(牡丹 赤塚植物園)
志ん生の廓噺や夕ぼたん ころころ
昭和57年ある結社のおはなし・・・
誰にでもある初学の時代。
新同人 正木ゆうこ
本閉ぢて夜の雲よりはじまる秋
秋水のなかにゆつくり指ひらく
洋梨のみおぼえのなきふくらみよ
新涼の階段で会ふ異邦人
3句欄 中原道夫
核心がだんだん見えて葡萄食む
町となる話もありし葛の花
なにげなく本音つぶやくソーダ水
3句欄 大島雄作
銃眼より覗きて空の秋うらら
指先まで新妻のもの青葡萄
台風禍机の木目きはだちて
2句欄 ころころ
月不思議子規の碑の四拾円
沖の灯に少し距離ある夜涼かな
皆初めはこんなもの。ころころももう少し真面目に
勉強してれば・・
私が主宰なら
沖の灯に少し距離ある夜涼かな
これを特選で。
色々思いを含んだ御句のようでもあり、、。。
ここさんは名札をつけていないだけで、正に熱い俳人です。
俳句道は俳句の力だけではない処世術が
あるようです。私を可愛がってくれた当時の主要同人も
俳壇を騒がす事も無くともすばらしい人格者で大好きな
先輩です。
きっとそんな方々は世の中にいっぱいいるのでしょうね。
師匠は一人、師匠に「上手いね」って言われることが
今のころころの最高の喜びです。
*PS ころころもたまには3句欄に出てました(言訳ですが)
*PSのPS「秋」では4句欄でした。(自慢)