何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

Cdsアナログフォトカプラーの実験 - ウィーンブリッジ発振器をスイープ発振器に -

2023-08-31 11:18:43 | 電子工作

2023・08・30(水曜日) 晴れ

 OPアンプのウィーンブリッジ発振器を工作している。
 CR発振回路の「R」を2連ボリュームにして発振周波数を連続して変化
できるようにしてみた。
 周波数の範囲は70Hzぐらいから70KHzぐらいとかなり高範囲だ。
 最初の回路では周波数を変化させると出力レベルも大きく変化してしまい、
具合が悪かったがFETによる出力制御回路を取り付けて出力の変化が少なく
なるようにした。
 前々から作ってみたいと思っていた、「スイープゼネレータ」のことが頭に
浮かんだ。
 しかし、どうやってスイープ発振させればいいのか? 2連ボリュームを
「自動的に回転させる」というわけにはいかないだろう・・・
 
 これについてKnightさんから「Cdsアナログフォトカプラー」を
使うというアイデアをいただき、早速部品を調達して工作を始めた。

 

これがCdsアナログフォトカプラーです。

 

  使い方はイメージ的には頭に浮かんではいたが、具体的な使用法の資料はない。
  カプラーを購入した秋月電子のサイトに掲載されていた資料を読んで概略を理解した。

  カプラ―内のLEDの照度(明暗)を制御してその明暗で近傍にあるCds
  (硫化カドミウム)の抵抗値を変化させるというものだ。

   説明グラフではCdsの抵抗値は60Ω~10MΩと広範囲になっているが
 オイらの工作したウィーンブリッジ発振器ではVRは0Ω?~100KΩだからその範囲を
 対象にすればいいだろう。

   

実験の様子です。
抵抗値の変化がすぐわかるようにアナログテスターを使いました。

 

最初のテストのときの動画です。

 フォトカプラの調整は微妙で電源電圧を調節して設定値を変化させるのは無理でした。
 そこで電源電圧は一定値(5V)に固定して多回転調整ネジの可変抵抗器(トリマポッド)
を使って細かい調節ができるようにしました。

 

 アナログテスターで抵抗値を読み取るのは無理でした。

 やっぱりこういう時はデジタルテスターが便利ですね。

 

 

 

 最初は勢いよく、張り切ってデータを収集しましたが・・・・・
 メーカー資料のグラフで十分として測定は止めました。

 

さぁ、鋸歯状波でアナログフォトカプラーを駆動したらどうなるか????

慌てちゃいけない・・・ その前に手動でカプラを動作させて周波数が変わるかやってみよう。

                         (続く)

 

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OPアンプで鋸歯状波発振

2023-08-29 17:17:50 | 電子工作

2023・08・28(月曜日) 晴れ

 前々から低い周波数から高い周波数へ自動的に変化していき、
また元に戻って同じことを繰り返す低周波発振器を作りたいと
思っていた。(スイープゼネレータ―っていうのかな?)
 これを使えば自作したアンプの周波数特性?がオシロに表示
できるかな?というような思い付きです。
 以前、高周波(VHF帯)でコルピッツ発振回路にバリキャップ
を抱かせて鋸歯状の電圧をかけて周波数を変化させて受信帯域を
サーチする実験をしたことがある。
 まぁ、半分は成功したつもりだけど・・・(エアーバンドの交信を
サーチして数局を捉えただけで終わった)

 高周波はバリキャップで局発周波数(1か所)をスイープすれば
いいので簡単だけど、低周波のCR発振回路は数か所のR(抵抗器)
の値を変化させなくてはならないので(ウィーンブリッジ発振器は
2カ所)なかなか難しいだろう。
 
 先日、当方のブログをよくご覧くださるKnightさんから
「秋月電子で扱っている"cdsアナログフォトカプラー”を使うと
実現できるかも・・・」というアドバイスをいただいた。
 早速、秋月電子のサイトを閲覧して、即注文した。

