こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2012年11月16日 金曜日 六日目・おだやかに、そのままに

2012-11-16 19:19:58 | 雑記帳


大して寝れないまま、朝が来た。
朝起きると、コチャコちゃんは、座ったときに足が入るデスクのへっこみに横たわっていた。
手足を投げ出すように。
四本の棒のように。
眼が開いていた。

さすって声を掛ける。
少し動いた。

カーペットが濡れていた。おしっこ。
机の奥には、少し濃いしみ。さわって匂うと、大の方。
なにも食べていないので、液しか出なかったのだろう。

鬼畜老爺にはつたえず。
お袋さんを呼んで、ことを伝える。



トイレやお水、えさに近い場所に移すことにした。
中にはいってもらうために買った、花柄の寝袋のようなおふとん。
これをひいて、そのうえにコチャコちゃんを乗せることにした。

抱っこして移動するが、かなしきほどに軽すぎる。
背中はゴツゴツとホネばっている。
この手。手が自然に感じわける重さと大きさのバランス。
まみちゃんの最期と同じものを、手は思い出させる。

花柄のかわいい、表面のはだざわりの良い、おふとん。
その上に、コチャコちゃんを横たえる。
さすって声を掛けると、ちいさく声を出した。まぶたは反応した。すこし。

もう粗相をしてもよい。
下に引くものを変えればいいから、とお袋さんが言ってくれた。
そのままでいいよ。コチャコちゃん。そういう。

スーツを着ながら、出るまぎわ、声をかけて駅に向かった。
お袋さんに、なにか変化があったら携帯電話にいつでも電話を・とおねがいした。
うしろ髪を引かれながら、外にでた。



小春日和。
空にはなにもなくて、すきとおる青だけがある。
光が、駅へ向かう人や、花やおきものの長い影をえがく。



午後、お袋さんより携帯電話に連絡をもらう。。

抱っこして、お水を飲ませたら飲んだ。
おてんきがよいので、日がさす昼に、おふとんのまま日なたぼっこできるように移動した。
ただ、時々刻々とおとろえていく。
そういう。

今夜が、ヤマかもしれない。。。。と、
言いたくはないけど、と、
話すコトバを聞いた。

その言葉に、裏付けは確認のしようもない。。。が、後悔しないために。

「ボクも覚悟はしている」

まわりの同僚に事情を話し、やることをはやく終え、実家に向かう。
そうする。

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