控えめな甘みのおいしさと白玉のモチッとした歯触りに満足させていただきました



【料亭御宿 坂本屋】
長崎県長崎市金屋町2-13
095-826-8211 



『博多らーめん ShinShin』 とんこつスープの旨味と低加水で作られる細麺のおいしさが決め手の焼きラーメン

2019-04-15 22:24:41 | 九州・沖縄
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福岡市へと移動して…
お昼にいただくのは「焼きラーメン」
博多の屋台で誕生し、今やご当地グルメとして定着しているのですが…
居酒屋の一品として売られることはあっても、ラーメン店などお昼に提供してくれるお店は少ないようであります



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で、少ない選択肢の中から選んだのは天神にある『博多らーめん ShinShin』
長浜ラーメンの名店が多くある天神地区において2003年創業と新興でありながらも多くのファンがいると言う話題のお店であるらしく、12:00前ではありましたが既に30人ほどの行列ができていました
30分ほど並んだあとにいただけたのはお店の1番奥にある4名掛けのテーブル席
もちろん相席でありまして、向かいに座っていたカップルは韓国からのお客さまであります


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用意された焼らーめんは「明太焼きらーめん」と「博多焼きらーめん」の2種
そのふたつは全く異なる味付けであるとのことから、迷いながらも「明太焼きらーめん」をチョイスいたしますと、豚肉 げそ あさり キャベツ もやし かまぼこなど具沢山なものでありまして…
心なしか皿うどんのようでもありイメージしていた焼きラーメンとは異なりますが、細麺のおいしさはもとより、それが故にソースとの絡みもよく、これはこれでお店のオリジナルとしておいしくいただけるもこでありますね



【博多らーめん ShinShin】
福岡県福岡市中央区天神3-2-19 天神久保田ビル1F
092-732-4006




『とんかつ 紅の豚』 色々と薀蓄がうるさいお店でありますが、それも全て納得するほどにおいしさへのこだわりを感じるとんかつ屋さん

2019-04-14 23:06:06 | 九州・沖縄
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福岡県の南部
みやま市って町にこだわりのとんかつを提供するお店があるというので早速お邪魔させていただくことにいたします



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国道沿いに掲げられた豚の鼻をモチーフとした看板が目印である『とんかつ 紅の豚』
正直なところあまりにもチープな外観に躊躇しましたが、勇気を持って店内へと入りますと…
ゆったりと座れる4名掛けのテーブルが3つとカウンター5席ほどのお店は安普請ではありながらも掃除が行き届いていることから清潔感を感じることができますし、店主らしき方と女性スタッフの2名が感じよく迎えてくださったことでホッと胸を撫で下ろします


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「最初のひと切れは何も付けずに、そしてふた切れ目は添えられたトリュフ塩でお召しががりください」との店主の言葉に従い「ヒレかつ」をいただきますと、箸で切れるほどに柔らかさとその旨味を引き出す絶妙な塩加減を満喫することができます
そして1日限定5食だと言う「極上ロースかつ」も先ずはそのまま何も付けずにいただき、ふた切れ目にちょっとお醤油を垂らしていただきますとお醤油の塩味がパン粉の甘みを引き出して…
2週間以上も熟成させたという六白黒豚の旨みだけでなく、とんかつとしての完成度にも満足させていただきました


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赤だしや味噌汁が添えられることが一般的ではありますが、こちらで提供されたのは本枯れ節で摂ったという出汁であります
もちろんそんな出汁で作られる味噌汁でも良いのでしょうが、そこ出汁の旨味と香りのおいしさを知ってほしいと言う店主のこだわりなのでありましょう
そして香物の代わりとして出された生姜の醤油漬けは辛さを感じることもなくかつと一緒にいただくことでよりさっぱりといただくことができますね




【とんかつ 紅の豚】
福岡県みやま市瀬高町坂田1073-1
0944-85-8399


『吉宗本店』 1866年創業 開業時からの名物「茶碗むし」はたっぷりの出汁が含まれることでの舌ざわりが最高です

2019-04-13 23:46:32 | 九州・沖縄
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長崎へ出掛けたので卓袱料理をいただこうと120余年の歴史がある『坂本屋』を訪ねたのですが…
残念なことに予約でいっぱいであるとのことで、食事をいただくことはできませんでしたが、お店の格式だけでなく、スタッフの対応がしかりしていることからおいしいお料理がいただけるに違いないと、次回は予約をした上でお邪魔させていただくことにいたします



