ある国に、金銀財宝に飾れた王子様の銅像があった。王子様はツバメに頼んで宝飾をはがして貧しい人たちに届け、裸になって朽ちていく。この悲しい話の題名を「幸福の王子」という。
幸福とは何かを、考えさせる物語である。豊かな財産に取り囲まれていることが幸せではない。人のため自分を犠牲にすることに、人間の幸せはあると読み解いた人もいる。
日本の四国には「幸福の王子」から転落した「不孝の王子」がいた。なかなかのイケメンで、英才教育を受けて東大卒。42歳で大企業のトップに。豪邸に住み、芸能人の取り巻きをつくり、カジノで100億円も使って遊び暮らした。
その揚げ句の逮捕である。金銀財宝が招いた不孝な人生だ。幸福論がブームである。ブータンの「国民総幸福量」が話題になり、福井が幸福度ナンバー1とのデータが出て北陸3県が幸せ度ベスト3に入った。
だが、幸福とは数字や項目で表せるものでないことは、だれも知っている。幸福と不孝は紙一重、1枚の紙の表裏ではないだろうか。大王製紙の御曹司がひとりで演じた「幸福の王子」と「不孝な王子」の物語だ。
幸福とは何かを、考えさせる物語である。豊かな財産に取り囲まれていることが幸せではない。人のため自分を犠牲にすることに、人間の幸せはあると読み解いた人もいる。
日本の四国には「幸福の王子」から転落した「不孝の王子」がいた。なかなかのイケメンで、英才教育を受けて東大卒。42歳で大企業のトップに。豪邸に住み、芸能人の取り巻きをつくり、カジノで100億円も使って遊び暮らした。
その揚げ句の逮捕である。金銀財宝が招いた不孝な人生だ。幸福論がブームである。ブータンの「国民総幸福量」が話題になり、福井が幸福度ナンバー1とのデータが出て北陸3県が幸せ度ベスト3に入った。
だが、幸福とは数字や項目で表せるものでないことは、だれも知っている。幸福と不孝は紙一重、1枚の紙の表裏ではないだろうか。大王製紙の御曹司がひとりで演じた「幸福の王子」と「不孝な王子」の物語だ。