何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

超再生受信機が不調になってしまった

2017-09-29 20:06:50 | 電子工作


2017/09/29(金曜日) 晴れ


コンバータの周波数変換回路をトランジスタにして差の周波数(低い方の周波数)を
取り出すことができた。
やっと320MHz付近のエアーバンドを100MHz付近で受信できるようになった。
でも何かちょっとスピーカから出る音がおかしいような気がする。
(もっとも、使用する超再生受信機はもともと音質が悪くて明瞭度が低いんだけど・・・)

今日はそのあたりを改善する実験をしようと、超再生受信機のスイッチを入れた。
ところが、スピーカからは“ピューっ”というような異常音が出てエアバンドは聞こえない。
昨日は正常だったのに、どうしたんだろう。





先ず、一番壊れやすい(壊しやすい?)広帯域アンプをチェックしようとケースのカバーを
外した。 すると発振は消えた。




なんでだろう? 不思議だな?

まっ、広帯域アンプが一番あやしいからチェックしてみよう。
ところが回路電流は26mAぐらい。 
NWT-150でゲインを調べてみても30dBぐらいで正常だった。





そこで広帯域アンプはそのままにして、以前工作中に異常発振で手こずった低周波アンプを取り外して
みた。  超再生検波出力は「段ボールアンプ」でスピーカを鳴らすことにした。




その状態でテストしてみたがやっぱり異常発振が起きる。
ケース内は超再生検波回路と広帯域アンプだけだ。
ということは広帯域アンプがおかしいのかな?




取り付けてある広帯域アンプは回路電流やゲインには異常がないけどやっぱり少しおかしいのかもしれない。
そこでそのアンプは使用しないで小さなケースに入れた“外付け”広帯域アンプを使ってみた。




今度はケースのカバーを被せても正常にエアバンドを受信することができた。
内部に取り付けた広帯域アンプは今までは正常に機能していたんだから、
何かの拍子に調子が悪くなったのかも知れない。

これからはこの外付けアンプを使うスタイルで実験していこう。


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トランジスタのミキサでもダウンコンバートできた。

2017-09-28 16:46:41 | 電子工作


2017/09/28(木曜日) 曇り一時小雨


近くの航空自衛隊基地のコントロールタワーと上空を飛ぶ自衛隊機の交信(32*MHz)を
自作した超再生受信機(100MHz)で受信してみたいと、320MHz付近の電波を
100MHzに変換するコンバータを工作している。

工作を始めた当初はトランジスタによる周波数変換で一度はうまくいってケースに収めて
完成させたが、その後の調整で全然受信できなくなってしまった。
コンバータ出力をSDR(ソフトウェア・ラジオ)で受信してパソコン画面でスペクトル?
を確認してみると周波数変換後の高い方(和の分)は見つかった。低い方の周波数(差の分)が
見つからない。

何とか回復させようと悪戦苦闘しているとき、工作友人がDBMをプレゼントしてくれた。
このDBMを使ってみると和と差の周波数の信号が出てくる。
これでコンバータを完成させればいいのだが、やっぱりトランジスタによる変換もできるように
したい。
そこでもう一度、回路を組み立てて実験してみた。




超再生受信機は100MHzを受信するようにした。


受信範囲は90MHzぐらいから150MHzぐらい。
120MHz辺りが一番感度が良いが、その辺は120MHz帯のエアバンドが混み入っているので
100MHz付近に設定した。



コンバータの局発は220MHzにする。
これでアンテナから飛び込んでくる320MHzの電波が100MHzに変換されるはずだ。





コントロールタワーから発せられる電波を待った。
まだダイヤル目盛はいい加減だから一発で受信できるわけではない。
それに電波がいつ出るのかもわからない。
いい加減にダイヤルを回しながら待機する
飛行機が上空を飛び回ると多分、交信しているだろう・・・とダイヤルを回す。
とても根気のいる実験だ。

そんな根気のいる実験で受信したものです。 どうぞお聞きください。
(本当は受信(傍受)した内容を漏らすことは「犯罪」です。 でもこの「内容」は聞いても
何がなんだかわからない、チンプンカンプンな内容ですから大目に見てください。 
ただ純粋に電子回路の実験を楽しんでいるだけですから・・・)





受信音は何だかとても聞きづらい。
これは超再生受信機か発する音がとても聞きづらいからだ。
(でも、民間のエアーバンド(受信機で直接受信する)はもう少し良く聞こえる。
 コンバータを通すと音が悪くなるのかな?)

