京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

今年もお世話になりました。

2023年12月31日 07時27分00秒 | 日記
 皆さま、今年もお世話になりありがとうございました。

毎日更新を目指して書いて来ましたが、時折サボり癖が出てしまい、更新出来ない日も多々ありました。

今から6年前に始めたブログ、、、忘れっぽいくなり巡った神社やお寺の事を少しでも記憶の中に留めておきたいとの想いからはじめました。
通勤電車の中で書いているので、すっかり読書量が減ってしまったのが少し残念な気がしますが、、、

今年最後の更新はミスター京都"清水寺"です。



毎年師走の恒例行事にもなっている"今年の漢字"は「税」でした。

サラリーマンの僕は源泉徴収でがっつりと税金が天引きされ、しかもその使い道も明確ではないのが今の日本の政治です。

年金定期便のように"あなたが納められた税金は○○の福祉事業に使いました"のような報告があってもいいと思います。

ボヤキはこの辺で終わり、師走の清水寺です。









清水寺は伏見稲荷大社の次に参拝が多く、おそらく8割くらいは外国人だと思われます。
市バスに乗っていても"清水道"でほとんどが下車し、車内はガラガラに、、、、
さっきまでの混雑はなんだったのか?、、、
ホント恐ろしい集客力です。









音羽山の中腹に位置する清水寺本堂や奥の院は山の斜面に建つ"懸造り"です。

多くの参拝者を受け入れるには前にせり出すしか方法がなく自然"懸造り"の工法が取り入れられました。

本堂前に広がる"清水の舞台"は、ご本尊さまに芸能を奉納する為の舞台です。







もみじもすっかりと落葉し、静けさを取り戻した感じのある境内です。
いつも閉まっている「舌切茶屋」も開いていました。







この日のお昼は、高台寺駐車場南側にある「French café C H A S E N 高台寺」で頂きました。









スイーツからランチにアラカルト、、、
パスタやピッツァもあり幅広い使えるお店です。

この日に選んだのが「旬魚の西京焼 半熟卵添え」

サラダに味噌汁も付いていて、なかなかの内容と味わいでした。

以前には「スロージェットコーヒー」が入っていましたが、こちらの「茶筅」の方が幅広く使えるお店です。

来年もよろしくお願い致します。



アサヒグループ大山崎山荘美術館「藤田嗣治」

2023年12月30日 08時25分00秒 | 日記
  12月23日の最終はアサヒグループ大山崎山荘美術館へ。





12月16日から来年2月25日まで開催中の「藤田嗣司」展に行って来ました。

現在の美術館の前身は、大正期から昭和初期に活躍した実業家・加賀正太郎が別荘として自ら設計したイギリス風の山荘です。
その後は加賀家の手を離れ、存続の危機にありましたが、アサヒビール株式会社が購入し美術館として復元整備が行われ、今日に至っています。







天王山の中腹に位置し、手前には桂川、淀川、木津川の三川が合流し、更に奥には石清水八幡宮が鎮座する男山が遠望出来る素晴らしい立地にあります。





この天王山は羽柴秀吉が明智光秀と覇権を争った"天王山の戦い"で本陣を構えた場所です。






アサヒグループ大山崎山荘美術館は、2023年12月16日(土)から2024年2月25日(日)まで、企画展「藤田嗣治 心の旅路をたどる―手紙と手しごとを手がかりに」が開催されています。

明治の日本から単身渡欧し、エコール・ド・パリの代表的な画家として活躍した藤田嗣治つぐはる(レオナール・フジタ、1886-1968)。日本画の技法を油彩画に融合させて編み出した独自の画風で「乳白色の肌」と絶賛された裸婦や猫の主題は人気を博し、また彼自身の個性的な風貌や言動でも一世を風靡しました。第二次世界大戦中の日本では作戦記録画の制作にも関わりますが、戦後は日本画壇と縁を絶ってフランスへ帰化、カトリックに改宗して、彼の地に骨を埋めました。 







