何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

AFアンプ異常発振の原因はパスコン不備だった

2017-12-29 19:23:06 | 電子工作


2017/12/29(金曜日) 晴れ


もうすぐ年が暮れるというのに毎日くだらない工作に夢中になっている。
VHF超再生受信機のAFアンプをICを使った高性能なものに取り替えようと
思って工作しているのだが何度作り直しても異常発振が起きてしまう。
何でだろう?

「男の人は良いわね!、この忙しいのに毎日遊び惚けていられて!」

お代官は何だか忙しいみたいだ。
別に年の瀬だからと言ったってそんなに忙しく動き回らなくたっていいのに・・・


AFアンプ用のプリント基板が悪いのかな?
だいぶ古いのを使っているからなぁ。

使い古しの穴あき基盤を切り取って使ったのでランドとランドが絶縁不良に
なっているのかも知れない。
そこで、比較的にきれいなものを切り取ってみた。



これでも拡大してみるとハンダ屑がこびりついている。


ハンダ吸取りポンプで余分なハンダを除去した。



ICを簡単に取り外してブレッドボードに取付られるように「ソケット」を使っている。
ソケットとICピンの接触不良も考えられるのでテスタで全ピンの導通を確認した。



混線させないように慎重に配線を行った。



基本的なアンプ部分だけを組み立てた。


 
テスト開始。 今度こそうまくいくだろう、と思ったのだが・・・



ダメだ! やっぱり異常発振が起きてしまう。



パスコンが無いからかな? ブレッドボードには取り付けてあるんだけどなぁ・・・
試しに33μFの電解コンデンサを取り付けてみた。


おぉー、発振は止まったよ。 パスコン不備が原因だったのかぁ・・・


でも出力波形は歪んでいる。 もっと容量を増やしてみるか・・・



パスコンの容量を220μFに増やしてみた。 波形の歪は改善された。




更に容量を増やして440μFにしてみた。



これなら大丈夫だろう。



本番基板(受信機に取り付ける基板)にパスコンとして470μFの電解コンデンサを取り付けた。



やっときれいな波形が現れた。 



異常発振の原因はパスコンの不備だったんだよ。
ブレッドボードに取り付けてテストするんだから不要だと思って(ブレッドボードには一応
パスコンはついている)手を抜いたのが拙かった・・・・・


IC(LM386)のAFアンプはやっぱり高性能だ。
ディスクリート部品で組み立てた自作アンプでは最大出力(スピーカ端子で)は1.2Vppぐらい
しか出てこないが、このアンプでは5Vppも出力がある。

電圧比では約4倍だけど電力比なら16倍あるってことかな?



あぁ、なんてこった。
パスコン不備が原因だったなんて・・・・・
こんなチョンボのおかげで3日も費やししまった、いや、3日間遊べた、ということかな?!

はい、はい、わかりました。
お代官様、明日からは少しお手伝いをさせていただきますのでよろしくお願いします。

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ICアンプに交換しようと思ったけど失敗した

2017-12-28 13:11:02 | 電子工作


2017/12/27(水曜日) 晴れ


久しぶりにVHF超再生受信機を動作させて120MHz帯のエアバンドを聞いてみた。
シャー、シャー、ジャー、ジャーと凄い超再生ノイズの中からまぁ、何とか聞こえることは聞こえた。
しかし、何だか音量が小さいみたいだ。
最近、UHF超再生とかシャー、シャー、ジャー、ジャー、のノイズばかり聞いているので
耳が悪くなってしまったのかもしれない。
そこでもっと音量が出る例のLM386のAFアンプと交換してみることにした。


