何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

超再生受信機の再調整

2017-08-31 19:56:24 | 電子工作


2010/08/31(木曜日) 曇り


超再生受信機の故障は取り付けてあった広帯域アンプが不良になってしまった
ことが原因だった。
予備のアンプ(新品)と交換して何とか受信はできるようになった。
しかし、感度が低いような気もする。 音も割れる。
それよりももっと問題なのはケースの蓋を被せると異常発振が起きてしまうと
いうことだった。
今までも少々発振気味でアンテナ接続が緩んでいたり外れていたりすると
発振することもあった。

まぁ、いい加減な工作だからいつまでも安定ではないのだ。
またもう一度調整をやり直した。

どうせ調整をやり直すのだから回路上気になる部分を修正した。

同調回路(発振回路)のバリコンのアース側が電源ラインに接続されていて
アースから浮いているようになっているがこれはちょっと問題だった。
同調を取るためにつまみを回すとき人間のアース?を感じて同調点がずれて
しまうことが起きる。
参考にした回路はトリマコンデンサの固定周波数だったからこれでもよかったのだが
バリコンを回す場合にはちょっとまずいのでコールド側をアースに落とすようにした。




新しい広帯域アンプのゲインを調べた。
電源電圧を7Vにしてみると電流は23mAぐらい。 ゲインは30dBだった。


電源電圧を電源直結にしてみた。(本来は9Vのはずだけど)8.6V供給で26mA. 
ゲインは35dBぐらいだった。


テスト結果のグラフ。


少しでもゲインを稼ごうと9V電源に直結した。


いよいよ調整開始。 先ず、コレクタ電圧の設定から。 電源は9Vの半分よりちょっと高めに設定した。
コレクタ電流は0.6mAぐらいだ。 コレクタ負荷抵抗は5KΩだからこんなものだろう。



後は各部の波形を見ながら受信音が最大になるように調整を行った。



何とか調整が終わって前のようにエアーバンドが聞こえるようになった。



超再生特有のあの「ザーーーっ」という雑音。
組み立てた時にこの雑音が出てくることが第一のチェックになるんだとか。
果たしてその雑音はどんなものなんだろうか?
波形を見てみた。





やれやれ、やっとエアーバンド受信用超再生受信機が直った。
さぁ、またコンバータ工作に復帰だ。



コメント (6)
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超再生受信機が故障してしまった

2017-08-30 18:56:23 | 電子工作


2017/08/24(木曜日)晴れ

320MHzのミリタリ・エアバンドや10MHz付近の短波放送を
110MHzに変換して超再生受信機で聞いてみようとコンバーターの
工作をしているのだが思うようにいかず手こずっている。
そうこうしているうちに主役の超再生受信機が壊れてしまった。


狭い机の上に作業台を置いて工作している。



工作中のコンバータは思うようには作動せず、目的の変換ができない。
そこでコンバータ出力に110MHzに同調するコイルを入れてみたが・・・・


110MHzの同調コイルをいれてもダメ。
かえって何も聞こえなくなってしまった。
超再生受信機からはザー、ザーという超再生ノイズが聞こえるばかりだ。

あれ!? おかしいなぁ、アンテナを繋いでもエアバンドが聞こえないよ・・・

そんなノイズだけが聞こえる受信状況をご覧ください。




超再生ノイズが出ているので超再生回路は一応動作しているのだろう。
とすると、広帯域アンプが怪しい・・・・
この広帯域アンプは中華製で850円。 ゲインは30dBと書いてある。
自作するよりよっぽど安い。
でも電源電圧が何ボルトなのかはわからないのが問題だった。
電圧を徐々に上げながらゲインを測っていって30dBになるときの電圧は7Vぐらいだった。
超再生受信機の電源と同じ9Vにすると40dBのゲインがあった。
アンプに流れる電流は約30mAだった。
まっ、ゲインが大きい方が良いのと電源が簡単になるので9Vで動作させていた。



 
50KHz~300MHzの範囲をスイープして入力し出力を測定するNWT-150でアンプの
動作を確認してみた。




何だかおかしな特性が表示された。


詳しくみてみるとアンプではなく、減衰器になっていた。



アンプに流れる電流も50mA近くあり、正常時の倍ぐらいが流れていた。



広帯域アンプが壊れてしまったんだ。
壊した原因は何だろう?
供給電圧(9V)が高すぎたんだろうか?
それともコンバーターから過大な入力が加わったのか?
(LOCの発振出力はかなり大きいかもしれない)

まっ、いずれにしろ広帯域アンプは交換しなくてはならない。
それはまた別の日に実行しよう。




コメント (4)
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模型ボートの走航会

2017-08-28 10:19:36 | エンジン工作

2017/08/27(日曜日) 晴れ


模型ボートを工作する仲間たちが愛艇を持ち寄り、湖に浮かべて走らせて遊びました。
本物そっくりの豪華クルーザー、総鋼鉄製の消防艇、陸上でも走り回るホバークラフト、
ボイラーを焚いて蒸気でエンジンを回す蒸気船、ヒステリーを起こしたようにものすごい
勢いで走り回る小型ボートなどなど、皆さんご自慢の愛艇が勢ぞろいしてとての楽しい
一日でした。



