こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2012年11月19日 月曜日 ジョニ・ミッチェル 「Come in from the cold」'91

2012-11-19 22:35:43 | クロスオーバーイレブン


尊敬するジョニ・ミッチェルさんの「ナイト・ライド・ホーム」。
1991年の作品。

社会人の船出の間際。
1991年が明けたあとのさむい冬。

クロスオーバーイレブンで「ジョニ・ミッチェル特集」があった。
そこでこのアルバムからの曲がかかり、録音したカセットテープ。
のこりすくない日にちを数えながら聴いた記憶。

「ナイト・ライド・ホーム」。

ジャケットから、かってに夜、家に向かって走る、とおもいこんでいるじぶん。
それは、家のあたたかさだったり、まってくれている好きなだれかだったり。。。



やすみになにがあっても、平日がはじまれば必死にならなきゃいけない。
生きるからには。

必死におきて、いつものごとくぎりぎりしたくをして、必死に駅にむかう。
ねぐせのついた髪をいそいで、しゅっしゅっと液をかけて・ぼーぼードライヤーをかけて。

白い空は、晩秋をかんじさせる。
いつ雨がふってもおかしくはないような白さ。
こころのなかで、スタイル・カウンシルの「マイ・エヴァー・チェンジング・ムーズ」が鳴る。

仕事場に行くと、電話が鳴り、あくせくとうごく。
心身のモードやスイッチが「今」に必死になれるおかげで、ゆらぐ内なる情をいったんわすれさせてくれる。



さむい一日だった。
でも、体内に記憶された、あの1983年の胃潰瘍の晩秋を思い出させてくれる。
それが、きょうの天使。
そこにじぶんのすくいを依拠させる。

U2「WAR」や前年のデペッシュモード「ア・ブロークン・フレーム」、ヤズーのファーストアルバム、YMOなどを聴き込んでいた晩秋。



さむいなかから、家をめざすなかのあかり。
そこにはすくいがある。

■Joni Mitchell 「Come in from the cold」■
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2012年11月18日 日曜日 永遠にやすらかたれ

2012-11-18 16:46:23 | 写真日和

ひだりが まみちゃん   みぎが コチャコちゃん

となりのおばさんが、あさにお花代、とつつんできてくれた

11時半 おむかえがきて コチャコちゃんをおくりだす
くるまがみえなくなるまで みていた

くもが1つもない 青空
かぜはつよく吹く
だけれども あたたかい
あついほどの ひざし


庭には みんな居ない
みんなネコたちは ひなたぼっこへいったのかな

ぼーぼーかぜが吹く音がする
緑茶をいれてのんだ
すこしだけ ごはんをたべた

そして、実家から自宅にむかう


形見に かわいい葉っぱのししゅうのタオルをもらう






暗いみちで 鈴をひろった場所






電車にのれば ちがう世界のにおい
それまで思いもしなかった 感情につつまれる
一駅 一駅 とおざかるたびに ふいになみだがでてきた
もういないんだ という現実に そこではじめてきづく




東向島から 秋の空気をすって
かがやく樹々、花、そら、ひかりをみて
ぶらりぶらりと かえる


















永遠に やすらかたれ

かわいい 愛しの コチャコちゃんに この曲をおくるよ

■Human Audio Sponji 「Everybody Had a Hard Year」■


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2012年11月18日 日曜日 みおくる

2012-11-18 10:51:13 | 雑記帳


まもなくコチャコちゃんを いったんみおくる

まみちゃんのときとちがうのは
いつもどおり ねているみたい

こえをかけたら むっくりおきそうなほど まどろんでいる

きれいずきで オシャレだったコチャコ
抱っこすると 毛のよいにおいがしたコチャコ
毛のしろさがまばゆいほど とてもきれいなコチャコ

コチャコには赤がにあうから 赤い花をむなもとに
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2012年11月17日 土曜日 お通夜