数奇な人生を歩んだ藤田ですが、その名声と本人による巧みな印象操作によって、彼の人となりやその時々の心もちは、いまだ謎に包まれたままです。本展覧会では、藤田が親しい人々に送った手紙や、生涯を通じて作りつづけた「手しごと」ともいうべき木工細工、妻のために遺した作品などを通じて、彼の人生とその心の旅路をたどることを試みた内容となっています。







こちらでの楽しみのひとつに2階のテラスで頂くスイーツです。

今回の展覧会に合わせ、リーガロイヤル京都がスイーツ2品を提供されています。 

僕が選んだのが「グラン・フォン・ブラン」 grand fond blancとホットコーヒー。

素晴らしき乳白色」(grand fond blanc)とパリで絶賛された、藤田の作品を思わせる白のケーキです。クリームチーズをベースにした濃厚なベイクドチーズケーキと、しっとりとしたスポンジケーキをホワイトチョコレートのクリームでサンドして仕上げられています。


チーズケーキが好みなので美味しかったです。




もう一品は、モナミ・シャ mon ami chat(私のともだち、猫)モナミ・シャ mon ami chat(私のともだち、猫)

「私は猫を友達としている」と語った藤田のアトリエには、常に猫がいました。コーヒー片手にパリのカフェで芸術談義をしていた田をイメージして、昔懐かしいバタークリームを巻いた特製モカケーキに猫型のクッキーを添えたスイーツです。















地中館「地中の宝石箱」
安藤忠雄設計
かつての大山崎山荘を美術館として再生するにあたり、建築家・安藤忠雄設計による新棟、地中館が増設されました。地中館は、安藤氏により「地中の宝石箱」と名づけられました。地中館は、周囲の景観との調和をはかるため半地下構造で設計され、円柱形の展示空間上部には植栽がほどこされています。
地中館と本館は、通路で結ばれています。通路はコンクリート打放しでつくられ、本館を出て両側を高い壁に囲まれた階段を下りると、地中の展示空間にたどり着きます。階段通路の上部四方にガラスを使用しているため、周囲の木々の緑が美しく目に入ります。展示室では、印象派の巨匠クロード・モネの《睡蓮》連作を常設展示しています。

ガラス越しとは言え、至近距離で観賞でき、ゆったたりとソファに腰掛け観賞しるのもいいものです。

風光明媚な地にあり、しかも山荘を改装した美術館だけに展示室も少なく作品をじっくりと観賞出来る美術館です。

(大きな美術館や博物館は疲れます。)


また来たくなるお気に入りの美術館です。




【旧三井家下鴨別邸】 師走の呈茶

2023年12月28日 07時32分00秒 | 日記
 12月23日、まいまい京都のツアーで「鴨川」の事を学び、その後に旧三井家下鴨別邸へと来ました。





何度来ても心が落ち着くいい空間です。

大正14(1925)年に完成した豪商・三井家の旧別邸を公開されています。明治期の主屋を移築し、玄関棟を増築するなどして作られたもので、大正期までに整えられた大規模別邸の屋敷構えが良好に保存されていることから、重要文化財に指定されている貴重な空間です。建物の内部を見学したり、庭を散策したり。いたるところに散りばめられた豪商・三井家の美意識を感じる事が出来ます。

2011年には重要文化財の指定を受け、その後に改修工事がなされ2016年秋から一般に公開されています。

今回の目的は通常非公開の茶室での「師走の呈茶」です。













お菓子は「甘春堂」、お抹茶は「一保堂茶舗」と京都の老舗の物が出されます。

昨年も参加していて、その時は3名でしたが、今回はひとりで独占です。









頂いた茶室の説明書に寄ると、現在の旧三井家下鴨別邸が移築される前からあった茶室だそうです。

説明書にある様に2間続きの茶室は広い部屋と、そこから望める庭園を楽しむ煎茶の茶室ですね。

ここで写真を撮ったり、綺麗に整備された庭園を眺めていると30分がすぐに経ってしまいます。



この日のお軸は"福禄寿"、、、写しですが絵は松花堂昭乗、賛は岩倉具選(ともかず・江戸時代中期〜後期の公卿)、漢詩は石川丈山、、、、素晴らしい面々です。







いつ来ても素晴らしい庭園の管理です。
お茶室を担当して頂いた方にお聞きすると曽根造園さんが担当されているそうです。
管理が行き届いているはずです。
(天龍寺や東福寺などの寺院を管理担当されています。)













