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水掛け論

2011-05-30 07:23:20 | Weblog
「言った、言わない」の水掛け論ほど空しいものはない。この重用時期に「再臨界」をめぐって政府と原子力安全委員長との泥仕合だった。

双方とも突っ張るなら、真相が明らかになるかもしれないから、まだ救いがある。ところが「そんなこと私が言うわけがない」と強弁していた安全委員長が一転「水に流す」と丸く収まった。

真相はヤブの中。とんだ手打ちだ、先日の衆院委でも海水注入中断指示を疑われた菅首相が「そんなこと私が言うわけがない」と弁明した。首相も安全委員長も「指導者」として誇りが高いようだが、信頼をなくした専門家やトップほど危ないものはない。

「K首相をどう思いますか」と問われて「賢い人」と答えた知者がいた。その心は「自分は本当はバカな男やということを、うまいこと言うて、バレんように隠し通しとる」(一海知義氏『帰林閑話』)との皮肉話がある。

首相は、サミットへ出発した。屋内では指導力のなさへの批判をかわしも、世界の首脳陣に隠し通せるものではない。首相を代える、代えないの論争が帰国後にどう収束するか、予断を許さない。