自慢の愛艇を念入りに手入れする仲間たち。



ここをもうちょっと・・・



この部品にしてみようか?  ふーん、なるほど・・・・



皆さん、わき目も振らずに愛艇の調整に熱中しています。



えーと、これはどうするんだっけ?  蒸気船の準備はなかなか大変だ・・・ 



よーし、これでOKだ。



これはホバークラフト。 いかつい手で裁縫もやったんだとか・・・



湖面に浮かぶのは模型ではありません。 近くを通りかかった本物のサーファーです。



何艘もの模型ボートが入れ替わり立ち代わりで湖面を走り回りました。
その様子を動画でご覧ください。





楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。

皆さま、いろいろお世話になりました。
またいつの日か全員集まって走航会を開きましょう。








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久しぶりの走航会に参加するための準備

2017-08-26 08:33:54 | エンジン工作

2017/08/25(金曜日) 晴れ


工作友人から模型ボートの走航会参加のお誘いをいただいた。
昨年暮れに行われた走航会に参加したのが最後なので約9か月ぶりになる。
その間、マイ・ボートはビニールシートを被って軒下で眠ったままだったので
うまく動くかちょっと心配だった。
早速、作業場を準備して点検を始めた。

9か月ぶりに眠りから覚めたマイ・ボート。 



作業場に置いてボイラーやエンジンを取り外して点検する。



ボートから降ろしたボイラー。 


配管の状態をチェック。 問題なしだ。



燃焼テスト。 燃焼室はきれいで燃焼も問題なし。 周りが明るくて青い炎は写っていない。



漏れ水を受ける四角皿台からエンジンを取り外した。


エンジン調整台に乗せてクランクケース内の点検を行う。



クランク軸を回してみると何だかガタがとても大きいようだ。 軸受けが減ったのかな?



この軸受けはプラスチック製のオイルレスのものだ。
工作を始めた頃は黒い色をしたプラスチック製のものを使っていたのだが、
この赤色の軸受は肉厚があって丈夫そうなので使っている。
余裕を持たせるためか、もともとちょっとガタが大きかった。

仕様では耐熱温度が80℃になっているのでスチームエンジンで使用するのは
可哀そうなのかもしれない。

そんなガタが大きな状態を動画でご覧ください。




取り外した軸受と未使用の軸受の比較。 
軸の太さは3mmφ用だが見た目でも擦り減っているのがわかる。



新しい軸受を半分に切って(分割して)嵌めた。


上側の半分を被せて止め金具で締め付ける。



軸受交換後のガタの様子を動画でご覧ください。




同じような構造でクランク・ピンの軸受もプラスチック(黒)を使っている。
これ摩耗が心配だったがこちらはガタはほとんどなかった。
黒い色の軸受の方が熱に強いのかな?


次はボイラー・安全弁の調整だ。 一応2.2気圧ぐらいで開くようにした。
しかし、その動作はダラダラ・・・と開き始め、ダラダラ・・・と閉じていくので緩慢な動きだ。



これで調整は終わったのでエンジンを実際に動かしてみた。

無負荷回転テストでは2400rpm、発電電力チェックでは2Wオーバーを発電した。


そのテストの様子を動画でご覧ください。




ボイラーの動作もエンジンの動作もOKなので船体へ戻した。
そして最終動作テストを行った。

その様子を動画でご覧ください。




さぁ、日曜日の走航会ではどんな走りをしてくれるだろうか・・・・・
でも、オイらの工作は「昨日までは調子よかったんだけど・・・」ということがある。
だから明日になってみないとわからない。







コメント (7)
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「差」の周波数成分が出てこない

2017-08-23 09:28:50 | 電子工作


2017/08/22(火曜日) 晴れ


320MHzを110MHzに変換するコンバータが具合悪くなってしまった。
先日までは322.2MHzのエアーバンドを110MHzを受信する超再生受信機で
よく聞こえていたのに、もっとよく聞こえるようにしようとあれこれいじくりまわして
いるうちに調子がわるくなり全然聞こえなくなってしまった。
オイらの工作ではよくあることだけどね・・・・・

具合が悪くなってしまったダウンコンバータ。



コンバータはもう一つある。
これは短波放送を100MHz付近に変換するもので結構調子よく動作している。

そこで今日はこのコンバータのLOC周波数を変えて320MHzを100MHz付近に
落とし、SDRドングルルで受信してみる実験をしてみた。


今日は市内にある航空自衛隊基地の飛行機も飛んで(今までお盆休みのせいか、飛ばなかった)
コントロールタワーと自衛隊機の交信を聞くことができた。


コントロールタワーと自衛隊機の交信はPCレシーバでモニタする。
コンバータ出力はSDRドングルで受信しHDSDRで表示する。



LOCのコイル巻き数を2回にして200MHz帯を発振させた。



これで322.2MHzを100MHz付近にダウンさせられるはずだ。
変換された100MHzをドングルで受けてHDSDRで確認してみた。
コントロールタワーと自衛隊機の交信は結構頻繁に行われた。
PCレシーバはそれを受信してバンドスコープにシグナルを表示する。
(黄色のフラグ。 音声は絞ってある。)
それと同時に変換された100MHzシグナルがHDSDRのスペクトラム窓に表われるわけだが
全然表示されない。

その様子を動画でご覧ください。




コンバータでは322.2MHzとLOCの220MHzを混合してその差の102.2MHzと
和の542.2MHzの信号を作り出しているはずだ。

542.2MHzのシグナルはどうなんだろうか?
このテストでは「和」の成分の542.2MHzのスペクトラムが表示された。

そのテストの様子を動画でご覧ください。





今まで、320MHzを110MHzにダウンしてもどうしても信号が聞こえなかった原因が
何なんだかわからなかったが、どうも周波数混合の「差」の周波数が出てきてないらしい。
どうしてこうなるのかはわからないが、少しは様子が分かったようだ。












コメント (4)
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