浅草寺四万六千日・鬼灯市・酸漿市
7月9日、10日は浅草浅草寺の四万六千日のご縁日。このご縁日の日に御参りをすれば
四万六千日の功徳を得られると言い伝われています。境内では「ほおずき市」が
開催され、様々な出店が立ち並び、たくさんの人で賑わいます。この2日間だけ、
浅草寺から「雷除守護」のお札が出されます。
さて、鬼灯は秋の季語(一部の歳時記では夏分類)ほおずき市は夏の季語になります
四万六千日は仏教の菩薩の一尊である、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ 観音菩薩・観音様)の縁日であり、
46,000日分の功徳(くどく)がある縁日と言われています。功徳を積むことで果報やご利益を受けられるとされています。
また、縁日にその神仏にお参りをすると普段以上にご利益があると信じられています。
つまり、四万六千日に参拝すれば、46,000日分参拝したのと同じご利益があるということになり、
江戸時代になると、「四万六千日」が定着し、人々は我先に浅草寺を参詣しようと前日の7月9日から境内が
賑わうようになったため、7月9日と10日の2日間が縁日とされ、現在に至ります
ほほづき市のほほづき雨に濡れて来し 細見綾子
風煽る四万六千日の雨 中山敏彦
葭簀越し鬼灯市の灯が揺るる 日野圭子
スカイツリー四万六千日の晴れ 佐藤とみお
ぼけ封じ四万六千日の煙(けむ) 橋本ジュン
どの顔も浅草の顔四万六千日 ころころ
炎立つ四万六千日の大香炉 水原秋桜子
鬼灯市はずれに灯す洋食屋 山崎祐子
四万六千日の山なすカルメ焼 斉藤夏風
鬼灯市見おろし堂に雨やどり 福田蓼汀
ひしめきて四万六千日のもろびとよ 山口青邨
香煙を鳩にも四万六千日 鷹羽狩行
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