何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

NWT150 VFO変調アダプタ完成

2016-12-31 18:36:06 | 電子工作
2016/12/31(土曜日) 晴れ


スイープゼネレータNWT150のVFOをテストオシレターにしてみようと
その出力を変調するアダプターを工作してきた。
工作に取り掛かってからもう2週間になるのだが失敗を繰り返していた・・・・


テストOKになった基板をケースに組み込むと異常になってしまう。 



回路定数を変えたり構成を変えたりして基板剥き出しでは正常に動作するようになったが
ケース収めると動作が不安定になってしまう。
こんなことを何度も繰り返してしまった。

何でだろう?
ケースに入れて何か変わることって・・・?

あっ、そうだ! 出力レベル調整用のボリュームが問題かも知れない。
このボリュームはケースに取り付けたままで、基板テストの時は固定抵抗器で代替えしていた。
このボリュームは最大抵抗値は100Ωだ。
出力抵抗を低くしようと思って100Ωなんていう値にしたのだがそれが問題なのかも知れない。
もっと大きな抵抗値のボリュームにしてみよう。


ジャンク箱をかき回して探したボリューム。(可変抵抗器)



その中に何か高級そうな感じがする約2KΩのVRがあった。
相当昔のものなのでガリオーム化が心配だ。
アナログテスターで抵抗値の変化を確認してみた。





抵抗値の変化は滑らかでガリオーム化はしていないようだ。


100ΩVRを外して2KΩVRに換えた。





今度はOKだ!

今までVFOの信号はこのアダプタを通過すると減衰してしまったが、今度は10倍以上の
増幅をしている。



変調を掛けてみるときれいにかかる。



アダプタの出力をPCレシーバーで受信して確認してみた。
変調音もきれいに聞こえた。
出力レベルも調整できる。

その様子を動画でご覧ください。




この変調アダプタが実際に役立つかどうかは使ってみなくてはわからない。
作りかけの「何でもアンプー1」で実験してみよう。






最終的な回路図はこんな定数になりました。




失敗続きだったこのアダプタを何とか年内に完成?させることができてよかったです。

長らく応援してくださった皆様、ありがとうございました。
また新年もどうぞよろしくお願いいたします。






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NWT-150のVFOをテストオシレターにしたい

2016-12-29 18:32:48 | 電子工作


2016/12/27(火曜日) 晴れ


NWT-150のVFOをテストオシレターにして高周波増幅回路の調整に
使ってみたい・・・との思いからアダプター工作を始めた。
回路をブレッドボードに組み上げてテストしたところでは何とかうまく
動作したような感じだった。 
ただ出力レベルの調整が利かず、出力が波打ってしまう。
これはブレッドボードの浮遊容量の影響かまたは回路がむき出しだからかも
知れない・・・と思ってプリント基板化してケースに収めてみた。

ところが今まで良かった変調の具合がおかしくなってしまった。
変調が掛からないのだ。
あれこれ調べてみたらNWT-150のVFO出力をアダプタに入力すると
変調用のAF発振が停止してしまうみたいだ。
何でだろう・・・・・





AF発振回路はCR発振回路だ。
この回路は負荷が重いと発振が停止するみたいだ。


VFOの出力を停止しておくとAFは発振する。



VFOの出力をONにするとAF発振は停止してしまう。



多分、VFOの出力をアダプタのトランジスタに入力すると、AF発振回路の負荷が重くなって
発振が止まってしまうんだろう。


発振回路のバイアス設定や負荷抵抗の設定が悪いのかな?
トランジスターの増幅度が低いのかな?
試行錯誤しながら発振が安定に起こるように調整した。

トランジスタの電流増幅率(hFE)を計ってみた。 十分な値だ。 



抵抗器をいくつも接続してバイアス電流調整してみた。 
負荷抵抗もいろいろ設定して最大の出力が得られるように調整した。



それでもやっぱり変調がかからない。 おかしいなぁ・・

ものの本や資料などではCR発振回路の移相用CRの段数は3段になっているが、
今までの実験でも3段では発振しないこともあった。

そこでAF発振回路(CR発振)の移相用CRの段数を1段増やしてみた。



プリント基板にしたので回路の追加は面倒だが、「張付けランド」のテクニックでなんとかしのいだ。
でも移相用CRを増やすと発振周波数は変化してしまう。
Cの値を変えて700Hzぐらいで発振するようにした。
今度は波形が歪むくらい強力に発振するようになった。

