何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

小型DCモーターを分解してみました

2016-07-23 16:44:37 | エンジン工作
2016/07/23(土曜日) 曇り


このところ工作もちょっと中だるみだ。
あれもやりたい、これも試したい、と思うことはあるがなかなか手がだせない。
暑いからかな?
いや、今日はとても涼しくて工作にはもってこいだ、と作業場を準備したがのだが
やっぱり何だか面倒になってしまった。
そこで先日発電性能をチェックした小型DCモーターを机の上で分解して内部の
様子を見てみることにした。
発電性能チェックで異常?が見つかったモーターA。 これから分解してみる。



ケースの4か所の爪で後ろ蓋を固定している。 その爪をこじって引き起こして外す。



中から現れた電機子と界磁のマグネット。 電機子は3極かと思っていたら5極だった。



分解したモーター。



整流子は大分荒れている。





ブラシはあまり減っていない。



普通は整流子よりもブラシの方が減るもんだけど、これは整流子が凄く減って荒れている。
ブラシが固いのかな?
色は真っ黒ではなく何だか銅色をしている。
その部分を取り外して硬さを調べてみた。

ブラシは銅色をしていて固そうだったが、ペンチで挟んでみると脆く崩れた。 
カーボンに何かを混ぜて固めたんだな。 指で摘まんだら真っ黒になったからカーボンには違いないと思う。



この整流子の荒れようではまともな動作はできないはずだ。



次に一応正常と思われるモーターCを分解してみた。





これは3極モーターだった。



整流子は荒れてはいない。 まだそんなに回していないから当たり前だけど・・・・・





ブラシもきれいだ。



だけど整流子とブラシの接触面のカーブがおかしい。
普通は回転方向にすり減って整流子を挟むように湾曲すると思うのだが、このブラシは軸方向に湾曲している。
取付ミスかな?と思ったけど、ブラシはきちんと固定されていて間違いはない。




ブラシの面を削って整流子にピタッと接触するように直そうとしたが、バネに固定された小さな部品なので
うまく修正することはできなかった。
無理をするとブラシを押し当てるバネが伸びてしまうのでまずい。
このままで組み立て直した。



こんなモーターでも回転バランスを調整しているようだ。 電機子の一部を削ってあった。




モーターAは乾電池式の電動ドライバーに使われていたもので新品ドライバとして
800円ぐらいで売られていたものだ。
モーターCは秋葉原の部品屋で200円ぐらいで買ってきたものだ。
こんな安いものでも案外しっかりと作ってある。
電機子の回転バランスがとってあるとは意外だった。
界磁用に取り付けてあるマグネットは相当強力で組み立てるときに電機子が強く吸い付けられて
なかなかうまくいかなかった。
(メーカーは治具を使って組み立てるんだろうな・・・)





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