何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

バリコンにトリマコンデンサを並列接続   - 扱う周波数を低めにするために -

2017-04-30 11:23:36 | 電子工作

2017/04/27(木曜日) 晴れ


320MHz帯を120MHz帯にダウンさせるコンバータを工作しようとしているが
これには局部発振器として440MHzか240MHzを発振させる回路を組まなくては
ならないが自分の技術レベルではこれはちょっと無理だと思う。
そこで旧式UHF・TV用のチューナーを利用しようとしたがこの局発の周波数は
520MHz~800MHzあまりとなっていてちょっと高すぎる。
もしかすると低調波を使えばいいかもしれないが、先ずは同調用VCにトリマコンデンサを
並列接続して発振周波数を下げてみることにした。


チューナーが発する電波をSDRで受信してその周波数を確認してダイヤルに目盛を記入した。



発振回路のVCにトリマコンデンサをパラ接続した。



トリマコンデンサを並列接続したら発振しなくなってしまった。
トリマの調整をしたら何とか発振するようになった。
発振に適した容量があるようだ。(テスト後容量を計ったら8pFぐらいだった。)


確かに発振周波数は下がった。

    ダイヤル目盛 700MHz → 発振周波数 508MHz
           650MHz →       503MHz
           610MHz →       495MHz
                          これ以下では発振しない


でも、元は700MHzから610MHzまで90MHzも変化したのにトリマコンデンサを
並列に入れたら508MHzから495MHzの僅か13MHzしか変化しない。
元のバリコンの容量よりもトリマコンデンサの容量が大きくてバンドスプレッド・バリコンの
ような動作になったんだろう。


元の610MHz付近で発振しているはずだけど。



トリマコンデンサが並列に入っているので発振周波数は低くなっている。



SDR#で受信してみると497MHz付近でピークになった。



供給電圧が低い方が発振は安定するようだ。(電圧が高くなると発振しなくなる。)



この実験では発振周波数は500MHz付近までしか下げられないことがわかった。
次は高調波を取り出す実験をしてみよう。

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旧式UHF・TV用チューナ改造    - 扱う周波数を低めにするために -

2017-04-27 05:56:18 | 電子工作

2017/04/26(水曜日) 曇り


320MHz帯のエアーバンドを120MHz帯用超再生受信機で受信してみようと旧式UHF・TV用チューナを
利用して、コンバータ工作に挑戦しているが、どうしたらいいのか見当がつかず、やみくもに実験を繰り返している。
アナログ時代のUHF・TVは13CHから62CHのチャネルがあって471.25MHz~765.25MHzの
周波数帯域を持っていたらしい。
とすると最低受信周波数を471MHzから320MHzに落とさなくてならない。
それにコンバーター出力は超再生受信機の120MHz帯に合わせるから局発(局部発振器)の発振周波数も低く
しなくてはならない。
先日の実験でUHF・TVチューナーの局発は520MHz~830MHzぐらいと判明位している。
320MHzのエアーバンド電波を120MHzの電波に変換するのは200MHzか440MHzの高周波と
混合させる必要がある。(周波数変換についてはウェブサイトにいろいろな資料が掲載されているので勉強になる。)

周波数を低くする・・・・一番安直なのは共振回路のコンデンサ容量を大きくすることだ。
先ずその実験からやってみよう。


チューナーは3つの“部屋”に分かれていて左からアンテナ入力部、混合・IF出力部、局発部となっている。



同調用バリコンにコンデンサをハンダ付けすればどうかな?
ケースが厚い金属でできていて小さな半田ゴテでは熱量不足だが、何とかくっつけられそうだ。



ジャンク箱から小さなトリマコンデンサを見つけた。
一つはセラミックコンデンサのようだ。 もう一つはエアートリマのようだ。
果たしてどのくらいの容量があるんだろうか?



10μH?のコイルと共振させて容量を調べる。 久々のNWT150登場だ。




トリマーコンデンサの容量を変えると共振点の表示が移動する。



トリマーコンデンサ1(セラミック?)の結果。 最大容量22pF 最小容量5pF ぐらいだった。



トリマーコンデンサ2(エアー?)の結果。 最大容量12pF 最小容量4pF ぐらいだった。



今まではコンデンサの容量チェックはGDMで共振点を確認して換算表から割り出していたが、
このNWT150スイーパーを使えばグラフで表示できておもしろい。
ディップの深さからQの見当もつくので便利だ。

セラミックタイプのトリマコンデンサ1の方が変化範囲が広い。
それにチューナーに取り付けるのもしやすい感じだ。
これを取り付けてみよう。


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旧式UHF TV・チューナーの局発周波数は?