変更した回路と定数。



これでAFはSWEEPモードでもVFOモードでも発振するようになった。






もう一度ケースに収めてからテストしてみよう。
早く実験してみたいけど明日からはお代官のお手伝いをしなくてはならないからなぁ・・・・。

28日・・・窓や硝子戸のガラス磨き。 照明器具の清掃。 人形ケースのガラス磨き。
29日・・・車の掃除(これはオイらが主役) 車庫の清掃(これもオイらが主役)
30日・・・両親の墓参り。
31日・・・氏神様にお参り。(年越しの大祓い(毎年の行事)

まぁ、「大晦日は寝るもんじゃない」、なんて言われているから大晦日には徹夜で実験してみよう。





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プリント基板の動作確認

2016-12-26 20:51:52 | 電子工作

2016/12/26 (月曜日) 曇り


寒い、寒い・・・ 今まで暖かい日が続いていたので寒さが堪える・・・
早く作業室に入って工作しよう。
昨日工作したNWT-150VFOの変調アダプタのプリント基板を動作させてみる。


NWT-150のVFO出力を受けるためのSMAコネクタや出力レベル調整用のボリュームが
必要なのでプリント基板はブレッドボードの上にセットした。



変調・無変調の切り替えスイッチやAF発振の調整をするための半固定抵抗器をぶら下げた。



全く同じ回路を移植したのにうまく動作してくれない。
これは電源をUSBから供給するようにしたからかもしれない。
今までは乾電池の6V供給だったのだが、NWT-150の電源がUSB供給だからそのようにしたのだが、
このわずか1Vの差が影響してしまったのだろうか・・・
また一からあれこれ抵抗値や容量値を変えながら調整し直した。

やっと何とか変調が掛かるようになった。

これは無変調波形。


これは変調を掛けた波形。



VFOの周波数帯によって変調がうまくかかるときとNGの時がある。
なかなかうまくは行かない。
そこで一応110MHz~150MHzに範囲を絞って工作することにした。

110MHzでのチェック。




変調波形(下側)が歪んでいる感じ。



130MHzでのチェック。


上下均等に変調が掛かっているように見える。



150MHzでのチェック。



変調が浅くなった感じ。



これ以上は調整のしようがない。
明日は天気が悪くなるらしい。
寒いけど、これからケースの工作をしよう。

ケースの加工。 ボリュームやスイッチを取り付ける穴をあけた。



縦に取り付けた半固定抵抗器がボリュームにぶつかってしまう!
仕方がないので方向を逆にして取り付けることにした。
いつもこういう失敗が多い。




あぁー、寒かった!
部屋に戻って配線だ。




回路がショートしていないかチェックをしてOKを確認してからUSBから電源を取って
全回路電流を計ってみた。
約9mAだった。 バラックよりちょっと増えたがLED(パイロットランプ)の点灯分だろう。
(現役時代に購入したデジタルテスター(40年近く前のもの)をまだ使っている。
 「mA]とか「V」とか「Ω」とかの単位は表示されない・・・当時は感じなかったが不便だね)




ちょっとだけNWT-150のVFOを入力してテストしてみた。
ところが全然変調が掛からない。
それに電源を切っても入力信号が増幅されて出力側に現れてくる。
何だろう・・・

こりゃーまた一からやり直しかもしれない・・・

あぁーくたびれた・・・・今日はここまでにしよう。
コメント (4)
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久しぶりのプリント基板作成

2016-12-25 19:13:49 | 電子工作


2016/12/25(日曜日) 曇り後晴れ


年賀状も出し終えてやっと気が楽になった。
そこでブレッドボードにバラック組み立てしてある「NWT-150のVFOを
テストオシレーター化ADP」を本式組み立てしてケースに収める工作を始めた。




回路図はこんなもの。 NWT-150のVFO出力は10dB単位で5段階の調整ができるが
テストオシレータのように微調整ができるATTを取り付けた。
またVFO出力は無変調なので約800Hzの変調がかけられるようにした。
ブレッドボードに組んだ回路では何とか動作してくれた。



ブレッドボードの剥き出し回路では電波が漏れ放題でATTは全然利かない。
先日秋葉原に出かけたときに買ってきた小さなケースに収めてみることにした。


12cm×6cm×5cmのアルミケース。



ケースに入れるプリント基板を作ることにした。
基板のサイズは10cm×5cmだ。
部品は銅箔面に取り付ける。(「なぁんちゃって表面実装」かな?)
これなら基板には部品を取り付けるための穴を開けなくても済むから楽だ。
パターンを書くのも簡単だ。






