昨日と関連することですが、今日は、放送局開局の何周年かを記念して発行された切手で、持っているものを取り上げてみます。
まずは、CCCP (ソビエト社会主義共和国連邦) の「モスクワ放送開局50周年」(1929-1979)の 記念切手です。
ラジオ塔から電波が広がっていて、数カ国語で「こちらラジオ・モスクワ」と書かれている切手デザインです。
さて、描かれている塔ですが、実在するものです。
モスクワのシャボロフスカヤに位置していて、技術者ウラジミール・シューホフさんが設計した双曲面構造の鋼鉄フレームで造られたアンテナ塔で、「シューホフ・タワー(シャボロブカ・タワー)」と呼ばれています。
ロシア革命後初の大型構造物で、当時、材料の鉄鋼不足のため、格子状にすることで強度を確保し、ここから1922年3月19日に無線放送が始められ、1939年3月10日にはテレビ放送が開始されたのだそうです。
ところで、塔の完成から90年あまり。今年の2月に、ロシアのテレビ・ラジオ放送国家委員会は、この塔の取り壊しを提案した、という話です。4月から「ロシアの声」の放送が止まっていますし、このような古いアンテナ塔は、もう必要がないと考えられているのかも知れません。今後は、どうなるのでしょうか。
切手は、1983年(の消印?) モスクワ放送日本語課からの封筒に貼られていました。
次は、SRI「Swiss Radio International開局50周年」(1935-1985)の 記念切手です。
スイスの国から、電波が出ているようなデザインになっています。
1985年の発行で、スイス切手の国名表示はHELVETIA (ヘルヴェティア=スイスのラテン語名)です。
1986年に、SRIからベリカードとパンフレットをいただいた封筒に貼られていました。
3番目は、CBC「Canadian Broadcasting Corporation開局50周年」(1936-1986)の 記念切手(右側)です。
地球上でカナダの国土と、50周年のシンボルマークがあしらわれたデザインになっています。
1986年にいただいた、カナダ音楽国際年のベリカードに貼られていました。
以上、外国放送局からいただいた、開局周年記念切手でした。
このほかにもあると思いますし、ラジオ・テレビ・無線通信など、放送に関連するテーマの切手は世界中で発行されていますので、集めるのも楽しいかも。
長くなりますが、最後にもう1つ、日本の記念切手を紹介します。
「国際放送50年」記念ということで、1985年に発行された60円2種です。
絵柄は、横山大観作の「夜桜」という作品で、横ペア構成になっています。
この切手ですが、国際放送という割には、NHKやRadio Japanなど局名や英文表記はなく、漢字が読めない外国人には、何の記念なのか、さっぱりわからないでしょう。また、高名な作品なのかも知れませんが、採用された絵柄から国際放送を連想するのは、むずかしいのでは。
NHKやRadio Japanと書けない、何か理由があるのでしょう。とりあえず、50年目にあたる出来事なので発行を。また、デザインもしにくいので無難な著名画家の絵で、と当時の郵政省の担当者は考えていたのかも知れませんね。
エクアドル政府は、1980年にHCJBの50周年シンボルマークを採用した記念切手を3種類発行したことは、前に書きました。
1985年、Radio Japanは「開局50周年」に、記念のベリカードを2種類発行しました。
このデザインを切手にも採用して、共通デザインとしてコラボレーションしていれば、画期的なものになったのでは、と思ってしまいました。
まずは、CCCP (ソビエト社会主義共和国連邦) の「モスクワ放送開局50周年」(1929-1979)の 記念切手です。
ラジオ塔から電波が広がっていて、数カ国語で「こちらラジオ・モスクワ」と書かれている切手デザインです。
さて、描かれている塔ですが、実在するものです。
モスクワのシャボロフスカヤに位置していて、技術者ウラジミール・シューホフさんが設計した双曲面構造の鋼鉄フレームで造られたアンテナ塔で、「シューホフ・タワー(シャボロブカ・タワー)」と呼ばれています。
ロシア革命後初の大型構造物で、当時、材料の鉄鋼不足のため、格子状にすることで強度を確保し、ここから1922年3月19日に無線放送が始められ、1939年3月10日にはテレビ放送が開始されたのだそうです。
ところで、塔の完成から90年あまり。今年の2月に、ロシアのテレビ・ラジオ放送国家委員会は、この塔の取り壊しを提案した、という話です。4月から「ロシアの声」の放送が止まっていますし、このような古いアンテナ塔は、もう必要がないと考えられているのかも知れません。今後は、どうなるのでしょうか。
切手は、1983年(の消印?) モスクワ放送日本語課からの封筒に貼られていました。
次は、SRI「Swiss Radio International開局50周年」(1935-1985)の 記念切手です。
スイスの国から、電波が出ているようなデザインになっています。
1985年の発行で、スイス切手の国名表示はHELVETIA (ヘルヴェティア=スイスのラテン語名)です。
1986年に、SRIからベリカードとパンフレットをいただいた封筒に貼られていました。
3番目は、CBC「Canadian Broadcasting Corporation開局50周年」(1936-1986)の 記念切手(右側)です。
地球上でカナダの国土と、50周年のシンボルマークがあしらわれたデザインになっています。
1986年にいただいた、カナダ音楽国際年のベリカードに貼られていました。
以上、外国放送局からいただいた、開局周年記念切手でした。
このほかにもあると思いますし、ラジオ・テレビ・無線通信など、放送に関連するテーマの切手は世界中で発行されていますので、集めるのも楽しいかも。
長くなりますが、最後にもう1つ、日本の記念切手を紹介します。
「国際放送50年」記念ということで、1985年に発行された60円2種です。
絵柄は、横山大観作の「夜桜」という作品で、横ペア構成になっています。
この切手ですが、国際放送という割には、NHKやRadio Japanなど局名や英文表記はなく、漢字が読めない外国人には、何の記念なのか、さっぱりわからないでしょう。また、高名な作品なのかも知れませんが、採用された絵柄から国際放送を連想するのは、むずかしいのでは。
NHKやRadio Japanと書けない、何か理由があるのでしょう。とりあえず、50年目にあたる出来事なので発行を。また、デザインもしにくいので無難な著名画家の絵で、と当時の郵政省の担当者は考えていたのかも知れませんね。
エクアドル政府は、1980年にHCJBの50周年シンボルマークを採用した記念切手を3種類発行したことは、前に書きました。
1985年、Radio Japanは「開局50周年」に、記念のベリカードを2種類発行しました。
このデザインを切手にも採用して、共通デザインとしてコラボレーションしていれば、画期的なものになったのでは、と思ってしまいました。