2012-11-17 23:58:56 | 写真日和


1996年6月22日。
家族の肖像。

母ネコ コチャコちゃん、4月8日うまれのまみちゃんと正(しょう)ちゃん。
たくさんのものがたり。


コチャコちゃんは、やすらかにねむっている。
くるしみも喧騒もない しずかな夜。
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2012年11月17日 土曜日 おつかれさま、コチャコさん

2012-11-17 20:57:12 | 雑記帳


コチャコさん、
ほんとうによく頑張ったね。

19時50分ころ、しずかにコチャコさんは息をひきとりました。
まみちゃんと一緒に仲良くしてね。

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2012年11月17日 土曜日 4時、雨が強くなってきた

2012-11-17 16:23:52 | 雑記帳
いつもかんたんにつかわない
そう心がけている コトバがある

それをつかうときは
つかわざるをえないから
つかわないほうがよいから

コチャコちゃんは
一生懸命頑張っている

2キログラムもない
ちいさなからだで
こんなにも頑張っている

ながく食べず飲まず
くるしいなかでも

ぼくには見えない なにかをみつめて
小さい全身で一生懸命呼吸しようとしている

かなわないつよさ
つきそいのほうが居眠りしてしまうくらいの
ながいながい時のなかで

やれることはすくない
スポイトでお水だけは少しのんでくれる
おしっこは何回かした
くちのにおいは つらい体内からくるんだろう
じぶんがよく胃がわるいときのにおい

ときおりうなされてこえをだす
なにがただしいかは わからないけれども
からだをさすって てをにぎって こえをかける
じぶんがよわって不安だったら そうしてほしいから
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2012年11月17日 土曜日 朝の幻想

2012-11-17 09:18:58 | 雑記帳


夜、気づかないで、
眠ってしまったせい。
12時おきて、横でようすを見ながら
コチャコちゃんには失礼だけども缶ビールをのませてもらった。

とちゅうでトイレにいく。
トイレすら自分で行けないコチャコちゃん。
五体満足な自分。
ぜいたくにもほどがあるぜ!
下手に壊れた本能を持つ・にんげんだもの。みつを。
人も自分も。

明け方、4時になって、眠くなりねてしまう。
老親が起きてきたり
そんな音でおきてしまうと、しらじら、空が明けるのがみえた。

コチャコちゃんを覗くと、目とクチが半分ひらいている。
ときおり、一瞬だけ声をだす。
状態が変わった。

ふたたびねてしまう。
コチャコちゃんはいきなり、すっくと立ち上がっておどろく。
鳴いて・歩いて・お水をのんだ。

おきてふりむく。
写真家・岩合さんが地中海のネコをたずねていく番組がうつっていた。
モニターには、地中海沿岸のかわいいネコたちがいた。

コチャコちゃんのグリーンのタオルをのけてみると、一面におしっこをしていた。
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2012年11月17日 土曜日 六日目の夜・子守唄

2012-11-17 01:27:49 | 音楽帳


コチャコちゃんのところへ行くみちで、鈴をひろった。
チャリン、と歩く足にぶつかって音がでた。
良い音がしたのでもったまま、コチャコちゃんのところについた。

朝から寝たまんまだとのこと。

ただ、お袋さんが、昼にスポイトでお水をあげるとのんだ。

「コチャコちゃーん」とこえをかける。
鳴きはしない。
だけど、クチのあたりがうごく。
聴こえてはいるんだ。

3人それぞれ、さかんにこえをかけるから、
反応にもつかれるからだろう。
数回したら、やめた。
かしこい。



あたたかくするために、2つ折りタオルを掛けふとんに。
横にじぶんも寝っころがってみる。
同じ、ゆかから何センチのところで、コチャコちゃんをみていた。
葉っぱの刺繍がはいったタオルが、コチャコちゃんの呼吸を伝える。
上に下にとちゃんとうごく。