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それで気を取り直して向かったのは『吉宗本店』
こちらも150余年の歴史を持つ長崎を代表する老舗でありまして…
満席ではありましたが10分ほどの待ち時間で案内できるとのことでしたので、下足番の方から木札をいただき2階にある広間へと上る階段で待つことといたします
2012年に改装されたとのことではありますが、1927年に建築されたという建物にはすばらしい欄間があったりと、東京・銀座にある系列店にはない重厚感溢れる造りに歴史を感じることができます


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いただくお料理は名物である茶碗むしと蒸寿しをメインに一品料理がセットになった「吉宗定食」でありまして…
〝フカの湯引き〟は少し厚めにスライスされた身を濃いめの塩水で湯引きされているようで、淡白な味わいでありながらもしっかりと旨味を感じることができますし、卓袱料理の定番であり〝東坡煮(とうばに)〟とも呼ばれる豚の角煮もおいしくいただきました

茶碗蒸しは穴子 海老 椎茸 鶏肉など具沢山なものでありまして…
出汁をたっぷりと含んだトゥルントゥルンとした滑らかな舌ざわりが魅惑的な逸品であります
そして蒸寿司
具材は錦糸卵と鱈のおぼろ、それに焼き穴子蒲焼をそぼろとシンプルなものなのでありますが、酢飯の中にはささがきごぼうが仕込まれていたりと、おいしくいただくことができました


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そしてもう一品「吉宗特製 ばってら」をいただきますと、しっかりとした厚みがある白板昆布を纏ったバッテラが登場いたします
脂がのった鯖がほど良く酢締めされているおいしさもさることながら、シャリの間に大葉を挟んであることでの香りがとってもサッパリとしていて…
お腹がいっぱいになりながらも残すことなくいただくことができました



【吉宗本店】
長崎県長崎市浜町8-9
095-821-0001


『ころしのカレー』 激辛カレーは甘みの後に辛さが追いかけてくる濃厚激旨カレーでありました

2019-03-18 20:25:54 | 九州・沖縄
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1989年 福岡市早良区に『リトルインディアン』として開業されたこちらのお店
女性客にもたくさん来て欲しいと開発した甘口のカレーに「女ころしのカレー」と名付けたことが話題となって…
〝女〟の文字は外されていますが、いつの間にやら店名までもが『ころしのカレー』となったようですね



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2006年に二日市へと移転されたというお店は西鉄二日市駅の西口を出て3分ほど
線路沿いに走る〝にしてつ通り〟とは名ばかりの細い通りを久留米方面へと歩いたところにあります
開店時間の10分ほど前に着いたため一番乗りでありましたが、オープンするや否や次々とお客さまが来られまして…
20席ほどの小さなお店は程なく満席に近い状況となりましたし、隣のお店との壁を抜いて増席されたエリアにもお客さまが入っておられることから人気店であることが窺えます


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7段階の辛さを選ぶことができるとのことで…
店名の元ともなった甘口をいただこうかとも思ったのですが…
甘口なカレーは苦手だと激辛をチョイス
トッピングはトンカツとのチョイスに迷いながらも、店内に貼られた看板にある〝カレー&ハンバーグ〟とのコピーに惹かれハンバーグをいただくことにいたします
並と大盛との間であるやや盛をお願いしたのですが、提供されたお皿を見てびっくり
お皿一面に敷かれたご飯にたっぷりのカレーがかけられているではないですか
カレーは大阪にある『インディアンカレー』の味を参考にしているとあって、まず甘味が広がるのですが…
後から追いかけてくる辛味はたしかに激辛でありまして、食べ進めるとともに舌先に痛みを感じ始めます
とはいえ額から汗が吹き出るほどではなく、おいしくいただきました
プラス200円でトッピングできるハンバーグではありますが、しっとりとした柔らかさを感じることができ…
手作りであろうおいしさを楽しむことができました



お水やおしぼりはセルフサービスとのことでありますが、冷水だけでなくウーロン茶や麦茶が用意されていますし、福神漬けやらっきょうなどもいただけるなど充実したものでありました



【ころしのカレー】
福岡県筑紫野市二日市中央4-12-5
092-928-0180