パターンを見ながら基板にマスクを描いていく。
マスクを描くインクは「マジックインク液」。 細い筆(面相筆)で塗り絵をしていく。
きちんとした寸法が必要な部品は無いのでいい加減なサイズでOKだ。





次はエッチング。
こんな汚い作業はきれい好きのお代官の台所ではさせてもらえない。
寒いけど表の作業場で実行した。
エッチング液(塩化第二鉄溶液)は温めると作業が捗る。
定置型ボイラー用のバーナー部を使って温めた。
エッチング液は金属を腐食させてしまうので容器はプラスチックが必要だ。
プラスチックだと直接火には掛けられないので菓子が入っていた空き缶に水を浸して
それを熱して間接的に温めた。(熱燗だよね。)




パターンを塗り絵した基盤を浸す。


銅箔が溶けて基板の素肌が出てきた。 あともう少しで完了だ。


銅箔が溶けてなくなった。



水洗いしてマスクを剥がして完成だ。


半田付け作業。 半固定抵抗器(100KΩ)は調整がしやすいように縦に取り付けた。





出来上がったプリント基板。



ケースに入れる前に裸で動作させて確認しなくてはならない。
オイらの工作は再現性がとても悪いので、前のとおり作っても動作するかどうかは
わからないのだ。
テストは明日にしよう。
(お代官は「明日まではゆっくり休養してよろしい。」との仰せである・・・ やれやれ)









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広い湖での走航は気持ちが良い

2016-12-20 16:18:55 | エンジン工作


2016/12/18 (日曜日) 晴れ


工作友人からお誘いをいただいて、ちょっと遠方の湖へ模型スチームエンジンボートを
走らせに出かけてきた。
この日は風が全くない穏やかな日でスチームエンジンボートを走らせるのには絶好の日和だ。
こんな穏やかな天気の日は滅多にないんだそうだ。

お互い顔を見あいながら

「日頃の行いが良いんだろうね‥」

だなんて頷きあったが、ほんとうかねぇ・・・そんなに行いが良いとは思えないが・・・
まっ、我が家から車で1時間ちょっとかかる場所まできたんだから、コンディションが
良いのはありがたいことだ。


湖の畔は水辺まで安全に降りられるように整備されている。
その階段状の堤でボート走航の準備をした。



今日の走航の様子を撮影しようとラジコンのコントローラにカメラを取り付けようとしたが
カメラが見つからない。
ありゃ、家に忘れてきてしまった。 なんてぇこったい。
仕方がないので別のカメラを用意して撮影することにしたが、これは操縦しながら撮影する
というわけにはいかない。
そこで厚かましくも工作友人に操縦をお願いした。

風はなくてさざ波ひとつ立たない水面は鏡のようだ。
上空の青空や白い雲が映ってとてもきれいだった。
その水面をオイらのスチームエンジンボート1号はスイスイ?と・・・


その様子を動画でご覧ください。





何回かの走航を繰り返したがノートラブルで終えることができた。
JANJANJANさん、いろいろありがとうございました。


このボートは作り始めてからもう4、5年は経つだろう。
最初は固形燃料4個を燃やすボイラーと縦型複動式2気筒エンジンのパワープラントで
ノロノロと走るだけ。 
よくみないと止まっているのか動いているのかわからない程だった。
その後はパワーアップを目指して悪戦苦闘。
燈心が20本近いアルコールランプを作って燃焼させたこともあった。
これは燃え出したら消すことができず、あえなく失敗。
行きつくところはガス炊きだった。
バーナーの自作などは思いもつかない。
市販のガスコンロを分解して転用したバーナーを使ったボイラーで少しは走りは良くなった。
しかし、まだまだ・・・
エンジン改良、バーナーの自作・・・そんなことを繰り返してやっとここまできた。

工作友人曰く、「これ以上のスピードアップは船体を工夫しなくてはできないよ」
           (この船体は重さが15Kg近くもある。)

いや、いや、もう船体工作は懲り懲りだ。
1号艇(本船)を作ったときの苦労をもう一度繰り返したいとは思はない。
この速さで結構でございます・・・というところだね。(笑い)












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