LOCの発振強度やMIXの作動条件(バイアス値など)を調整すれば良くなるかもしれない。
今度はその実験をしてみよう。






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コンバータで320MHzを100MHzに変換した

2017-09-26 11:41:17 | 電子工作

2017/09/25(月曜日) 晴れ  夜遅く雷雨


基地コントロールタワーと上空を飛行する自衛隊機の無線通信は320MHz帯のUHFで
行われている。
これを自作した超再生受信機で受信してみたいのだがこの超再生受信機は100MHz~
150MHzの範囲しか受信できない。
そこで320MHzを100MHz付近に変換するコンバータを工作したがなかなかうまく
いかず、失敗を繰り返していた。
どうしてだかわからないがミキサー回路から入力周波数と局発周波数の差の成分が出てこない
のだ。
これを知った工作友人が「DBM(二重平衡変調器)」をプレゼントしてくれた。
早速このDBMを使ってコンバータを作動させてみたが今度はLOCの出力が不足で失敗。
試しにNWT-150(測定器)のVFOを仮付けして何とかDBMを機能させることができた。
 
その結果をもとに、LOCの出力をアップしてやっとコンバータが組みあがった。
今日は実際の自衛隊機との交信を受信してみた。

コンバータのLOCは220MHz、変換出力は100MHzになるはずだ。
超再生受信機のダイヤルを100MHz付近で微調整して電波の到来を待った。
あっ、聞こえてきた!
通信内容はよくわからないけどエアバンドらしい内容はわかる。

そんな受信状況をお聞きください。




やっとコンバータが作動して。
でもどうしてトランジスタのミキサーでは動作しないんだろう?
この原因が知りたい。
もう一度、トランジスタでミキサ回路を組んでみよう。
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自前LOC(局発)出力とNWT-150のVFO出力の比較実験

2017-09-25 15:24:40 | 電子工作


2017/09/24(日曜日) 晴れ


工作中のコンバータの周波数変換回路をトランジスタMIXからDBM(二重バランス変調回路)に
変更して何とか差の周波数も取り出せるようになった。
一応322.2Hzのエアバンドを100MHzに落とすこともできて通信を傍受することもできた。
しかしLOCとしてはNWT-150のVFO出力を利用していて、自前のLOC(局発)では
出力レベルが不足なのかノイズが大きく出てうまく作動してくれなかった。
そこでLOCにバッファアンプを追加して出力を増強してみた。
この結果、相変わらずノイズが多いものの何とか短波放送を受信することができるようになった。

だけどVFOの出力とLOCの出力にどのくらいの差があるんだろうか?

今日はその実験をしてみた。
こんな構成でVFO出力とLOC出力を比べればいいだろう。
オイらのオシロは規格では垂直軸の帯域幅は100MHzになっているけどもう少し上までは
見られる。 その上限で両者を比較してみよう。
(この際、絶対値は問題ではない。 どのくらいの差(違い)があるかがわかればいいんだ。)

200MHzぐらいまでは波形を見ることができるが相当ブルブル震える。
大体180MHzぐらいが限度だ。




ところがVFOの出力をCH1に入力しただけで、CH2にも出力が現れる。



ブレッドボードの浮遊容量で漏れるのかな?
CH1とCH2の接続点を最大限に離してみた。
しかしそれだけではないようだ。

CH2にLOCの出力を接続するとCH1の波形が大きく変化する。


規格値を大きく離れた180MHzもの周波数信号を入力したからオシロの内部で異常なことが
起きるんだろう。

そこでCH1とCH2の比較は止めてプローブ1本で切り替えて探ることにした。



これはVFOの出力(180MHz 0dB)だ。
オシロの垂直軸は100mV/divに設定してある。
波形は安定していてきれいだ。




これはLOCのバッファアンプ出力(≒180MHz)。
オシロの垂直軸は同じく100mV/divだ。
こちらの方が出力は大きい。
でも波形はちょっとブレている。




発振波形の波高値だけでみればLOCの波高値はVFOのそれの2倍以上ある。
これでは大き過ぎるのかな?
それとも波形のブレ(不安定さ)がノイズとなって現れるのかな?
まっ、オイらのボンクら頭では考えたって解るはずがない。

今日は日曜日で自衛隊もお休みだ。
明日は自衛隊機も飛んでコントロールタワーと322.2MHzで交信するだろう。
実際の交信を超再生受信機で聞いてみよう。



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バッファアンプ付LOCの実験

2017-09-22 14:18:20 | 電子工作

2017/09/21(木曜日) 晴れ


何でこんなことをやってるんだろう?
毎日、毎日、半田ゴテを握って背中を屈めて作業机に向かっている。
これじゃ体に良いわけがない。

思い起こせば、もう一年半ばかり前のことになるが、ジャンク箱を整理しようと押し入れの奥から
引っ張り出したのがきっかけだった。
箱の中にバリコンがあったのでこれを使って鉱石ラジオでも作ってみようと工作を始めた。
季節は梅雨時で部屋の中での退屈しのぎだったのだがコイルを巻いたり、半田付けをしたり、
結構面白かった。
感度を良いものにしようと再生式にしてみたりいろいろ遊んでいたが、「あっ、そうだ! 超再生
受信機を作ってみよう!」と思い立った。

