デジカメぶらりぶらり

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2012-04-11 07:13:24 | Weblog
後悔先にたたずというが、もし被災者が時計の針を震災の一日前に戻せて「こうすればよかった」と言えるなら、その声は説得力がある。

政府の機関誌「ぼうさい・春号」で、5年前の能登半島地震を経験した60代女性の話が紹介されている。「薬は肌身離さずもっていろ」との教えだ。避難所で持病のリウマチの痛みに襲われ、眠れない高齢者がいたのを見たからだった。

医者が薬をくれたので助かったが、周囲のお年寄りから「私もほしい、私にも薬を」と同じ注文が相次いだという。いかに薬を手放して困っている人が多いかを物語っていた。

震災時は、着のみ着のままで避難する。持病のある人は薬が切れて、たちどころに困る。被災者にしか分からない体験はほかにも多い。水、食料、小銭、ラジオ、懐中電灯などの備えの大事さはよく言われる。

薬や衛生用品、眼鏡なども手元になければ半日もまともに暮らせない。これが意外と難しい、災害列島・日本には役に立つ「後悔」が山ほどある。自然の猛威の前にはささやかな知恵かもしれないが、この心構えが生死を分けることもあろう。 

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