7月 10日

2024-07-10 05:03:43 | Weblog

                            百合 その2

 

 

 

                     

 

 

 

          鬼百合に一掬の海残しやる            櫂 未知子

 

          しづけさは鬼百合の丈そのあばた         森 澄雄

 

          括られて鬼百合はみな俯ける           鈴木 文

 

          曲り屋の茅葺屋根に小鬼百合           山下智子

 

 

 

                     

 

 

 

         

          山百合の斑や滾々と夜来たる           奥坂まや

 

          山百合の茎たくましき崖のふち          福島武蔵

 

          山百合の倒れて花をもたげたる          中山ユキ

 

          故郷の山百合庭に開きけり            中村たか

 

          山百合が目覚めといふをくれにけり        細見綾子

 

 

 

                     

 

 

 

          かへりみる夫の目送鹿子百合           石田あき子

 

          盆花の流れに遅る鹿の子百合           佐野美智

 

 

 

                

 

 

 

          笹百合の一茎一花の孤愁かな           吉野義子

 

          笹百合や嫁といふ名を失ひし           井上 雪

 

          笹ゆりや嶺に白雲わき出づる           小石峰通子

 

          笹百合に風立ち木曽の雨上る           坪野洋子

 

          笹百合や棚田の水の響き合ふ           若山智子

 

 

 

               

 

                  姥百合

 

 

          サイトから一部資料・写真・知識お借りしています

 

 

 

          

コメント (2)
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