ディスクリートで組み立てたAFアンプ。 トランジスタは5石使用している。





部品箱にはAFアンプ用のIC、LM386が2個残っている。



これを使えばこんな簡単な回路で大きなゲインが得られる高性能なAFアンプができる。



このLM386を使ったアンプは今までに2個作ってみなうまく動作している。
そんなわけで簡単に作れる・・・・・と思って工作を始めたのだが・・・・・・・・・






テストをしてみるとギャー、ギュー、グググー・・と発振を起こしてしまう。





ありゃー、ICを壊したかな?
LM386を基板から取り外してブレッドボードに同じ回路を組んでみた。


ブレッドボードに組んだ回路では正常に動作する。



再び基板に取り付けてテストしてみたが・・・・・

やっぱり異常発振が起きてしまう。



何度も回路を点検したが異常なところはない。
ソケットとICの接触もテスターでチェックした限りでは異常はない。
また配線をやり直してテストしたがダメだった。

昼間から取り掛かった工作がもう夜9時頃になっても完成しない。
何でだろう???
疲れたからもう止めよう。
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超再生受信機のスケルチってあるのかな?

2017-12-22 16:07:20 | 電子工作


2017/12/21(木曜日) 晴れ


超再生受信機から出るあのノイズ・・・・・
「シャー・・・・・・」と甲高いとても大きな音のノイズだ。
聴いていると何だか耳がおかしくなってしまう。
前前から気にはなっていたが、そんなにしょっちゅう聞くものでもないし、
そのままでいたが先日友人から「スケルチを付けたら・・・」と言われて
その気になってしまった。

まっ、スケルチは「雑音を検出してその信号でAFアンプの出力を制御する」
回路だと高をくくっていたが・・・・・

確かに工作したUHF(VHF)超再生受信機は無入感のときはシャー・・・と
大きなノイズが出て、電波を受信(入感)したときは音声が明瞭に聞こえてノイズは
気にならないぐらいになる。

そんならこうすれば良いじゃないか、と考えたのだが・・・



ノイズは「シャー・・・・」という甲高い音だから高い周波数なんだろう。
小さい容量のコンデサをかませて(ハイパスフィルター H.P.F.)撮り出せば
良いんじゃないの?




果たしてそのとおりノイズが変化するのかをオシロで見てみた。


受信機の音声出力を小容量(100PF)経由で撮り出してそれを増幅して検波した。



音声出力時(入感時)にはノイズは小さくなるのでは・・・と期待して電波を待った。
ところが入感してもノイズは変化無しだった。




ハイパスフィルタの設定が拙いのかな?
今度はもっと容量を小さくして実験してみよう。


コメント (6)
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受信回路、AFアンプ一体型レシーバ完成・・・かな?

2017-12-21 16:49:21 | 電子工作


2017/12/21(木曜日) 晴れ


今まで、超再生受信回路とAFアンプは別々のケースに収めて机上で結合して
使用していたが、それをまとめてレシーバのようなものにした。
ところが受信回路とAFアンプを同じ電源で作動させると低周波の「ブー・・・」
というような異常発振が起きてうまく作動してくれない。
この現象は以前、工作したVHF超再生受信機でも発生した。
そしてこのVHFは受信回路用の3端子レギュレータとAFアンプ回路の3端子
レギュレータを別々にして発振しないようにした経緯がある。
(電源トランスは1台を共用している。)
そのVHFも今回のUHFも回路はほとんど同じだから、回路に問題があるのかも
しれない。
でもまぁ、電源を別々にすれば解決するし、エアーバンドはそれなりに良く聞こえる
のでこのまま対応を取ることにした。


ACアダプタからのDC電源の下に3端子レギュレータを2個接続して超再生受信回路用と
AFアンプ回路用の別系統で供給する方式にした。



2系統の3端子レギュレータは紙シャーシの底に両面添付で貼り付けた。



ダイヤル目盛を書き込んだ。 でも聞こえるチャンネルは限られているけど・・・・・



背面からみたところ。



ACアダプタは12Vの小型のものでも大丈夫だった。
これはネットワークカメラに添付されていたACアダプタで12V1.5Aの容量だった。



受信テスト中にたまたま野鳥撮影友人(昔のハム仲間)から携帯に電話がかかってきた。
ちょうど電波が出ていて長い交信を受信していたので携帯電話を近づけて友人に聴かせてみた。