老親は居たが、いつの間にか寝てしまった。こちらが。
起きているさいごは、9時のニュースがながれていた。

起きてみたら、だれも居ない。
時計をみると12時。
テレビは消え、暖房とうすい明かりだけがついていた。

うかつに寝てしまったので、コチャコちゃんは?ととっさにおもう。
横に寝ていた。



だけれども。
呼吸は、さっきとちがっている。
ハナで呼吸している音が聴こえた。
必死さが伝わってきた。
おなかで呼吸するみたいに、たたかっている。



なでたりしたけど、そんなことは助けにならない。
なでるのはやめて、横で見守るだけ。

乾燥している気がしたので、お水を近くにおく。
そのお水に濡らしたティッシュで、クチや顔のまわりを拭いて、クチモトを湿らせる。
すると、反応がびくんとあった。

何もないまま寝ていたので、ふとんとまくらをもって、コチャコの横にふたたびいく。
くるしそうな呼吸だけれども、生きようとしている。
くるしいだけなんてかわいそうだ。

横で子守唄をながすことにする。
コチャコちゃんの思うことはわからない。
だから、こちらのかってな思い込みかもしれない。
しれない。じゃなくて、思い込み。



ただ、ゆったりした「気」や「音」や「気配」がつたわれば。。。
一分ののぞみ、一分の思い込み。
亡くなるとしても、どうかやすらかであってほしい。

この前の日曜に聴いて驚いた、細野さんのデイジーホリデイをかける。

青葉市子さん。
1990年うまれの22歳のかた。

お話しのしかた、生ギターで奏でた「ひかりのふるさと」。
青葉さんがえがきだす、天性のたゆたう存在感。
そこに、いざなわれる。

この空気が、彼女・コチャコにつたわれば。

■細野晴臣 さん「DAISY HOLIDAY」 青葉市子さん 「ひかりのふるさと」■


わたしが横にいてもいなくても、たぶんなにもかわらない。
エゴイスティックに横にいて、なにかができるとおもっている。
気がつたわるとおもっている。
こころのなかでは、ハナ呼吸に、つらくおもいながら。

「また、おとくいのじぶん勝手だな」そうわかっていても、いさせてくださいな。
こんやだけは。
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2012年11月16日 金曜日 六日目・おだやかに、そのままに

2012-11-16 19:19:58 | 雑記帳


大して寝れないまま、朝が来た。
朝起きると、コチャコちゃんは、座ったときに足が入るデスクのへっこみに横たわっていた。
手足を投げ出すように。
四本の棒のように。
眼が開いていた。

さすって声を掛ける。
少し動いた。

カーペットが濡れていた。おしっこ。
机の奥には、少し濃いしみ。さわって匂うと、大の方。
なにも食べていないので、液しか出なかったのだろう。

鬼畜老爺にはつたえず。
お袋さんを呼んで、ことを伝える。



トイレやお水、えさに近い場所に移すことにした。
中にはいってもらうために買った、花柄の寝袋のようなおふとん。
これをひいて、そのうえにコチャコちゃんを乗せることにした。

抱っこして移動するが、かなしきほどに軽すぎる。
背中はゴツゴツとホネばっている。
この手。手が自然に感じわける重さと大きさのバランス。
まみちゃんの最期と同じものを、手は思い出させる。

花柄のかわいい、表面のはだざわりの良い、おふとん。
その上に、コチャコちゃんを横たえる。
さすって声を掛けると、ちいさく声を出した。まぶたは反応した。すこし。

もう粗相をしてもよい。
下に引くものを変えればいいから、とお袋さんが言ってくれた。
そのままでいいよ。コチャコちゃん。そういう。

スーツを着ながら、出るまぎわ、声をかけて駅に向かった。
お袋さんに、なにか変化があったら携帯電話にいつでも電話を・とおねがいした。
うしろ髪を引かれながら、外にでた。



