BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

チョソンの声放送局からの郵便物 (1)

2014-06-07 | BCLアラカルト
今月3日に取り上げた、「海外の日本語局からのベリカード」に関連した話です。

朝鮮民主主義人民共和国、VOK「チョソンの声」放送局からのベリカートを紹介しましたが、送られてきた郵便物についてです。

ずっと前はそうではなかったのですが、数年前から、郵便物が税関で検査されるようになりました。

開封した目印にテープが貼られ、ちょっと前までは付箋でしたが、今は小紙片が付けられています。また、検査は成田郵便局から川崎東郵便局で行われるようになりました。



戦時中の日本軍、戦後のGHQ、はたまた、刑務所に入っている受刑者宛て、といった郵便物で検閲が行われていたという話は、耳にしたことがありますが、今の時代に経験するのは、北朝鮮からの郵便物ぐらいでしょう。まあ、検閲というよりは、中に何が入っているのかを、検査するのが目的でしょうが。

北朝鮮からの物品が同封されている郵便物は、外国為替および外国貿易法に基づく輸入禁止措置に抵触していて、税関検査でひっかかるようです。

以前、別のブログで取り上げたことがありますが、画像は、2013年の税関からの告知状の一部です。



VOKから送られてきたのは、英字新聞と刺繍布と書かれていますので、新聞は「ピョンヤン・タイムズ」と「局の布製ペナント」だと思われます。

輸入禁止物品を受け取るための手続きは、個人でも可能なのでしょうけれども、手続きの煩雑さなどを考えると、結局は、あきらめ(品物は返送?没収?)となりました。
税関の開封検査を通り、宛先人に送られてくるのは紙類…新聞・雑誌・本、それにベリカードぐらいのようです。

X線検査で、内容物はおおよそがわかると思うのですが、うがった見方をすれば、新聞や雑誌とはわかっていても、どんな記事が載っているか、他に何かまぎれこんでいないかまではわからないでしょうから、オープンしているのかも知れません。

北朝鮮からの封筒ですが、放送局名はいつも手書きで、茶色の手作り的な封筒が使われています。かつては、白色封筒もあったのですが。
切手は、70年代初めには貼られていましたが、ずっと貼られていません。その必要がないのでしょうし、横流しや途中で剥がされて再使用の防止策なのかも知れません。
使用済み切手を、昔、プレゼントとしていただいたことがありましたが、これらは外国向け郵趣用では、と思ったりします。

封筒には、切手に代わり、PAR AVION(航空便)、T.P(Taxe Perçue=フランス語で郵便料金支払済)、PYONG YANGのゴム印が押されています。また、すこし前から差し出しの日付印が押されるようになりました。
もう1つ、AOのスタンプ(autres objets)が押されていますが、この意味はよく分かりません。

(追加)「チョソンの声放送局からの郵便物」については、より新しい内容で書いています。→こちらへ。



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