2017/03/27(月曜日) 雨午後は止んでうっすら青空
最近はRDS(ソフトウェアラジオ)にかかりっきりだ。
何でこんなことやってんだろう?
きっかけは「超再生受信機」だ。
超再生受信機は今までに何回か組み立てたことがあるが成功したことがない。
しかし今は当時とは条件が違う。
超高周波まで使えるトランジスタもある。
調整のためのオシロスコープもある。
インターネットのウェブサイトには参考記事がいっぱい掲載されている。
よーし、もう一度挑戦してみよう・・・・
手始めにラジコンの電波(40MHz)を受信する超再生を組み立てた。
これは何とかうまく行った。 超再生受信機が初めてうまく行った。
感度は「中華製おもちゃのラジコン」レベルだそうだが、うれしかった。
次はもっと高い周波数のエアーバンドに挑戦した。
これはなかなかうまく行かない。 感度が低いのかな?
高周波増幅回路を組み込もうとしたが発振ばかり起きてうまくいかない。
そこで始めたのが「広帯域アンプ」工作だ。
これも発振状態になったり、テスト中にICを壊したり、悪戦苦闘したが、
計測器(スイーパー)による測定では何とか増幅しているものができあがった。
そこでこの広帯域アンプを超再生受信機に取り付けてみたが効果はあまりない。
なんとか改善しようとあれこれ手をつけているときにこのSRDのことを知ったのだ。
SRD購入のときに一緒にメーカー製の広帯域アンプ(値段が安かった)も購入した。
このメーカー製のアンプと自作アンプを比べれば問題も解決できるかも知れない。
やっとSRDソフトが動作するようになった。(小さなノートパソコンだけど仕方がない)
広帯域アンプの動作を確認する実験を始めた。
先ず初めにSDRの裸の(SDR本来の)受信感度を調べてみた。
アンテナをハード(ワンセグ・チューナー)の端子に接続して受信してみた。
SDRはかなり高感度だ。
画面操作で高周波増幅のゲインが変えられるようになっている。
電波の強さが一定している放送電波を受信することにしてNHK-FM(85.1MHz)を選択した。
この電波はゲインを「0」にすると画面に表示されるスペクトラムのレベルが0になるので都合が良い。
テストはSDRのゲインを「0」状態にしておいて、広帯域アンプのゲインによって放送がどのくらいの
強度に上昇するかを知らべようとした。
そのすぐ隣にFMヨコハマ(84.7MHz)のスペクトラムが現れるのもおもしろい。
(邪魔になるよな感じもするが・・・)
そんなテストの様子を動画でご覧ください。
次にメーカー製の広帯域アンプ(メーカー不明 帯域幅0.1MHz~2000MHz ゲイン +26dB)
を接続して受信してみた。
SDRにアンテナ直結のときにゲインは0dBにしてあるんだからこのアンプのゲインだけ感度が上がるはずだ。
広帯域アンプの電源をオン、オフすると放送が聞こえたり聞こえなくなったりする。
広帯域アンプはちゃーんと作動している。
でもどのくらいのゲインなのかはよくわからない。(ベースの部分も膨らむから・・・)
まぁ、それなりに増幅しているのはわかる。
そんな様子を動画でご覧ください。
次ぎには自作の広帯域アンプを接続して確認してみた。
このアンプは専用IC(μPC1676G)を2段にしたもので(供給電圧3Vで)約38dBぐらいの
ゲインがある。 帯域幅はわからない。(300MHzまでは確認した)
このアンプの方がゲインは大きいのがわかる。
でもベースも大きくなっているので本当のところはわからない。
それにノイズの方は全然わからない。
きっと酷いノイズが発生しているはずだが、FM受信機ではノイズがカットされる機能があってそれが
効いているんだろう。
まっ、FM放送には効果があるだろう。
そんなテストの状況を動画でご覧ください。
この実験で広帯域アンプというのは大したものだということがわかった。
今まで高周波増幅回路では異常発振で悩まされていたが、広帯域アンプを使えばこういう問題はなくなる。
次はこのアンプを超再生受信回路に取り付けて実験をしてみよう。