小春日和。
空にはなにもなくて、すきとおる青だけがある。
光が、駅へ向かう人や、花やおきものの長い影をえがく。



午後、お袋さんより携帯電話に連絡をもらう。。

抱っこして、お水を飲ませたら飲んだ。
おてんきがよいので、日がさす昼に、おふとんのまま日なたぼっこできるように移動した。
ただ、時々刻々とおとろえていく。
そういう。

今夜が、ヤマかもしれない。。。。と、
言いたくはないけど、と、
話すコトバを聞いた。

その言葉に、裏付けは確認のしようもない。。。が、後悔しないために。

「ボクも覚悟はしている」

まわりの同僚に事情を話し、やることをはやく終え、実家に向かう。
そうする。
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2012年11月15日 木曜日 五日目・七五三の夜

2012-11-15 23:55:09 | 雑記帳
11月15日。子供を持つ方にとっては、七五三の日。

【公】丸一日、有明展示会のお手伝い。
一年に一度のご奉公。
受付嬢、ならず受付おやぢ。さまざまな物語が、リアルタイムで生まれる愉しみ。



人が出会い・すれ違う人間交差点。
偶然のフラグメント。
一人一人の方々に接するうちに、あっという間に時間は過ぎる。

むかし、支援してもらった人、出会った人、などに偶然出会いお話しをする。
「ヒゲをたくわえていて、わからなかったよ(笑)。」
こんな自分にも、繋がっている糸を抱いていてくれる、数少ない方々に感謝。

***

祭りが終わったあと。
早い日暮れ。



外で同僚を誘い、コーヒーとタバコで一服・雑談。
駅で別れると、静まる有明の夜は、冬の風と空気に一変。



***

【私】会場まで来てくれた、お世話になってきた仲間を囲んで、お酒を飲もう。
そんなささやかな数人の場を教えてもらった。誘ってもらった。
行きたい。けれども、コチャコが待っている。
丁重に断る。断腸の思いで。

実家に向かう。
まずは、お医者さんの結果を聞く。
甲状腺機能亢進症では無い、多少の痴呆は来ている。
そして、栄養剤の注射。

それ以上の情報が無い。

長イスの陰からコチャコが現れた。
しかし、昨夜より状況は明らかに悪化している。

歩こうとするが、後足がもつれて少し歩いて倒れてねじれる。
そのままになる。
壁に向かうと、突き当たったまま動かない。
水飲み場に下ろすと、前足を器の中にいれてしまい、そのままになる。

一週間もしない間に、大きく変化した様。それは、まさかとしか言えない。

***

三人の家族会議。
また、鬼畜は、まみちゃんの時と同様、あっさり安楽死を臭わせる。

本人自体がボケている鬼畜の言うことを流す。
彼を除き、お袋と話し合う。

その後、さらにネットでいろいろ調べる。
似た経験をなさった方を探して。

それを踏まえて、再度、お袋と話し合う。



自分なりの暫定結論。
たぶんコチャコの痴呆は内部で進んで居たのだろうが、この日々の変化の早さから、戻ることはない。
脳に何かが起きているかもしれない。
突然のことだが、死期は近い。そう思うしかない。腹をくくる。

抱っこして、まん丸のかわいい目も見たが、既に撫でたりしても、目は変化しない。
また、お話しをしても反応が無い。
ノドやカラダをマッサージしても、ゴロゴロすら言わない。
すでに、目も耳も機能していないのかもしれない。

お水、お医者さんでもらったペースト状のエサをスポイトであげる。クチに含まない。
ぼうっと目を開けて、ずっと立っている時には、横にして体力消耗を減らしてあげる。
歩くであろう動線上の障害物を取り除く。
安心するらしき、暗がりで静かにしている時間を大事にする。

明日、朝にどうなっているかさえわからない。
カラダに耳をくっ付けて打つ脈や、お腹の呼吸があることは確認したが、いつどうとは言えない。
今夜は、布団を運び込み、近くで添い寝する。

どこまで行っても後悔がゼロにはならない。
それは、どのような選択をしても同じだ。
ならば、出来ることをするしかない。





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