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大仏

2011-11-22 08:21:43 | Weblog
目鼻だちの大きな、大陸系の飛鳥大仏を思わせる顔、TPP参加反対の急先鋒だった山田前農相に存在感があった。

一方、ハワイで交渉参加を表明した野田首相の大きな丸顔は和風の大仏さまに似っている。TPPとは、日本の新たな国際化をどう迎えるかの問題でもあった。

対象的な二人の「大仏さま対決」は印象深かった。政治家の顔が軽くなったと言われて久しい。池田、佐藤、田中、三木、福田、大平ら歴代首相と比べての感想だが、顔の変化は政治家だけではなかった。

80年代以降の日本全体が「男も顔」の時代になったのだという(顔の文化誌=村澤博人著)すごみが嫌われる時代になった。「悪代官みたい」と言われる始末である。

いい政治家は優しい顔をしているとの幻想が、テレビなどの映像文化拡大とともに浸透したのではないか。二人の「大仏さま対決」は、政治家の顔と重さを考える機会になった。

日本の首相がころころ変わり「覚えきれない」と言われた。APECの記念撮影では珍しく中央に日本の首相の顔があった。「大仏さま」が各国首脳にインパクトを与えたのだろうか。