友人いわく

「ノイズがうるさいねぇ・・・ スケルチを付けたら・・・」

うーん、「普通」の人はそう思うよね、きっと。
だけど「変人」のオイらはあの「シャーっ・・・・・」という超再生ノイズが好きなんです・・・
でも最近はそんなノイズばかり聴いているのでちょっと難聴気味です。

「ごはんよぉー」

階下で叫んでいるお代官の声を聴きそこなって、お・仕・事・?に熱中。

しびれを切らしたお代官に「このつんぼ・・・いくら呼んだらわかるの!」

とお小言を喰らっています。

そうだなぁ、スケルチ回路を組み込んでみるかぁ・・・
次はスケルチの実験をしてみたいです。

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結局は以前のVHF超再生受信機と同じようにした

2017-12-20 19:26:53 | 電子工作


2017/12/20(水曜日) 晴れ


超再生受信回路とAFアンプを同じケースに組み込んでコンパクトな
レーシーバータイプにしたいのだが電源を一つで動作させると
AFアンプが異常発振を起こしてしまうようになる。
電源ラインに平滑用の6900μFコンデンサを接続して、音量を
上げないで作動させればそれなりに受信できるようにはなったが
場合によっては(受信信号が弱いなど)音量を上げたくなる。
これで異常発振が起きるようでは困ったものだ。
以前、工作したVHF超再生受信機も同じような問題が発生したが、
この受信機はAC100Vのトランス式の電源を使用しており、
9V3端子レギュレータを2個使って2系統の電源で作動させて
異常発振を回避している。

今回もそれに倣えばいいのだが、電源にはスイッチングレギュレータ
方式の9VAC電源アダプタを使っているのでそういうわけにはいかない。
(もう小型のトランスが無くなった)

部品箱に6.3Vの3端子レギュレータがあった。
これを使えばAFアンプは6.3Vの別系統電源で作動させられるかもしれない。




電源電圧が9Vから6.3Vに低下するからAFアンプの最大出力は下がるだろうが
異常発振を防ぐために入力を絞って使うよりは良いだろう。
回路上は一応、3端子レギュレータで分離されたようになるかもしれない。




出力側の平滑コンデンサを2200μFに増やしてアンプに接続して受信してみた。



しかし、この回路では異常発振に対する効果はなく、ボリュームを上げると発振が起きてしまった。


その様子を動画でお聞きください。





何か12V以上の電源はないかな?
ノートPCのACアダプタを見てみるとDC16Vの出力になっていた。
あぁ、これを使えばいいじゃん!!!



というわけで9V3端子レギュレータを2個探して(これは何個もあった)
2系統の電源回路を作った。




平滑用コンデンサは470μFx2(1回路当たり)で十分だった。


組み上げた回路の短絡チェック。 こういう場合はアナログテスターの方が便利かも・・・・



接続はこんな感じに。 平滑用の6900μF電解コンデンサは取り外した。



受信回路とAFアンプにそれぞれ配線をした。



今度はボリュームを目いっぱいに上げても異常発振は起きなかった。
ボリュームを目いっぱいにするとスピーカーからは物凄い超再生ノイズが出る。
その時の負荷電流は150mAぐらいになる。
3端子レギュレータには小さな放熱器しか付けていないがほとんど熱くはならない。

そのテストの様子を動画でお聞きください。





これで何とか異常発振対策はOKだ。
でも、電源は大げさになってしまった。
小さなACアダプタ(DC9V1.3Aスイッチングレギュレータ)で済むはずが
16VのACアダプタと2系統の9V電源が必要になってしまった。

超再生受信機にAFアンプを接続する場合はどれでもこんな具合になるんだろうか?

この超再生回路だけの問題だろうか?
もしかするとこの超再生受信回路は「欠陥回路」かも知れないなぁ・・・・
(実習生がいい加減に作った回路だからねぇ)

まぁ、どうでもいいかぁ。
早いとこケースを仕上げて一件落着にしなくっちゃ!
お代官が年賀状作りを待ってるからね。



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