子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

あっ、と言う間に7月

2006-07-05 22:00:21 | 雑記
ちょっと油断していたら7月になってしまいました。

相変わらず夏かぜが流行っています。

沖縄や北海道ではインフルエンザが発生しているようですが、千葉県内でも散発的に報告がみられます。

なぜこの時期にインフルエンザと思いますが、例年6月~7月は夏かぜに代表される熱のかぜが多い時期で、その中の原因としてインフルエンザも以前からあったのかもしれません。最近になりどこの病院でも外来でインフルエンザの検査が行えるようになり、それが解るようになっただけなのかなとも思っています(あくまで個人的な見解ですが)。この時期の熱の原因としては夏かぜ(アデノウイルスやエンテロウイルスなどによるかぜ)が多いのには変わりなく、高熱のかぜを診察してもインフルエンザの検査は通常はしません。

また今年は、大流行にはなっていませんが麻疹が松戸市内でも発生しています。
麻疹は、予防接種のおかげでなじみの薄い感染症になりつつありますが、逆にそのことが麻疹に対する危機感をも薄れさせてしまったようにも感じます。周りで流行りだしてから慌てたり、なってしまってから後悔しないよう出来る時に忘れずに予防接種をしましょう。今年度から麻疹と風疹は混合ワクチンで1歳以上2歳未満と小学校就学前に2回接種するようになりました。
麻疹はみんなが予防接種を徹底することで根絶が可能な感染症の一つです。
まだ、接種対象年齢になって接種していない場合は早く接種をすませましょう。また、対象年齢以外の方(場合によっては1歳前でも)も、任意の接種(自費)は年齢にかかわらず受けることが可能ですので麻疹の接種をしていない方は接種をお勧めします。個人的なことですが、我が家の子どもたちはみな今回2回接種になる以前から麻疹は任意で2回目の接種をしています。また世界的には麻疹(多くは麻疹・風疹・おたふくかぜの混合ワクチン)の2回接種が標準です。