 さぁ、「鋸歯状波発振回路」を勉強しなくては・・・・
 前回の高周波サーチのときはTTL-ICのプログラマブルカウンタと
抵抗ラダー回路を使ったデジタル・アナログ変換回路で鋸歯状波を作った。
 (鋸歯状波のスタート電位とか停止電位とかを自由に設定できるように
した。)
 OPアンプの鋸歯状波は初めてだ。

 Webサイトにアップされていた回路を参考に部品を組み立てて動作させてみた。
 すぐ動作して鋸歯状波が出てきてくれた。
 しかし、出力はー8V~+8Vと大きくてこれではcdsアナログフォトカプラーを
ドライブするのが難しそうだ。

  

 

 回路図ではコンパレータのしきい値設定が0V(GND)になっていた。
 (741の2番ピン(-)がGND)
 ここを”ー”電位にすればしきい値が下がるかも???
 回路図を変更して実験してみた。

 

  ところがなかなか発振してくれない。
  抵抗値を少しづつ変化させてやっと発振するところを見つけることができた。
  

 

 

 鋸歯状波出力は-(マイナス)電位範囲内で収まっている。
 これなら次段のドライバ(トランジスタ?)を駆動できるだろう。
 (もしかしたらこんな心配は必要ないのかもしれない・・・)

 秋月からの部品が届いたら実験してみよう。
                       (続く)

 

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OPアンプ ウィーンブリッジ発振器を改造

2023-08-28 09:21:56 | 電子工作

2023・08・26(土曜日) 晴れ

 OPアンプ(741)を使ってウィーンブリッジ発振器を工作してみた。
 最初に「基本回路」?で単純な発振器を組んで実験してみたが、調整が
とても微妙で難しく、波形歪を減らそうとするとすぐ、発振停止になって
しまい、固定周波数での発振が精いっぱいという感じだった。

 そこで参考書に記載されていた「簡単な正弦波発振器」を真似て工作して
みた。 この回路は負帰還回路にダイオードが挿入されていて発振は安定し
ていて調整も楽に行えた。
 しかし、発振周波数によって出力が大きく変化するのが難点だった。

 以前工作して「失敗」した「FETでNFBの強度を調節」する回路を
実験してみた。
 今回はオシロスコープやテスターもそろっているから???

 

回路図

ブレッドボードに組んだ回路。

 

正帰還回路、負帰還回路の抵抗値を調整して発振させた。

 

回路のTP(テスト・ポイント)の波形はこんな感じです。

 

 発振周波数は低い方は20Hzぐらいから、高い方は70KHzぐらいまで。
 ただし、NFBの調整が必要で、連続させて発振させるには「歪が発生」する
周波数バンドが生じてしまう。

 歪が少なくきれいな発振を連続した周波数で使用するには700Hz~50KHz
ぐらいの範囲になってしまう。

 周波数範囲をいくつかに分けてその範囲に対応するNFB強度に調節しておけば
良いかもしれない。

 

発振周波数を変化させながら出力レベルを確認してみた。
その時の動画をご覧ください。

 

低い周波数(365Hz)の波形 基準レベル(1KHzの出力)より大分低い。

 

1KHzの波形。 出力レベルの基準にした。(5.2Vpp)

 

出力レベルが一番大きい。 35.17KHz

レベルが下がっていく。

 

出力レベルが大分下がった。 これ以上高い周波数では発振が停止してしまう。

 

 数十Hzから70KHzという広い周波数帯を一つのレンジでカバーするのは
ちょっと無理だろう。
 いくつかの範囲に分けて、それぞれの範囲に最適な負帰還がかけられるよな回路に
すれば、もうちょっとマシな正弦波発振器になるかもしれない。

 さぁ、次はこの回路に「cdsアナログフォトカプラ」を組み込んで、「正弦波
スイープゼネレータ―」の実験をしてみよう。

                      (続く)

 

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周波数が低いと位相は進み、高いと遅れる  ― C/R B.P.F.の特性確認 ―

2023-08-20 09:11:54 | 電子工作

2023.08.19(土曜日) 晴れ

 ウィーンブリッジ発振器のことが少し分かった。(と、本人は申しておりますが・・・)
 発振を起こすには正帰還される信号の強さが必要・・・
 波形をきれいにするには負帰還量が多い方が良い・・・
 だけど、負帰還量が多すぎると発振は停止してしまうので、この兼ね合いが難しい。

