何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

何が何だかわからないけど・・・ ー マイコン同士を無線で接続してみる -

2022-10-25 16:45:00 | 電子工作

2022/10/24(月曜日) 雨

 

もう何年も前のこと、電子工作雑誌に「IoT(”モノ(物)”と”モノ”(物))」をインターネット

でつなぐ)という特集記事が掲載されていました。

例えば外出先からインターネットを経由して家にある家電を遠隔操作するとかいうことです。

記事には無線LAN(WiFi)で接続できるマイコンとそれらを動作させるプログラムが載って

ました。

面白そうだな・・とは思いましたが何だか難しそうで、雑誌はまた本棚に戻してしまいました。

それからまた何年かが過ぎたある日、秋葉原の電子部品店で雑誌に出ていたマイコンを目にしました。

おぉーあの記事に出ていたマイコンだ! 値段も600円ばかりだから失敗して放り出しても惜しくはない!  早速購入してきました。

マイコンはEspressif Systems社(中国・上海)が開発したESPーWROOM-02というものです。

また例の雑誌を本棚から取り出し、記事を参考にしながら工作を始めました。

マイコンのプログラムを開発?(オイらにはそんな能力はない)するシステムは「アルデュイーノ(ARDUINO)」というものです。

あれこれ苦労しながらパソコンに開発環境を組み込みました。

それからは毎日、毎日、マイコン(ESPーWROOM-02)を相手にして工作を楽しみました。

しかし、このマイコンの売りである「WiFi接続」は難しくてなかなか動作させられません。

せっかくIoTを目指して?このマイコンを買ったのに、ただマイコン単独でLEDを点滅させたり、センサーを動作させたりするばかりでした。

そのうち、このマイコンは小さくてLEDなどを接続する入出力端子(GPIO)が少なくて物足りなくなりました。

そこで上位機種のESP-WROOM-32を購入し、12bitカウンターやDAコンバータによる鋸歯状波発生実験などを繰り返しました。 

そのうち始めたバーサライタ工作(回転する腕木に沢山のLEDを取り付けて点滅させて回転面に模様を描き出す)更に小型のESP32-WROVERーEを購入しました。

 

しかし工作は依然としてワイヤー配線で無線とは縁がありませんでした。 せっかくWiFi機能が付いているのに・・・・・

やっぱり無線で信号を伝えてみたい。 また雑誌やウェブサイトの記事を参考にして無線LANの実験を始めました。

 

 

やっぱり無線は難しい!!! UDPだのPacketだのチンプンカンプン・・・ 八十の手習いには荷が重い。

先ず何をするのか、何をしたいのか・・・これを決めなきゃ話にならない。

リモコンをやってみることにしました。

 

ブレッドボードのサーバーです。

 

SERVERには8個のLEDを取り付けてCLIENTから要求された番号のLEDを点灯させるものです。

端子間の配線中。 ブレッドボードの配線は自由が利いて便利だね。

クライアントのボードです。

タクトスイッチが8個取り付けられています。

 

プログラミング中。

エラーが出たり、ロジックミスがあったりでなかなか動作してくれません。

 

やっと動作するようになりました。

 

クライアントのタクトスイッチを押すとそのスイッチに割り付けられたサーバーのLEDが点灯します。

複数のスイッチを同時に押してもスイッチそれぞれに割り付けられたLEDが同時に点灯します。

動作はなかなか面白いです。

そんなテストの様子を動画でご覧ください。

 

諸先輩方の記事を参考にして工作しましたが、「参考」とは名ばかりでほとんどが「真似」です。

でも人間の第一歩は「親の真似」からです。

そしていろいろ先人・先輩の真似や教えを学んでやがて立派な大人になって独り立ち・・・

まぁ、オイらはいつまでたっても「真似」からは抜け出せないでしょうが少しは勉強になってるかも?

「おもしろいなぁ・・・」と思える時があるだけでも良いかぁ・・・・

これからも頑張って「真似」をさせていただきます。 いろいろありがとうございました。

 

 

 

 

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バーサライタ時計工作を振り返ってみた 3号機工作

2022-10-16 11:33:10 | 電子工作

2022/10/16(日曜日) 曇り

バーサライタ時計工作を振り返ってみると、時計1号を工作したのは2021年4月頃の
ことでした。
引き続き時計2号、時計3号工作と進んで行きましたがシフトレジスタを使ったバーサライタ
時計3号はなかなか完成しませんでした。
それはシフトレジスタの実験中に「時計ではない模様(パターン)」を表示することに
熱中したことと、庭に飛んでくるシジュウカラ(野鳥)の営巣を観察することに時間を取られて
電子工作が中断してしまったからでした。
でもシフトレジスタを使った時計のことはいつも気にかかっていました。
あれからもう1年半が過ぎて季節は秋の10月になってしまいましたが年内には時計3号を完成
させようと工作を再開しました。

