粟田神社は平安時代貞観18年(876)創建の古社です。
御祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)と大巳貴命(おおなむちのみこと)のニ柱をお祀りしています。
「京の七口」のひとつ、粟田口に位置し古くから"旅立ち守護の神"として崇敬を集めていて、今でも旅行の際に絵馬を奉納したり、お守りを買い求める方々がおられます。
また、北隣にある青蓮院の鎮守社でもあります。
石鳥居の扁額は以前は「粟田神社」でしたが最近、「感神院新宮」の旧社名に変わっていました。
石段の参道を上ると右手には神馬像があります。
かって貴族や武士が参詣する際に"馬"を奉納するのが習わしで、その風習が時代と共に変化したのが今日の"絵馬"の奉納です。
拝殿と御本殿です。
参道と共に秋には紅葉の美しいスポットでもあります。
境内には多くの摂社や末社がお祀りされています。
毎年、秋のスポーツの日には神幸祭が行われ、剣鉾巡行と御輿渡御が行われます、
剣鉾は祇園御霊会で用いられた鉾から発展したと言われています。
「粟田大燈呂」です。
江戸時代には夜渡り神事に際して大燈呂が20余り出ていた事が青蓮院の文章「華頂要略」や山科言継の日記「言継卿記」に記載されています。
永らく途絶えていましたが平成20年に京都造形芸術大学(現京都芸術大学)の協力のもと復活しています。
春の円山公園のライトアップの際にも展示されていました。
境内は高台にあるので岡崎方面の景観が楽しめます。