 ところで、どうして発振周波数が決まるんだろう?
 C と R で構成されたバンドパスフィルターがその働きをしているんだそうだが
参考書には何やら難しい計算式が書いてあってチンプンカンプンだ。
 
 周波数可変の正弦波発振器ができたので、その出力をバンドパスに入力して出力を観察
してみよう。

  

 先ず C= 0.01μF、 RT = 50KΩ にして観察してみた。

 この場合は参考書の計算式によると f= 1/2π  RT (Hz) で
結果は318Hzとなったが果たして・・・

 オシロスコープのCH1にB.P.Fの入力を接続、CH2に出力を接続しして観察。
 318Hzよりだいぶ低い160Hz付近を入力した。

 その結果のの画面。 出力の位相が進んでいる。 

 

 

  周波数を上げて行く。
  出力の位相がだんだん遅れてくる。
  やがて入力と出力の位相が合致した。 周波数は341.9Hz だ。

 

 

 

 オシロスコープの時間軸を拡大した波形。 波形のピークが一致している。

 計算上の周波数は318Hzであるが、C,Rの誤差や配線の引き回しなどの
影響かもしれない。

 

周波数を上げて行くと位相は遅れていき、1,429Hzではこんな状況だった。

 

  次にRを10KΩと小さくして高い周波数で実験してみた。

  この場合の計算式での周波数は ≒1.59KHz になったがどうだろうか?

  大分低めの171Hzでは大きく進んでいる。

 

 周波数が1,845Hz(1.8KHz)で位相が合った。

 計算上では 1.59KHz となったが大体は合っている。


  

 周波数を上げて行くと位相は遅れていき、25KHzではこんなに遅れる。

 

 なるほど、B.P.Fの定数に合致した周波数で出力と入力が同位相になって
その周波数の出力が強め合って出てくるというわけだ。
 
 C(コンデンサ)とR(抵抗)でどうしてサイン波が発振するんだろう?と
不思議に思っていたけれど「位相」の「遅れ」、「合致」、「進み」が作用して
いるんだ。

 だけど、どうしてサイン波になるか? 三角波だって、四角波(パルス)だって
出てきてもいいと思うけど・・・オイらのぼんくら頭ではわからない。

 これで正弦波発振回路の実験は完結といたします。     

 いろいろご指導、応援くださった皆様、誠にありがとうございました。
 今後ともよろしくお願いいたします。

                    工作実習生
 

コメント (4)
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周波数可変発振器の実験

2023-08-19 11:04:30 | 電子工作

2023・08・19(土曜日) 晴れ

 参考書(OPアンプ回路の設計)に記載されていた「簡単な正弦波発振器」を
組立てみた。
 この回路は負帰還量の調整が楽にできて発振は安定している。
 発振周波数を決定するバンドパスフィルター回路の2個の可変抵抗を変化させ
ると発振周波数は安定に変化する。
 2個の可変抵抗の抵抗値は少々違っていても正常に発振する。
 これなら手持ちの100KΩー2連ボリュームを使って連続して周波数が変えられる
発振器が作れるかもしれない。
 2連ボリュームの抵抗値の差を確認してみた。 どの回転角度でも抵抗値には
差があってその最小値は0.02KΩ、最大値は6.1KΩだった。
 このくらいの抵抗値差なら大丈夫だろう。

 

 

 

電源を入れたらきれいな波形が出てきてくれた。

 

 

 周波数の変化の様子を動画でご覧ください。

 

 

 発振周波数範囲は大体170Hzから50KHzまでくらいだ。
 発振は安定しているけど、出力は周波数によって変化してしまう。
 何か測定をしようとするにのにはちょとまずいかも・・・・・
 でもこれは「簡単な正弦波発振器」なんだからしかたがない。

 次はこれを使って「バンドパスフィルター」が周波数を決定していると
いう現象を確認してみたいです。

                 (続く)

 

 

 

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