デジカメぶらりぶらり

デジカメのほやほやの写真をご覧下さい。

大相撲

2011-05-22 09:25:12 | Weblog
大相撲の八百長が「過去にもあった」と報じられた。特別調査委員会の見解に、衝撃を受けたファンはどれだけいるだろう。うすうす分かっていた話ではなかったか。

「片八百長」というのがある。相手の窮地を察して片方の力士が勝手に手を抜く相撲。敢闘精神に欠けるが、目の肥えたファンは仕方がないな、と見過ごすという。別名「人情相撲」忌まわしい八百長のウミには片八百長も含まれるのだろうか。

物事には、きっちり白黒のつくこともあれば、そうでない場合もある。大相撲には、ほかの格闘技とは違う楽しみがある。八百長問題は厄介なのである。厄介だが、勉強になった。

力士の本文は心・技・体の充実で、それに反する八百長は許せぬ、という正論が渦巻いた。が、やんちゃ盛りの若者が大半の世界にはなかなか難しい注文ではなかろうか。

松任の高僧・暁烏敏(あけがらすはや)に逸話がある。正直者がバカを見る。と嘆く人々に向かって「この中に正直者がいるなら名乗り出よ」と一喝した。

建前と本音、白黒と玉虫色の決着。いろんな人間模様を映す八百長問題は、外国人ばかり強い土俵より、よほど面白い。