豪商の三井家別邸を考えると豪華な建物のイメージが湧きますが、建物は一見質素に見えます。

ところがそこは三井家の事、床の間の床柱には東南アジア産の檳榔樹が使われていたり、縁側の天井には数寄屋建築の技が使われるなど、他にも重要文化財に指定される要素が見受けられます。







京都でも、望楼を持つ建築物は珍しく貴重なものです。

土地・建物は京都市の所有ですが、旧三井家下鴨別邸運営コンソーシアムが指定管理者となり"京の精進料理の昼食"や"冬の朝食プラン"などの様々な企画に積極的に取り組まれているのには好感が持てます。

これらも文化財を有効活用した積極的な取り組みだと思います。

2階、3時望楼は通常非公開ですが、来年2月29日(木)〜3月12日(火)に特別公開されます。








【鴨川】発見、最古の鴨川管理マニュアル!

2023年12月27日 08時39分00秒 | 日記
 12月23日は、まいまい京都のツアー「【鴨川】発見、最古の鴨川管理マニュアル!研究者と京都を運命づけた鴨川をいく〜水の神様、貴族の井戸、運河の庭園・・・水が分かれば、京都がわかる〜
に参加しました。
まいまい京都らしい長いタイトルです。



"まいまい"らしいやたらに長いタイトルですね。
ガイドは京都産業大学教授の鈴木康久先生です。

KBS京都「京の水ものがたり」や「ブラタモリ」などTV出演も多い"水のスペシャリスト"です。

2019年、最古の鴨川管理マニュアルが鈴木先生により発見されたのと報道がなされ話題を呼びました。

堤防が護岸が色別に描かれ、江戸時代の河川管理について詳細に記録された一級の資料です。









京阪電鉄「出町柳駅」に集合の後、鴨川を巡ります。

上の写真は賀茂川と高野川が合流する通称"鴨川デルタ"です。
水質は高野川の方がいいそうです。
人が生活していると、どうしても河川は汚れてしまいます。
賀茂川に比べ、高野川沿いの人口の方が生活者人口が少ないからでしょうか?


三条大橋付近の被害状況です。



現在では、京都市民の憩いの場となっている鴨川ですが、昭和10年6月の豪雨により、鴨川から水があふれ、家屋や橋梁が流出するなど大災害を被っています。

この災害を契機とし、翌年昭和11年から22年にかけて大規模な河川改修が行われています。









出町柳にある妙音堂弁財天です。

1306年(嘉元4年)、琵琶演奏の名家とされる西園寺家が鎌倉時代に皇室に持参した念持仏で、後に伏見宮家の始祖・栄仁(よしひと)親王へ伝えられ伏見御所に祀られるように江戸時代14代・貞建(さだたけ)親王の時に宮家の移転により河原町今出川下る東側に遷座その後明治期に東京の宮邸へ移されるも、1901年(明治34年)、地元の人々の請願により現在地に祀られました。









続きやって来たのが"梨木神社"です。 

明治18年10月に三條實萬公を御祭神として創建、別格官幣社に列せられ大正4年の大正天皇即位式にあたり實萬公の御子實美公が第二座御祭神として合祀されました。

梨木神社という社名は旧地名の梨木町に由来し、転法輪殿(三條家嫡流の邸)は梨木町西側に位置していました。

京都三名水『染井(そめい)・佐女牛井(さめがい)・縣井(あがたい)』のひとつである染井の井戸が神社の境内の手水舎にあります。
京都三名水の内、唯一残っているのが、ここ梨木神社"染井"です。

境内は藤原良房の娘明子(あきらけいこ-清和天皇の御母染殿皇后)の御所の趾で、宮中御用の染所の水として染井の水が用いられたといわれています。染井は甘くまろやかな味で、茶の湯にも適す水としても知られています。​









続き来たのが廬山寺です。
来年の大河ドラマ「光る君へ」の主人公・紫式部のお父様の邸宅があった場所と言われ、来年は注目されるお寺になる事でしょう!

