JP2018-148123(asutamuse)
本実施形態に係る半導体装置10においては、図1Aの平面図に示すように、抵抗率が500Ωcm以上の高抵抗シリコンであるシリコン支持基板100上に、埋込絶縁膜200(図1B〜図1D参照)が設けられており、さらに、埋込絶縁膜200上に拡散層(半導体層)300が設けられている。
拡散層300には、トランジスタ12が設けられる。詳細には、図1Aに示すように、拡散層300上には、ゲート電極600と、ソース電極800aと、ドレイン電極800bと、ボディコンタクト電極800cとが設けられている。拡散層300上に設けられたゲート電極600は、ポリシリコンからなり、支持基板100の上方から見ると横に倒したH字の形状を持つ。詳細には、H字型のゲート電極600は、図1A中の中央に位置する、図中上下方向(第2の方向)に沿って延びる矩形状の電極部(第2の電極部)602を有する。さらに、ゲート電極600は、上記中央部の矩形状の電極部602を図中上下方向から挟み込むように、図1中左右方向(第1の方向)に延伸する、2つの帯状の配線部(第1の電極部)604を有している。また、上記2つの配線部604は、電極部602の中央で、上記電極部602と接続している。
(*図1A)
0029
さらに、図1Aに示されるように、本実施形態においては、ゲート電極600の上記配線部604は、拡散層300上を、その中央部から図中左右方向に沿って延伸しており、さらに拡散層300の端部を超えて図中左右方向に沿って延伸している。
0030
また、拡散層300の中央に位置するゲート電極600の電極部602を左右から挟みこむように、金属膜からなるソース電極800aと、ドレイン電極800bとが設けられている。ソース電極800a及びドレイン電極800bは、トランジスタ12のソース領域及びドレイン領域と接続される配線として機能する。
0031
そして、拡散層300は、所望の不純物が注入されたシリコン層からなる。詳細には、拡散層300のソース電極800a及びドレイン電極800bの下方及びその周辺には、リン、ヒ素等のn型の不純物が拡散しており、拡散層300の他の領域には、ホウ素等のp型の不純物が拡散している。
0032
また、図1Aの右下に示されるように、拡散層300の右下には、ボディコンタクト電極800cが設けられている。当該ボディコンタクト電極800cは、基板浮遊効果の抑制するために、拡散層300の電位を固定、制御するための配線として用いられる。
0035
図1AのA−A´に沿って切断した際の半導体装置10の断面である図1Bに示すように、本実施形態に係る半導体装置10は、先に説明したように、高抵抗シリコンからなる支持基板100の上に設けられたシリコン酸化膜よりなる埋込絶縁膜200を有する。さらに、半導体装置10は、埋込絶縁膜200上に設けられたシリコン層からなる拡散層300を有している。すなわち、本実施形態においては、基板として上述したSOI基板を用いており、拡散層300が上述のSOI層に対応する。本実施形態においては、SOI基板を用いていることにより、トランジスタ12における寄生容量を低減することができる。なお、支持基板100は、半導体装置10の製造後に裏面を研削して薄膜化してもよく、支持基板100の膜厚は特に限定されるものではない。また、埋込絶縁膜200は、100nm〜2000nm程度の膜厚を持ち、好ましくは、トランジスタ12の高周波特性を考慮して、400nm程度の膜厚を持つことが好ましい。
(*図1B;図1AのA−A´における断面図)
0040
また、ゲート領域302の両側に位置する拡散層300の上面には、ゲート領域302と離隔して2つのシリサイド膜702が設けられている。さらに、シリサイド膜702上には、それぞれソースコンタクトビア700a及びソース電極800aと、ドレインコンタクトビア700b及びドレイン電極800bとが設けられている。すなわち、ソース及びドレインに対応するコンタクトビア700a、700bは、拡散層300の薄膜部300aの上に、ゲート電極600の電極部602を挟み込むように設けられている。薄膜部300a上にソース/ドレインコンタクトビア700a、700bを設けることにより、ソースとドレインとの間の寄生容量を低減することができる。なお、シリサイド膜702は、シリコンと他の元素との化合物膜であり、コンタクトビア700a、700b、ソース電極800a及びドレイン電極800bは、金属膜等から形成される。なお、本実施形態においては、これらシリサイド膜702、コンタクトビア700a、700b、ソース/ドレイン電極800a、800bの膜厚、大きさ、及び形状等については、特に限定されるものではない。また、本実施形態においては、半導体装置10の製造歩留まりを高く維持するために、製造ばらつき等を考慮してトランジスタ12のレイアウトすることが好ましい。
0043
また、ゲート電極600、拡散層300及びSTI204を覆うように、シリコン酸化膜からなる絶縁膜202が設けられている。さらに、上記絶縁膜202を覆うように更なる絶縁膜400が設けられている。加えて、絶縁膜400上であって、コンタクトビア700の間、及び、ソース電極800aとドレイン電極800bとの間には、シリコン酸化膜からなる絶縁膜802が設けられている。なお、本実施形態においては、絶縁膜202、絶縁膜400、802については、その材質、膜厚等は特に限定されるものではない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます