デジカメぶらりぶらり

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B級グルメ

2009-10-10 06:30:05 | Weblog
B級グルメ花盛りである、B級とは何だろう。手軽で値段の張らぬ品、というイメージがある。

もっとも、食事代より高い交通費を出しても食べたいメーニューもある。こうなると、ごちそうの部類に入るだろう。

高級牛で知られる伊勢・松坂で、ホルモン焼きを食べたことがあるが。アゴを上下させながら、これもA級のお相伴か、それともB級かと、首をかしげた。

B級映画というのもある。低予算で短期間に制作し、以前は2本立て上映の添え物に似た扱いだった。

富山も舞台になった「釣りバカ日誌」も、最初は人気シリーズ「男はつらいよ」の脇役として作られた。

が、「寅さんよりも面白い」と評判になり、A級昇格を果たした。ドジョウのかば焼きもイワシのつみれ汁も、かっては当地の代表的なB級グルメだった。

いま、そう呼ぶことは、まことに恐れ多い。食に対するこだわり情熱が、ごちそうの度合いを引き上げた好例であろう。

B級グルメ、侮るべからず。やがてAにも超Aにも大きく化ける楽しみも味わうことができる。

敗軍の将

2009-10-08 07:07:40 | Weblog
五輪誘致に臨んだ石原東京都知事の「敗軍の将」の弁に、政治的な動きが歴然としてあった、という。

昔の自民党の総裁選みたいなものだ。五輪招致レースは、耐久力のいる長距離と瞬時で決まる短距離走を合わせた戦いである。敗者には疲労感の残る過酷なレースである。

何年もかけてPRした実績はあてにならず、ゴール直前の最終演説で決まると言われた。オバマ米大統領夫妻が乗り込み話題をさらった。

ブラジルもスペインも大統領や国王が顔をそろえて華やかな運動を繰り広げた。鳩山さんは国内向けの顔でしかない。日本が先頭を走っていたはずのレースはゴール前で横一線になり、リオデジャネイロがすっと抜けた。

が、演説1本で逆転したのではなかった。シカゴを最初に落としたIOCの判定は記憶に値する。参加することに意義があるどころか、金メダル以外は意味のないレースだった。

2位も3位も深い敗北感が残るに違いない。夢は失ったと思わず、いい夢を見せてもらったと思ったほうがいい。
そう聞かされて思い出すのが、札束と言う「実弾」が飛び交った多数派工作。

競い合う2陣営から金をもらうのが「ニッカ」、3陣営なら「サントリー」、あちこちから頂いて、どこに投票した分らなく振る舞うのが「オールドパー」と呼ばれた。

まさか実弾が飛んだわけはなかろうが、誘致の舞台裏で虚々実々の駆け引きがあったことを語る知事の弁である。

戦いには、正攻法もあれば、相手の裏をかく奇策もある。建前と現実とを上手に使い分けるのが、国際舞台では必要なのだろう。

東京の誘致活動費用は約150億円。世界を相手に付き合うには、ずいぶん高い「授業料」がいる。



ダム

2009-10-06 07:24:27 | Weblog
9月はじめ北朝鮮から韓国に流れる川で突然水位が上がり、6人が水死する事故があった。こ北朝鮮が下流の韓国に連絡もなく、ダムから放水いしたからだった。

群馬の八ツ場(やんば)ダム問題でこの件で考えさせられた。現地視察の前原国交相に対して「下流の関係都県となんら協議をせず一方的に中止を表明するのか」と、地元知事の怒りの声があったからである。

ダムは、建設地の人々の犠牲の上に下流域の人々が恩恵を受け、全体を潤す。上流か下流か、一方だけの視点で進める危うさは朝鮮半島の例を見るまでもない。

無駄よりも恐ろしいのが相互不信である。例えは悪いかもしれないが、新幹線の建設工事でも「上流」の都合が下流域の環境を一変させる状況になっている。

鉄道は河川に似ている。上流の工事が途切れれば下流の工事にかけた歳月と費用が無駄になりかねない。



サンマ

2009-10-04 06:50:02 | Weblog
油が乗っていて、サンマがおいしい。秋の代表的な味覚だ。七輪の上でもうもうと煙を上げる焦げた魚が、果たしておいしいのだろうか。

不思議だったが、食べてみると、確かにおいしい。おいしいが、何か物足りなさも覚える。そう言うと、「懐かしさも味なんですよ」と、キザなせりふを店主が返した。

そうかもしれない。いまの時期、カレイを食べると、ふと子どものころの情景がよみがえったりする。

地物ではないサンマには、それがない。全国から旬の味が集まるようになっても、当地では値が張っても地物を求める人が多いと聞いた。

新鮮な味はもちろんだが、加えていろいろな「思い出」も味わう喜びを求めているのかもしれない。懐かしかった食卓の記憶も、時がたてば懐かしくなり、自分だけの隠し味になる。

実りの秋は、とりわけうれしい。味が多少変わっていても、カキもクリもイチジクもおいしい。

沖縄

2009-10-02 07:24:07 | Weblog
今の沖縄は、経済の落ち込みが激しく平均所得も低い、学力テストも低ランクの県である。ところが、街には子ども連れの若夫婦が目立つ。

出生率の最も高いのが沖縄である。長寿県でもある。100歳以上の長寿者が全国で4万人を超えたが、人口比でみても、比較的高い。

子どもの多い社会は、お年寄りにとっても過ごしやすいに違いないと思わせる沖縄である。所得は多いに超したことはない。勉強もできればできるほどいい。だが、大事なことを忘れてしまってはいないだろうか。

長寿高齢策と少子化対策は別々に進んでいるように見える。この2つを絡み合わせるとことが大事だろう。敬老の日のプレゼントは生命あふれる子どもの笑顔が何よりだった。

幼児と高齢者が触れ合う場がもっとあればいい。老いた親に明日の自分の姿を思い、幼児には己の来た過去を見る。人間の人間たるゆえんを思う日にしたい。