子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

じんま疹

2011-08-31 18:45:34 | 雑記
何故だかわかりませんが、8月は「じんま疹」で受診する子が多かったです。

じんま疹というと、食べ物のアレルギーを心配される方が多いのですが、
じんま疹の中で、食べ物のアレルギーが原因の場合はごく僅かでしかありません。

アレルギーが原因ではなく、原因が特定できないものや、風邪などの感染症に伴うものが多くを占めています。
症状の出現した状況から何か特定のアレルギーの関与が疑われる場合には検査もしますが、じんま疹全体の中でアレルギー検査をして原因を特定できるようなものは本当にごく僅かです。

軽い症状であれば、自然に軽快してしまうこともあると思いますが、症状が強く出たり長引くようなら治療が必要です。
多くの場合は、薬の内服で症状はコントロールできますが、時々コントロールがなかなか出来ない時もあり、状態に応じ薬を調節する必要があります。
場合によっては、数ヶ月以上内服を継続する必要のある場合もありますが、小児では1~2週間程度で終了になることが多いと思います。

今時は、「じんま疹」の治療にもガイドラインがあり、大筋はガイドラインに沿った診療を心がけています。

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