先月の28日(金)は奈良佐保路の二ヶ寺を訪ねました。
講師は京都感動案内社の二村さんです。
ひとつ目のお寺は不退寺です。
仁明天皇の勅願により在原業平が建立した寺院です。一時は南都十五大寺のひとつとして栄えました。
南門は鎌倉時代末期の建築で柱には大きな面を取り、蟇股にも特徴的です。
国の重要文化財です。
この日は"業平忌"で本堂で法要が行われ、この日だけ多宝塔の内部が公開されます。
本堂も鎌倉時代の建築で重文です。
ご本尊は在原業平作と伝わる聖観音菩薩立像です。頭にリボン(?)を結ばれているのが特徴です。(重文)
ご本尊をお守りするように藤原時代の五大明王像が安置されています。(重文)
残念ながら二躰は修復中の為に出張中でした。
在原業平公の画像です。
この日、業平忌だけの公開される多宝塔(重文)です。
多宝塔とは言え、今は単層の建物ですが、江戸時代寛永年間には檜皮葺の上層があったことが「大和名所図会」に描かれています。
内部の壁には弘法大師空海をはじめ空海の師・恵果阿闍梨などの真言密教の和尚が描かれています。
庫裏の庭にある砂岩の石棺(5世紀)は近くに点在する古墳から出土したもので草刈の人たちがこれで鎌を研いだようです。
最後に御朱印を授与して頂き、次に海龍王寺へと向かいます。
仏像をはじめ内部の写真はネットからの転載です。