8月10日

2009-08-09 23:59:00 | Weblog

        ( 空蝉 )

 

久しぶりに近くの植物園へ行ってみました。冬と今の時期が一番花数も少なく、
多いのは降りしきる蝉の声と藪蚊、それに蝉の抜け殻でした。夏山には夏山の
服装が有るように、夏の植物園には虫除けスプレー、かゆみ止め、それと長袖の
シャツは必需品かもしれません。藪蚊も空蝉も虫除けも季語、それを詠うのもまた
いいのでしょうね。

 

空蝉のなほ苦しみを負ふかたち         鷹羽狩行

 

空蝉の爪のなかなか縋るなる          富安風生

 

空蝉の一太刀浴びし背中かな          野見山朱鳥

 

 

     伊吹嶺8月号より

 

         自在鈎揺るる陣屋の夏座敷     武藤光晴

 

 

 



 


 

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4 コメント

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夏座敷 (こう)
2009-08-10 07:36:57
自在鈎揺るる陣屋の夏座敷     武藤光晴

立派な句柄ですね。

伊吹嶺の1句、楽しみに拝見しています。
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伊吹嶺8月号より ()
2009-08-10 12:03:51
伊吹嶺の即物具象の俳句を学ぶことができます
楽しみが増えました
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感謝 (ムー)
2009-08-10 12:15:17
拙句お取り上げ頂き感謝です。
早朝の高山陣屋に涼風が流れていました。
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秀句 (ころころ)
2009-08-10 20:15:54
自在鈎揺るる陣屋の夏座敷 
こうさん、の仰る通り大きな句柄に惹かれました
真正面からぶつかるムーさんらしい一句ですね。
陣屋の涼しい風と座敷の広さを感じます。
蓼さん、これからもどんどん伊吹嶺の俳句をご紹介
します。温かい声援と厳しい評もお願いします。
これからの蓼さんの句も楽しみです。
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