2021年6月の初め頃、通販で注文した部品(シフトレジスタ等)が配達されてきました。
それからはしばらくの間、サイトにアップされた記事を参考にして使い方の勉強に明け暮れしました。



シフトレジスタの使用方法がだいたい理解できたので回路図をかいてみました。
シフトレジスタで制御するLEDは16個。
マイコンの端子で直接制御するLEDは3個で全部で19個のLEDです。
1つのLEDには赤、青、緑の3個のLEDが入っていますから、実際には
57個のLEDに相当します。





3号機のプロペラ(腕木)を工作しました。
シフトレジスタを6個搭載するのでマイコン部とレジスタ部で2階建て構造になりました。




プロペラに取り付けられたLEDとマイコンとの配線接続はとても大変で
根気のいる作業でした。 ・・・・・懐かしいな。
2021年の7月の初め頃のことでした。



2号機と比べてみると配線の多さがわかります。




シフトレジスタや配線数なども増えてプロペラの重さも増えてしまいました。
減速機からの回転軸支えが不十分でうまく回転させられなくなってしまいました。
そこで回転軸の先端にも軸受けを設けて対応しました。


 

しかし、それだけでは不十分でした。
プロペラの基板を支え、回転軸と結合するアルミ板が強度不足で回転数が上がると
撓んでしまい、取付台にぶつかってしまうという故障が発生しました。
アルミ板部分を強度のある構造に変更して対応しました。




あれこれ問題をクリアしてやっと機構部ができあがりました。




プロペラを回転させてLEDを点灯させてみました。
2021年の7月中頃のことでした。




使用しているLEDは直径5mmのちょっと大きめのものです。
一列に並べたLED同士の発光体との隙間が大きくて回転軌跡にも隙間が目立ちます。
光をぼかせば良いかな? というわけで薄いビニールシートをかぶせてみました。




少しは隙間が目立たなくはなりましたが、やっぱり輝線は目立ちます。
でもこれはしようがないので我慢することにしました。




時計プログラムの基本的な動作は2号機と変わりません。
ただシフトレジスタとのデーター転送が変わるだけです。
シフトレジスタ操作は結構面白いです。
そしてLEDの数も増えて3色制御もできるのでパターンを描くのが面白くなって
パターンを描くプログラミングにハマってしまいました。
そんんことに熱中しているうちに季節は秋から冬に、そして年をこして春になって
しまいました。
春にはまた野鳥の季節が訪れてきて工作はしばらくお休みになってしまいました。

月日の経つのは早いもの・・・今日は2022年の10月です。
早いとこバーサライタ時計3号機を完成させないとまた来年になってしまうかも・・・
そこで力(リキ)を入れてプログラムを完成させました。

やっと完成した3号機の画像です。
秒針は赤色、分針は白色、時針は黄色と色を変えてみました。




テストの様子を動画でご覧ください。

先ず通常の時計の動きです。
秒針は約1秒間隔で歩進しています。
60秒(一回り)で分針は1分(1/60)回転します。
分針が12分歩進で時針は1目盛(1/5時間)歩進します。



秒針の歩進を速めて分針の動きを確認しました。
秒針の速度を最高にしたので秒針は停止していますが分針、時針は歩進しています。



分針の歩進を速めて時針の動きを確認しました。
分針が12目盛(12分)進んで時針は1目盛(1/5時間)進みます。
分針が1周り(60分)で時針は5目盛(1時間)歩進します。




動画画面上に「黒い」筋が回転して見えますが、これは動画を撮影したカメラのシャッター速度と
点滅しながら回転するLEDの回転速度との差から生ずるイメージ画像だと思います。
肉眼で観察している場合には現れません。

バーサライタ時計の工作を始めてから足掛け2年。
何とか3号機を作ることができました。
これをもってこのシリーズを完了といたします。

長らくお付き合いださった皆様、誠にありがとうございました。
これからも応援のほど、よろしくお願いいたします。

コメント (2)
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バーサライタ時計工作を振り返ってみた 2号機工作

2022-10-15 16:13:32 | 電子工作
2022/10/15(土曜日) 晴れ

バーサライタ時計1号機の工作で何とか回転しているマイコンへの通電方法と
時計として動作させるプログラムについての理解はできました。
でも出来上がった1号機はプロペラに取り付けたLEDは10個だけ。
文字盤ばかりが目立って動いている針が分からないくらいでした。
そこで2号機を工作することにしました。 2021年の5月初め頃でした。

