和英特許翻訳メモ

便利そうな表現、疑問、謎、その他メモ書き。思いつきで書いてます。
拾った用例は必ずしも典型例、模範例ではありません。

シロッコファン

2022-03-08 11:22:34 | 電気

JP6951428

【0022】
  [実施の形態1]
  図1~図4を参照して、実施の形態1における遠心ファン10について説明する。図1および図2は、それぞれ、遠心ファン10を示す斜視図および正面図である。図1および図2を参照して、遠心ファン10は、複数の羽根体21を有する。遠心ファン10は全体として略円筒形の外観を有し、複数の羽根体21はその略円筒形の側面に配置されている。遠心ファン10は、樹脂によって一体に形成され、仮想上の回転軸101を中心として矢印103に示す方向に回転する。
【0023】
  遠心ファン10は、回転する複数の羽根体21によって、内周側から取り込んだ空気を外周側に送り出す。遠心ファン10は、遠心力を利用して、回転中心側から径方向外側に空気を送り出す。遠心ファン10は、シロッコファンとして機能し、家庭用の電気機器等に搭載され、低レイノズル数領域の回転数で使用されることができる。
【0024】
  遠心ファン10は、外周枠12,13をさらに有している。外周枠12,13は、回転軸101を中心とする環状に延在して形成されている。外周枠12,13は、回転軸101の軸方向において距離を隔てて配置されている。外周枠13には、遠心ファン10を駆動モータに連結するためのボス部16が一体に形成されている。ボス部16はたとえば、ゴム製部品と金属製部品とから構成され、インサート成形によって外周枠13と一体化されている。
【0025】
  複数の羽根体21は、回転軸101を中心とする周方向に互いに間隔を隔てて設けられている。複数の羽根体21は、回転軸101を中心とする周方向において等間隔に配置され、回転軸101の軸方向における両端において外周枠12および外周枠13によって支持されている。羽根体21は、外周枠13上に立設され、外周枠12に向けて回転軸101の軸方向に沿って延びるように形成されている。


【0026】
  図3は、図2中のIII線に囲まれた領域を拡大して示す正面図であり、図4は、図3中に示す遠心ファン10の一部を拡大して示す正面図である。図3および図4中には、遠心ファン10の回転軸101(図1,図2)に対して平行な方向から見た場合の羽根体21の形状が示されている。
【0027】
  図3および図4に示すように、複数の羽根体21は、互いに同一形状を有する。複数の羽根体21の各々は、回転軸101の軸方向におけるいずれの位置で切断されても同一の翼断面形状を有するように形成されている。
【0028】
  羽根体21は、羽根体21の内周側の端部に位置し、回転時に空気が流入する前縁部26と、羽根体21の外周側の端部に位置し、回転時に空気が流出する後縁部27とを有する。羽根体21は、前縁部26から後縁部27に向けて回転軸101を中心とする周方向に傾斜して形成されている。羽根体21は、前縁部26から後縁部27に向けて遠心ファン10の回転方向に傾斜して形成されている。

【0087】
  [実験例]
  図18~図33を参照して、上述の各実施の形態に関連して行った実験例について説明する。説明に当たって、図18に示すように、羽根体21の前縁部26と後縁部27とを結ぶ直線を、翼弦線LN3と定義する。翼弦線LN3の長さを、翼弦長Cとする。羽根体21の負圧面24から翼弦線LN3に対して下ろした垂線の長さが最大になる位置P15における垂線LN4の長さを、反りtとする。反りt/翼弦長Cの値を、反り比mと定義する。

JP2002155895
[0023] 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係るシロッコファン(多翼送風機)は、図1〜図3に示す前述のシロッコファン10において、複数枚の翼33のうち3枚に1枚を、図5、図6(b)及び図7に示す改良翼36に置き換え、改良翼36を成形するための型抜き孔34bを有する主板34を採用したものである。このシロッコファン10aを図4に示す。

[0024] <シロッコファン10aの構成>シロッコファン10aは、主として、羽根車13aと、羽根車13aを覆うケーシング11と、羽根車13aを回すモータ14とから構成されている。

[0025] 羽根車13aは、円板状の主板34の外周縁に多数枚の翼33及び改良翼36の一端が固定され、それらの翼33及び改良翼36の他端がリング状の側板32で結ばれている。この羽根車13aの詳細は後述する。

[0026] ケーシング11には、空気の吹き出し口11aと、ベルマウス12により囲まれている空気の吸い込み口11bとが形成されている。吸い込み口11bは、羽根車13aの側板32に対向するように配置されている。この吸い込み口11bを通って羽根車13aの内周部の空間へ流れる空気は、概ね羽根車13aの回転軸Oに沿った形で流入し、羽根車13aの回転によって回転軸Oから離れる方向(羽根車13aの外周方向)に流れていく。また、吹き出し口11aは、羽根車13aの回転軸Oに対して略直交する向きに空気を吹き出すよう、吸い込み口11bに直交するように形成されている。

[0027] モータ14は、その回転シャフトが主板34の中心孔34a(図5参照)に装着されており、主板34を回すことによって羽根車13a全体を回転させる。モータ14の本体部分は、ケーシング11に固定されている。

[0028] <シロッコファン10aの動作>モータ14を回してシロッコファン10aを作動させると、羽根車13aが、ケーシングに対して、図5及び図7に示す回転方向Rの向きの回転する。すなわち、シロッコファン10aでは、主として翼33,36の凹面となっている回転方向R前面によって、空気を掻き出す。これにより、羽根車13aの各翼33,36が羽根車13aの内周側の空間から外周側の空間へと空気を掻き出し、吸い込み口11bから羽根車13aの内周側の空間に空気が吸い込まれるとともに、羽根車13aの外周側に掻き出された空気が吹き出し口11aに集められて吹き出される(図4の空気流れWを参照)。すなわち、シロッコファン10aは、吸い込み口11bから回転軸Oに沿った形で空気を吸い込み、吹き出し口11aから回転軸Oに直交する方向に空気を送り出す。なお、図4では回転軸Oの右側における空気流れWのみを表示しているが、回転軸Oの左側において羽根車13aの外周側に掻き出された空気は、ケーシング11に沿って吹き出し口11aまで流れ、そこから吹き出される。

[0032] 翼33の形状は、従来の翼と同様である。翼33は、図6に示すように、主板34とつながっている一端における翼弦長C1に対し、側板32とつながっている他端における翼弦長C2が若干小さくなるような形状である。したがって、翼33を形成する際には、1つの金型により翼33を覆い、図6(a)の左側へと金型を抜くことができる。また、翼33の断面形状は、図7に示すように、主板34とつながっている一端でも、側板32とつながっている他端でも、ほぼ同じ形状となっている。

[0033] 〔改良翼36〕一方、改良翼36の形状は、主として側板32とつながっている他端の近傍で、翼33を内周方向(回転軸Oに向かう方向)に突出させた形状となっている。改良翼36は、図6(b)に示すように、主板34とつながっている一端における翼弦長C1に対し、側板32とつながっている他端における翼弦長C3が大きくなるような形状である。したがって、改良翼36は、一端における翼断面から回転軸Oに沿って延びる第1部分36aに加え、第1部分36aから内周側に突出する第2部分36bを有する。

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