2017-04-22 18:36:59 | 電子工作


2017/04/21(金曜日) 曇り


ものの本によると高周波というのは300MHz以上のものを言うんだとか・・・
100MHzや200MHzでは低周波だそうな。
オイらなんか30MHzの発振回路も満足に作れないのになぁ(ため息)

そんなオイらが今、320MHzの電波を120MHzに変換するコンバータを
工作しようとしている。

これには200MHzとか440MHzの電波を発生する発振回路が必要になる。
30MHzの発振回路でギブアップしているオイらにはちょっと無謀な挑戦だ。

そこでUHFTVのチューナーを使えば?ということになったのだ。
UHFというからには300MHz以上の発振回路が付いているだろう。
ネットオークションに適当なチューナーが上げてあったので応札してゲットした。
値段は1000円。 お遊びにはちょうどいい。
だけど回路図も仕様書も付いていない。
どうやって使うんだろう?

先ず使用電圧がわからない。
トランジスタ式だからせいぜい12Vぐらいかな?
局発の発振周波数は?
これは発生する電波を受信機で受信して確認すればいいだろう。

まっ、やってみよっと・・・・


ネットオークションで手に入れた旧式UHF・TV用チューナー。 金1000円也。





バリコンの回転角度がわからないと調整がしにくい。 バリコン軸を追加してダイヤルらしきものをつけた。





テスト開始。
回路電流に注意しながら4Vぐらいから電圧をかけていった。
6.3Vで約3mAが流れた。







その状態にしてSDRで回りの電波を受信した。
チューナーのバリコンを最大容量にしてSDRで300MHz辺りから受信していった。




そんなテストの様子を動画でご覧ください。




電波は520MHz~830MHzぐらいの周波数だった。


タブレット端末でもSDRが動かせるようになった。
それを使って確認してみた。








タブレットのアプリは「 RF Analyzer 」というもので手持ちのワンセグチューナでは2MHzの
帯域幅でスペクトラムが表示される。
(PC用のソフトウェア「 SDR# 」の帯域幅は1.5MHz)
結構面白いが設定の変更や値の設定は画面にタッチして行うのでちょとやり辛い。


発振周波数が520MHz~830MHzではちょっと高すぎる。
でも、高調波(低調波?)を使えば何とかなるかもしれない。

320MHzを120MHzに変換するには200MHzか440MHzが必要だが、
600MHzの1/3(低調波)を使えば200MHzが得られるはずだ。
確認してみたら確かに200MHz辺りにスペクトラムが見られていた。

変換回路はどんなものになるかはわからない。
これから調べて勉強しよう。

(何だか「どろなわ」だねぇ・・・)


コメント (3)
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タブレットをエアーバンド受信機にしてみる

2017-04-19 17:08:10 | 電子工作

2017/04/19(水曜日) 晴れ


オイらも一応はタブレットとかいうものを持っている。
2年ばかり前に〇〇電機で安売りしていたものを買ったのだ。
アンドロイドというOSが搭載されていてWindowsパソコンにUSBで接続できて
ファイルを操作することができるのでおもしろい。

先日、ウェブサイトでタブレットにSDRアプリをインストールして電波の状況を目で
見ながら受信するラジオにしている動画を見た。
取り付けているハードはオイらが持っている「ワンセグチューナー」と同じものだった。
ただ、ワンセグチューナーをタブレットに繋ぐためのケーブルが必要でこれを入手しなく
てはならない。 アマゾンで購入すれば値段は大したことはない。
アプリは無料か、もしくは100円ぐらいの低価格で入手できる。
失敗しても惜しくはない。
早速注文して取り寄せた。

安物のタブレット。 本体価格19,800円(税別)だった。 でも便利で面白い。



タブレットとワンセグチューナーを接続するケーブルが届いた。(850円ぐらい?だった。)



このコネクタは「マイクロUSB Bタイプ」と言うらしい。 コネクタがいろいろあってややこしい。



ワンセグチューナには「USB Aタイプ」というプラグがついている。
注文したケーブルにはそれを接続するためにソケットがついている。



次はソフトウェアのインストールだ。
グーグルストアで「SDR」を検索すると関連するアプリが沢山表示される。


「RF Analyzer」というのが値段も安くて面白いらしい。
インストールしてみたら無料だった。(付属の別なソフトをインストールすると有料になるのかも知れない)



「ドライバー」もインストールしなくてはならない。
ワンセグチューナーのコントローラの「RTL2832U driver」をインストールする。
インストール前にワンセグチューナーは接続して置く必要がある。



インストールが完了するとタブレットの画面にメニューが表示される。
これにタッチするとアプリが起動される。


ところが起動させても何だかエラーがあるようなメッセージが表示されて停止状態のままだ。
インストールが失敗したのかと、アプリを消去してまたインストールをやり直した。
そしてスタート・・・・でも動作しない。
もう一度やり直し・・・何度繰り返してもダメだった。

試しに設定メニューを開いてみた。
どうも初期値では動かないみたいだ。
「RTL-SDR」のような項目があった。
もしかしたらこれを選択しないからか? 選択してスタートしたら何とうまく動き出した。

(この辺はやたらと試行錯誤したので何をやったかは正確には思い出せません。
 でも、「初期のままの設定」では正常には動作しませんので設定を変更する必要があります。)

FM放送を受信しているときのスペクトラム。


エアーバンドを受信しているときのスペクトラム。



スペクトラム波形はきれいに表示された。
だけど音声が出ない。
どうしてだろう・・・ また設定項目を開いてみた。

「 Select demodulation mode 」という項目にAMやFMなどを設定する項目があった。
初期値は「 Demoduiation off 」になっていた。
ここを「 wide-band FM 」に設定したら受信周波数を示すインジケータが表示されて音声が聞こえるようになった。

そぉーかぁー、こうやればいいんだ!

AMにしてエアーバンドも聞いてみた。


そんな受信の様子を動画でご覧ください。

 



タブレットなら持ち運びができるから戸外でエアーバンドを受信できるかもしれない。
また楽しみができた。
コメント (7)
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ついに完成  - エアーバンド超再生受信機工作 -

2017-04-18 20:12:50 | 電子工作


2017/04/18(火曜日) 昨夜は強い雨 朝には止んだ。 夏のような暑い一日だった。


超再生受信回路、低周波アンプ、電源を一つのケースに入れてエアーバンド超再生受信機とする
工作がやっと完成した。

昨夜の組み立てで見つかった具合の悪いところを直して再度組み立てし直した。


先ず電源の電圧をチェックした。 無負荷状態で8.93V。 OKだ。


低周波アンプに通電して回路電流をチェック。 バラック組み立ての時は100mAだったがほぼ同じだ。


超再生回路の電圧・電流をチェック。 バラック組み立て時は30mAだったからOKだ。


配線を完了したケース内。


背面からみたところ。


スピーカー周り。



アンテナを繋いで受信してみた。
とてもよく聞こえる。
蓋をすると何となく鼻づまりの声に聞こえるが・・・
今日は今まで聞こえたことがない「ホンダエアポート」の信号が聞こえた。


そんな受信の様子を動画でご覧(お聞き)くださいませ。




受信機の正面(以前のCR発振器のときは側面だった。)



受信機の側面(CR発振器のときは正面だったのでいろいろな穴が開けてある。)


受信機の背面(CR発振器のときは側面だったので穴は少ない。)




ダイヤル板を作り直してGDMの発振周波数の合わせて目盛を書き込んだ。





さぁて、次は何をしようかなぁ・・・
そうだ、軍用エアーバンド(300MHz)を受信してみよう。
このエアーバンド超再生受信機は120MHz付近しか受信できないからコンバーターを
使って300MHzを120MHzに変換すればいいかもしれない。
300MHz以上はUHFの領域で工作は超超難しいだろうなぁ・・・


長い間、この超再生受信機工作記事にお付き合いくださってありがとうございました。
また次の工作も応援をどうぞよろしくお願いいたします。











コメント (2)
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