超再生受信機はラジオ少年だったころから作ったり壊したりを繰り返していたが、失敗ばかりで
一度も成功したことがない。
当時は碌な測定器もないし、部品だっていい加減なものだったんだから・・・(失敗の言い訳(笑い))
今は一応はオシロスコープもある。 古いけれどグリッドディップメータもある。
インターネットのサイトにはいろいろな参考記事も掲載されていし、トランジスタだって高性能な
ものが安く手に入る。

それからは超再生受信機工作にはまってしまった。
感度は「中華製のおもちゃレベル」だったが何とか動作してくれた。
その後改良を加えて今は一応120MHz付近のエアーバンドは受信できるようになった。

やがて「SDR(Software Defined Radio(ソフトウェアラジオ))」という
ものに出会い、その面白さに惹きつけられてしまった。
SDRはいわゆるパソコンで操作するラジオであるが、受信状況や周囲の電波の様子を画面で確認出来て
発振回路(電波を出す機器)の工作では結構役に立つものだった。
これを利用すればもっと高い周波数の電波の工作ができる。
というわけで今は320MHzのエアバンドを120MHzの超再生受信機で聞いてみようと工作
しているんだった。

自作した超再生受信機は選択度が甘いからいちいちダイヤルを回さなくてもいろいろな通信が聞こえてくる。
つまり、混信がひどいということだ。
だけど、空中をどんな電波が飛び交っているかをチェック(ワッチ)するには便利だ。
たまには珍しい内容の交信を聞いているときに強力な電波が飛んできて上被せになってしまい、
残念なこともあるけど、まぁ、面白いものだ。

ただ受信範囲が100MHz~150MHzなので近くにある航空自衛隊の基地から出る320MHzの電波が
受信できない。
そこで320MHzの電波を120MHzに変換するコンバータを工作しているのだがこれがうまくいかない。
低い周波数を高い周波数に変換することはできるのだが高い周波数を低くすることができないのだ。
(一度はうまくいったのだが調整を繰り返しているうちにダメにしてしまった。)
これを見た工作友人が「DBM(二重平衡変調器)」をプレゼントしてくれた。
これを使えば高くも低くも間違いなく変換できるということだ。

ただし、DBMを動作させるためにはちょっと強力な信号が必要になる。
オイらが作ったひ弱な信号発生器(LOC:局部発振器)では動作してくれない。

そこでメーカー製の測定器の信号発生器(VFO)を使って実験してみた。
実験対象の電波は数MHzから十数MHzの短波放送。
それをSDRが受信可能なFM放送以上の周波数に持ち上げる(高く変換する)実験だ。
実習生の目的とは逆だがこれでOKなら逆もOKのはずだ。

VFOの周波数は220MHzにセットした。


これをDBMの端子に入力して200MHz付近に変換されて出力された短波放送を
受信してみるとフェージングしながら(多分13MHz帯の)放送が聞こえてきた。

その受信状況を動画でご覧ください。




DBMの入力にいつもNWT-150のVFOを使うわけにはいかない。
自作したLOCの出力を使ってみた。
ただし、LOCの出力をDBMに接続すると発振が停止してしまうので(DBMが重荷になって
発振停止してしまうんだろう)
結合コイルを発振コイルに接近させて誘導で発生した信号を入力した。



これで一応、短波放送は受信できた。
ただ、“ブブブ・・・”というノイズがひどくて放送内容は聞き取れない。


そんな受信の様子を動画でご覧ください。




ダメだ・・・LOCを作り直そう。
発振出力を一旦緩衝(バッファ)アンプで受けてその出力をDBMに送り込もう。

こんな感じのLOCを工作した。(生基板に切り張りランドを張り付けた)






バッファアンプ付のLOCでDBMをドライブしてみた。
今度はブブブ・・・”というノイズはあまり聞こえない。
短波放送の内容も聞き取れるようになった。

その受信状況を動画でご覧ください。




何とか組込のLOCでDBMをドライブできた。
今回の実験では低い周波数の(短波放送)を200MHz付近に変換に(持ち上げる)実験だった。
今度は実際の320MHzエアバンドを100MHzに下げて超再生受信機で聞く実験をしてみよう。


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