( 秋蝶 )
午前中の仕事を終えてから俳友と待ち合わせて、別称ころころの離れの庭、
赤塚植物園へ行ってきました。朝から土砂降りの雨も嘘のように止んで,蒸し暑く
とも有意義な吟行をしてきました。生憎この時期の植物園は花数も少なく思って
いましたが同行の俳友には喜んで頂けたようで何よりです。早々家に戻って
多作多捨、今日見た嘱目26句を詠んでみました。出来はまあまあ自画自賛。
それにしても花の少ない植物園でも秋の季語がごろごろしているもんです。
秋蝶の黄を強くせり土俗舞 細見綾子
秋蝶や硫気痛みの神の階 岡本 眸
秋蝶の驚きやすきつばさかな 原石鼎
秋蝶やサフラン色の便り書く 仙田洋子
伊吹嶺8月号より
寝ころんでしろつめくさのつめたさよ 関根切子
納得です。植物だけでなく蝶、蝉、蛙、蚊。
そして緑風、枯葉の匂い。
夏木立見上げよと指す生き字引
言われてみれば、よくわかりますね。
あの感触、匂いまで伝わります、フレッシュさがいいです。
こうさん、こんばんは。
作者はまだお若いのに、表記にも素晴らしい感性を
もってらっしゃいます。和語の使い方は視覚的にも
優しく、その上漢字は始めの「寝」だけの構成です
素晴らしいですね。