1つのLEDの中に赤、青,緑に光る3個の発光体があるLEDを購入しました。



使用するマイコンもちょっと小型のものにしました。
ただ、このマイコンには端子機能名が表示されていないので配線時にはちょっと不便でした。





回路図はこんなものです。
取付けるLEDは18個ですが、色別の個数は赤=15個、青=7個、緑=2個 で
全部で24個に相当します。
マイコンの出力端子が足りないので「針(赤色)」の部分は一つの端子で複数のLEDを
点滅させ、緑色は常時点灯状態にしました。





プロペラは差し渡し22cm(回転半径11cm)と大分大きくなりました。





プロペラの配線中。
LED素子の数が多いので配線作業は大変でした。




1号機では円形の集電盤でしたが取付が難しかったので2号機ではスリップリング方式に
変更しました。  すると回転軸が長めになり、今度はこの問題で苦労しました。




動作確認中にはいろいろトラブルが発生しました。
特にLEDの配線のハンダ付け不良については時々(回転数の変化で)LEDは消えたり
点いたりしてその原因箇所がなかなかつかめず解決に長時間を要してしまいました。

でも何とか完成にこぎ着けました。



時計が大きくなって赤色の針がよく見えるようになりました。

時は6月になっていました。
この頃、「シフトレジスタを使って多数のLEDを制御する」という」記事を拝見しました。

おぉー、これは良いなぁ・・・ やってみよう!

というわけで3号機の工作に取りかかりました。
次はシフトレジスタを使ったバーサライタ時計3号機のことを綴ってみます。
閲覧をどうぞよろしくお願いいたします。







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バーサライタ時計工作を振り返ってみた 1号機工作

2022-10-14 14:42:25 | 電子工作
2022/10/14(金曜日) 曇り時々雨

細長い腕木に沢山のLEDを1列に並べて取り付けて点灯し、それをモーターでグルグルと
回転させると腕木の回転面にLEDが点灯した円形の軌跡が現れます。
そのLEDの点滅タイミングを制御すれば規則的に変化する模様や文字などを表示することが
できます。

回転する腕木(以後”プロペラ”と称します。)が描く円形の模様や文字をみていると「時計に
してみたら・・・」という思いが浮かんできました。
早速部品を用意して工作を始めました。 2021年の2月のことでした。

工作を始めて最初の問題は電源をどうするか? ということでした。
LEDの点滅を規則的に制御するのにはマイコンを使います。
そしてLEDとマイコンを一緒に回転させなくてはなりませんがそれに供給する電源をどうするか?
これが一番の問題でした。
普通は小型・高性能のリチュームイオン電池を取り付けて対応するのでしょうが、有り合わせの
部品で間に合わせるのがモットーの実習生ですから、有り合わせの単四乾電池と電池BOXを使って
みました。
マイコンの電源電圧は3.3Vです。
そこで単四電池4本(6V)を、レギュレータで3.3Vにして供給することにしました。
電池は2個収納できる電池BOXを2個取り付けることにしました。

プロペラは毎秒20回転するように想定しました。
こんなプロペラでも秒20回転で回すとものすごい振動が発生します。
モーターを取り付けた台座がガタガタと揺れて怖いくらいでした。
回転バランスを取ることは必須条件でした。
電池BOXをプロペラ回転軸の中心に取り付けて位置を変化させてバランスを調整しました。
電池BOXの位置を変えやすいようにBOXを両面テープでプロペラに貼り付けて作業しましたが
これが間違いの元でした・・・・・






回転させてはブレを確認し、電池BOXの位置を変化させてまた回転・ぶれ確認・調整・・・
こんな作業を繰り返しているとき、回転中の電池BOXがプロペラから剥がれて吹っ飛んだのです。
2個とも吹っ飛びました!!!
幸い、ガラス窓や液晶モニターにはぶつからず被害はありませんでしたがヒャっ!としました。

そんなこともあって乾電池で動作させることは止めて回転プロペラの外部から電源を供給するように
しました。
グルグル回転するプロペラに取り付けられたマイコンに安定した電源を供給できるんだろうか?
これが第二の問題でした。
回転電極はプリント基板で、真鍮薄板で固定電極(ブラシ)を作りました。
これでUSBの5Vを供給してうまくいきました。




出来上がったプロペラ機構部を動作させてみました。
回転電極からの電力供給もうまくいってマイコンからの指示でLEDを点滅させる
ことができました。




時計にするためのプログラミングを始めました。
なかなか思うようには動作しません。
あれこれ試行錯誤を繰り返してやっと時計らしく動いてくれました。








時刻文字を入れてこれで完成です。

 

2月の初めに工作を始めて約1カ月。 やっと完成しました。
でもこの時計はプロペラに取り付けたLEDは10個だけ。
文字だけが大きく表示されて針が短くて何だかもの足りません。
もっと長いプロペラに沢山のLEDをつけた時計を作りたくなりました。
次はその工作の思い出を綴ってみます。 
閲覧をどうぞよろしくお願いします。


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