東側に井戸があり今は水はありませんが、かつては鴨川の水位と同じ深さの水をたたえていたそうです。

墓地の東側には御土居の跡が残り国の史跡に指定されています。





江戸時代後期に活躍した歴史家・思想家・漢詩人・文人の頼山陽が晩年を過ごした山紫水明処です。

当時は生垣は無く、鴨川向かいの霊峰比叡山を望むのがお気に入りだったそうです。





死期の間際までここ山紫水明処で執筆活躍をし、最後の著書「南北朝正閏論」が遺稿とされます。





みそそぎ川(みそそぎがわ)は、鴨川から分流し、京都市内の鴨川右岸(西側)高水敷を鴨川に平行して流れる全長約2.5 kmの人工の水路です。

みそそぎ川は、賀茂大橋下流付近で鴨川から分流して鴨川公園の地下を暗渠で流れた後に丸太町橋下流で地上に現れ、五条大橋上流付近で再び鴨川に合流します。。その間に、二条大橋下流付近から高瀬川に導水するほか、二条大橋から五条大橋までの間で5月から10月まで京都の風物詩となっている納涼床が設置される。





がんこ高瀬川二条苑の庭園への取水口です。













この地は、江戸時代末期の豪商・角倉了以の別邸跡です。

慶長16年(1611)に角倉了以によってつくられた庭園は、その後は明治の元勲山縣有朋の別邸「第二無鄰菴」となり、その後、第三代日本銀行総裁川田小一郎の別邸となり、阿部市太郎の所有を経て現在は大岩邸として伝わり「がんこ高瀬川二条苑」となっている庭園です。

ツアーはこちらで終わりです。
鈴木先生から、昼から歴彩館で「明治の偉業、琵琶湖疏水の開削と高木文平翁について」のお誘いを頂きましたが、昼から別件の予約があり、参加する事が出来ませんでした。
疏水一筋、元技師長、元疏水事務所長の吉田さんのお話、、、お聴きしたかったです。





茶寮 FUKUCHA京都駅店

2023年12月26日 07時26分00秒 | 日記
12月19日、青蓮院門跡の飛地境内で行われた京都仏教会主催の「将軍塚・青龍殿に想いを寄せて」に参加した後、予約していた送迎バスで京都駅まで戻りました。





いつもの京都仲間のKさんとやって来たのがお茶の老舗店・福寿園が運営する茶寮FUKUCHA京都駅店です。

2019年4月3日にオープンされ"ちょっと一服"にちょうどいい場所にあり、たちまち人気店に、、、
それもそのはず、お茶の老舗・福寿園が本店に続き出店された茶寮です。

先に座席を確保してから受付で注文するスタイルです。
(混雑時はこうしないと座席が無く"難民状態"になります。)



お茶は注文を受けてから一服ずつ抽出されるので、味わいと風味が新鮮です。













スイーツも充実していて、オーダーに迷ってしまいます。







注文したのは"モンブラン"と"ほうじ茶ラテ"とのセット。

モンブランはさすがにお茶屋さんのスイーツですね。
中には抹茶クリームが入っていて、他の洋菓子店とは一味違ったモンブランです。
栗と抹茶との相性も抜群ですね。

お抹茶もいいのですが、京都を巡っていると頂く機会が多いので"ほうじ茶ラテ"にしました。

炒られたお茶の香ばしさは"ほうじ茶"独特のの美味しさです。





笹巻おこわほうじ茶セット (税込)1320円
(鰻<うなぎ>と鶏牛蒡<とりごぼう>)
(税込)1,320円
柚子燻製茶×燻製さけと抹茶のお茶漬け
(税込)880円
山椒燻製茶×京漬物と抹茶のお茶漬け
(税込)880円
黒胡椒燻製茶×燻製鶏とほうじ茶のお茶漬け
(税込)880円
生姜燻製茶×鯖味噌煮とほうじ茶のお茶漬け
(税込)880円

以上の様に"FUKUCHAの軽食"もありますが、いつも売り切れで食べた事が無いです。
一度、味わってみたい"お茶漬け"です。