子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

熱中症

2006-07-17 22:44:56 | 病気
今日松戸は一日雨でしたが、ここ数日の暑さからは解放されました。

週に2~3回のランニングをしていますが、最近の暑さは運動する際には注意が必要です。
水分の補給を十分に行い、なによりも無理をしないことが大切です。

これからお出かけなど外での活動が多くなる時期、運動していなくても熱中症に対する注意をいつも心掛ける様にしましょう。
日中の暑い時間帯に長い時間屋外にいる時などは、運動しているいないに関わらず(特に乳幼児期のお子さん)熱中症に対する注意が必要です。水分をこまめに補給し、日陰など涼しいところで休憩をとるなど心掛けましょう。
水分補給は、運動などしているのでなければ通常は水やお茶で良いと思いますが、発汗が多い様ならスポーツ飲料などのイオン飲料を上手に利用するのも良いかと思います。
ただし、通常の日常的な水分補給は水で十分なのでイオン飲料やジュース類を飲む習慣をつけてしまわないよう気をつけて下さい。甘い味のついたものに慣れてしまい習慣化してしまうと虫歯や肥満などの問題に発展する可能性があります。

これからの時期、一日暑い所にいたので熱中症ではと発熱で外来を受診する方が多くなりますが、熱中症で高熱が出た場合は意識もはっきりせず非常に危険な状態ですので、普通に外来を受診できるような状態の時は風邪による発熱のことがほとんどと思われます。

また、熱中症と同時に紫外線(日焼け)に対する注意も怠らない様にしてください。
過度の日焼けはやけどと同じことですし、長期的な事を考えれば日焼けの蓄積が皮膚のシミやシワの主要因でありまた皮膚がんのリスクを増大させます。子どものころから紫外線(日焼け)に対する対処法を身につける習慣を作っていきたいものです。