何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

アクティブダブラーの実験    

2018-05-31 07:21:48 | 電子工作


2018/05/29(火曜日) 曇り


発振回路・・・これはなかなか面白い。
目的の周波数を正確に発振させようとするとなかなか発振してくれない。
そして、発振しては困るアンプの工作ではやたらと発振が起きてしまう。
今、HF→VHFに変換するコンバータのための水晶発振回路を工作して
いるがうまくいかない。

水晶発振子は手持ちの10MHz用だ。
これを使って100MHzの出力を得るのだがなかなか難しい。
先ず10MHz水晶発振子を5倍の(5次)オーバートーン発振させて
更にそれをダブラーで2倍にして100MHzを得る算段だったが、
10MHz5次オーバートーン発振が思うようにいかない。
回路をいろいろ変更してやっと50MHzで発振してくれた。
(この回路にしたらそれ以後は簡単に50MHz発振する。)

ダブラーはダイオードによる「両波整流」方式だ。
これもなかなかうまくいかず苦労した。
両波の出力がバランスしないのだ。 
コイルの巻き数を調整したが波高値が同じにはならない。
まぁ、適当なところで手を打ったが・・・・・

おあれこれ苦心して得た100MHzだが簡易スペアナの観測では不要な
発信出力があちこちに出ている。
100MHzだけにするのには相当強力?なフィルターをかませなくては
ならないだろう。
そうすると100MHz出力も減少してしまうのでまたこれを増幅しなくては
ならないだろう。
そうするとまた不要な周波数成分が出てくるのでは・・・・

これでは‟イタチごっこ"になってしまうのではないか。

そこで今度は出力が大きく取れる(という)‟アクティブ・ダブラー"の実験を
してみることにした。

    以上、前置き

(「前置きが長いねぇ・・・」 そうです。 自分でも何をやってるんだかわからなく 
 なってしまうので(読者の方は尚更のことでしょう)経緯を整理しています。)


一応動作してくれた100MHz発振回路。 ダブラーはダイオードによる両波整流方式だ。



出力が0.7Vppしかない。 フィルターを通したら更に低下するはずだ。



大きな出力が得られるトランジスタによる‟アクティブ・ダブラー"に変更してみよう・・・



今まで苦心して工作してきたLOC基板を分解するのはもったいない。
(もしかするとこの基板を使うしかないこともある)
そこで新たな基板(切り張りランド式)を作ることにした。
しかし、今まで使っていたトランジスタの在庫が無くなってしまった。

今まで使っていた2SC1923(左)が無くなってしまった。
UHF超再生受信機工作のときの2SC3355はまだ残っている。
でも、このトランジスタはちょっと使いにくいかもしれない。(すごい"神経質"みたいだ)


案の定、ブレッドボードに組み込んだ発振回路は動作しない。
テストオシレータやGDMを引っ張り出してトランジスタの動作を確認したが「自励発振」を
起こしてしまうのでうまくいかない。 2SC1923のときはうまくいったのに・・・・・


やっぱり2SC3355は感度が高い?らしくてブレッドボードに組んだ回路では発振を
起こしてしまう。 基板に回路を組んでいこう。


10MHz水晶発振子は一つしかない。 前の基板から取り外して使用する。 (貧しいねぇ・・・(涙))



コイルも紙ボビン・・・これまた「貧しーいっ」だよね。 (いえ、作れるものは何でも作るんです)



一応、発振回路が組みあがった。 
仮に取り付けたバイアス設定用可変抵抗器を調節して発信させた。



切り張りランド基板でなら2SC3355も正常に発振してくれた。
やっぱりちゃーんと使わなくてはダメなんだな・・・・(納得)

さぁ、次はアクティブダブラー回路の組み込みだ。
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