人はなぜ笑うのか。諸説ある。プラトンさんは「他人への優越感」、カントさんは常識からの予期せぬズレと考えたそうである。予期せぬズレ。わかりやすい例は立派な紳士がバナナの皮で、すってんと滑って転ぶ伝統的なギャグだろう。
すまし顔の紳士。ヘマしないような人物が転ぶから笑いが起きる。黒木夏美さんが書いた『バナナの皮はなぜ滑るのか?』によるとバナナの皮で滑るギャグは誰かが突然、思いついたものではないという。
19世紀後半、米国ではバナナの皮を平気で路上に捨てていた。滑って転び、場合によっては死亡する事故が続出していた。冗談ではなく、1870年にはニューヨークで「反オレンジの皮・反バナナの皮教会」なる団体が結成されている。
バナナで滑って転ぶという現実。その中でバナナのギャグがいつしか生まれ、やがて定着していった。「バナナの皮」は英語では政治用語でもある。政権を悩ませることになる災いや落とし穴などを意味する。
安部首相。立憲主義を軽視した発言は有に及ばず、意見を異にするものへの憎悪むき出しの国会答弁を見るとバナナの皮が敷き詰められた道を目隠しで歩いているようである。滑っても笑えない。
すまし顔の紳士。ヘマしないような人物が転ぶから笑いが起きる。黒木夏美さんが書いた『バナナの皮はなぜ滑るのか?』によるとバナナの皮で滑るギャグは誰かが突然、思いついたものではないという。
19世紀後半、米国ではバナナの皮を平気で路上に捨てていた。滑って転び、場合によっては死亡する事故が続出していた。冗談ではなく、1870年にはニューヨークで「反オレンジの皮・反バナナの皮教会」なる団体が結成されている。
バナナで滑って転ぶという現実。その中でバナナのギャグがいつしか生まれ、やがて定着していった。「バナナの皮」は英語では政治用語でもある。政権を悩ませることになる災いや落とし穴などを意味する。
安部首相。立憲主義を軽視した発言は有に及ばず、意見を異にするものへの憎悪むき出しの国会答弁を見るとバナナの皮が敷き詰められた道を目隠しで歩いているようである。滑っても笑えない。
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